マキシエポック
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普通である事の幸せ。

隣に居させて貰える幸せ。

君が年齢を重ねていく姿を見守れる幸せ。

自然に挨拶が交わせる幸せ。

自然に言葉を交わせる幸せ。

誰かを大事に想うなら、己を大事に想う事。

誰かを好きでいるのなら、己を好きでいる事。

君を好きになり認める事で、自らを認める事を知りました。

己以上に誰かを大事に想う事を知りました。

昔よりモテなくなりました。

自分の中の愛情が、君にばかり傾いてしまっている様です。



心地好い振る舞いに、今日も気持ちよく振り回されて。



お誕生日おめでとうございます。

指輪の資格。

つくづく、私はテキトーに生きているなぁと思う。

夜の帯、午前3時。



今年で32歳になる私は、左手の薬指に“本気”の指輪を填めた事がない。

同級生たちは結婚したり、出産したり、離婚したり、しょっちゅうそんな情報を提供してくる。

私は、そのどれも経験していないのだ。



しかし、寝た男の数となると、その同級生たちを凌ぐ。

自慢の対象にはならない。

今夜も男とベッドを共にしている。

ホテルの大きな窓から夜景が見える。

明るい暗闇に無機質で野蛮に輝く光の粒を見て、私はキレイだと思う。

目が冴えて、眠る気が起きなかった。



困り事は2つ。

明日も仕事だから、どのタイミングで帰ろうかという事と、横ですやすやと眠るこの男の名前をどうにも思い出せないという事だ。



仕事終わり、メールが届いた。

知らないアドレスからだった。


『出張でこっち来てて、明日帰るんだけど、タイミング合えばゴハンでもどう?』


帰りのバス待ちのバス停にいた。

文面を見て、あ、あの人からかとわかった。

2年くらい前によく会っていた男だった。

出逢って半年くらいで転勤してしまったので連絡はそれっきり、ケータイを機種変更した時アドレス移行せず消した相手だった。

時間もあったので、食事くらいいいかなと思い、待ち合わせ。

大きな電波塔の大きなデジタル時計は【20:00】と表示していた。

カフェバーみたいな場所で食事をして、好きなマンガの話とかで盛り上がり、2軒目のバーでお酒を飲んでいる時だった。

そういや、名前何だったっけ。

名字も出てこない。

終電も無くなってしまい、モヤモヤ気持ち悪いまま、ホテルに入った。

思いの外好くて、果てて、今に至る。

名前は思い出せないままだ。



シャワーを浴びて出てくると、彼がうっすら目を開けた。


名前、思い出した?

え…

名前、思い出せないんだろ?途中から気付いてた


私は絶句した。


いいよ、そんな事。わかってて誘ったから。そんな事で君を嫌いにはならないから


夜景だけで光る部屋の中、恥ずかしの赤面と涙一滴。


朝までは一緒に居てくれないかな。そしたら、名前教える

…うん

名前教えたら…

名前教えたら…?

…結婚してくれる?



薄明かりの帰り道、私は今日も1つ幸せを逃した。

こんな私にも軟弱ながらプライドがあるのかと、テキトーに笑った。

20100821 3時頃。

が痛い。

右後頭部がズキズキ痛い。

今に始まった事ではないが、よくよく考えてみればおかしな痛みだ。

寝不足であろうと簡単に考えてはみるものの、心友からしてみれば『後頭部(の痛み)は危ない』と言いたくもなるワケである。

規則正しい生活をすれば、すぐに治る事なのかもしれない。

でも、夜はいつもすんなり眠れない。







自分は人間なのだと実感したのは、心友宛に送った昔のメールが今とはまったく趣向が違ったという事。

自分も、良くも悪しくも変化しているのである。

君に毎日いつもいつも接してきているハズなのに、毎日接していても尚3年前と今とではかなり違ってきているのである。

自信があったり、無くなっていたり。

明るかったり、暗かったり。

妄想しがちだったり、現実的で冷めた反応だったり。

3年前と今現在とでは何の成長もしていない自分、調子に乗った回数より傷付いた回数の方が多かった。

ロクでもない生き方しかしてこなかった自分へのしっぺ返しとも受け止めてきた、きっとそういう運命なのだと。

でも、君の事がどうしようもないほど好きだ、愛してる。

このもう増やす事の出来ないか細い愛情のすべてを君に捧げていたいと、切に願う。