今日から三日間、救命の研修を受けることになっている。
なので、本来なら昨日は仕事だったのだけど、休みになったし、
今日も仕事のところを研修に行った。
明日明後日は本当なら休みだけど、そんなわけで研修を受ける。
先生は、元消防士の看護師で、恰幅のいいおばちゃんだ。
救命と言っても色々あり、その色んな場面の救命方法を学ぶのだ。
生徒は１１人で、私と同じ介護士９人と、看護師２人だ。
みんな顔を知っている人ばかりなので、別にやりにくいこともないが、
あの、悪魔の介護士Jも一緒で、なんなら初日からちょっとした諍いがあった。
私たちが研修を受ける時は、職場である介護施設から義務付けられているので、
絶対に受けないといけないのだけど、
その場合、いつもは２、8ユーロする食事のチケットが無料でもらえる。
まあ、私は食べないけど。
半分以上は食べないので、残すのも嫌だし、最初から食べないことにしている。
自分で持参した、自分が食べたいものを食べる方が、絶対に良いし。
このチケット、朝の１０時前までに所定のボックスに入れることになっているのだけど、
今朝、先生が「１０時までに入れないといけないんでしょ？」と聞いて来た時に、
Jが「私も自分のがあるので、一緒に入れてくるよ」と先生に提案したけど、
「書き換えたいものがあるから、自分で行ってくる」と行ってしまった。
先生の姿が消えてすぐ、
「残念、このまま３０分くらい姿をくらましたかったのに」とJが言い、周りが笑った。
で、Jは先生が帰ってくる前に本当に姿を消し、
そのあと３０分くらい帰ってこなかった。
「一人いないけど、もう始めないといけないし、どうしようか」と困る先生に、
「今に帰ってくるだろうから、始めましょう」と数人が言い、
こうして救命の研修が始まった。
なかなか帰ってこないJに、「誰か連絡先を知ってる人がいたらメールして」と言い、
一緒に研修を受けていたARがメールするも、帰って来ず。
そりゃそうだ、わざと帰って来ないんだから。
帰って来た時は、「すいません、鍵を忘れてしまって、中に入れなくて」
なんて言い訳をしてたけど、絶対に違う。
先生も、自分の研修中に３０分もいなくなったJに対して
「それなら仕方ないけど、でもねえ」と相当困惑していた。
まあ、そんな感じで研修は続いていき、知らないこともいっぱいあったので、
とても良い勉強になった。
救命は、自らが動いて正しい動作をやらないといけなくて、
そのやり方を、みんなが順繰りにやって行ったので、なかなか良い経験になった。
最後に、先生が感想を聞いた時にJが、
「私たちの仕事はいつも動いているので、座ったままで聞き続けるのはしんどい」
と言った。
「仕事中は絶対に座らないから」とか言ってたけど、
どの口が言ってるんだか、と笑いたくなったね。
私がこの施設で働き出した当初は、彼女たちと一緒のチームだったのだけど、
このJと、Jと仲のいい悪の介護士Bなんて、
自分の仕事をさっさと片付けた後は、姿をくらまして昼食時まで帰って来なかったし。
みんなでやる仕事なんて、ほとんどやってなかったし。
座って駄弁ってることが多すぎて、
数ヶ月で一緒に仕事をするのが耐えられなくなったものだった。
幸い今は、全く違う場所で働いているので、
ほとんど関わることはないけど、たまにこんな風に研修で一緒になるので、
やはり関わらないようにしている私。
Jの感想を聞いた先生は、
「しんどいと言われても、私の研修はできるだけみんながやるようにしてるし、
説明することも多いので、これ以上はどうしようもない」
と半分キレていた。
自分が責められていると感じたのか、Jはその後も
「今朝いなくなったのは悪かったけど、それは鍵を・・・」
と言い訳を続けて、
「別にそれに関してはもう怒ってないし」と、ちょっとした言い合いに。
ああ、明日と明後日もJと一緒の研修か。
嫌だなあ。
仕事をするのは体力的にしんどいけど、
研修を受けるのも、精神的にしんどいな。
しかも、木曜日と金曜日は普通に仕事だし。
・・・早く週末が来ないかなあ。