マキシエポック -3ページ目

自分は多分ダイジョブ。

地震が起きている。

この所震度4~5程度の大きな地震が各地で起きている。今に始まった事ではなく、ここ何年か毎年の様に震度5程度の地震が日本では起きている。地震列島日本と言えど、これは異常な様な気がする。

怖いのは、この大きな地震が“普通”になりつつあるという事だ。

何年か前、震度5の地震が起きると大災害として過剰とも言える報道が連日なされた。避難している住人の様子や被害状況が毎日テレビ画面に映し出され、ボランティアが救援に訪れ、救援物資が現地に連日届いた。震度5程の地震が“物珍しい”のもあって、日本国民は過剰に反応した時期があった。

それが毎年の様に震度5クラスが襲い、物珍しくなくなった途端に反応は過剰処か薄れてしまい、大きな被害があったとしてもあまり報道される事も無くなり、1週間も経たずに風化して、下世話な芸能ネタにワイドショーは埋め尽くされいる。

過剰に反応する必要はないが、決して小さくはない災害に稀薄な反応で終わってしまうその振れ幅の大きさに、恐怖すら感じてしまう。日本人だからなのか、人類皆そういう気質なのか、その順応性は偉く恐ろしい。

順応性は素晴らしい才能遺伝子だが、自らがそういった災いに被災して心の準備もなく他力本願にしかなれない多くの日本人は、いつかこの国を、そしてこの地球を滅ぼすだろう。



重力に引かれて生きる人間は、“自分は多分ダイジョブ”と心の中で呟きながら、今日も何となしかに生きている。

人間への脅威の順位は、いつだって人間そのものが一番上に来る様だ。

帯びる名。

“名”を帯びると、それは“存在”してしまう。



覚醒剤にしても暴走族にしてもロリコンにしても、都合のイイ名前を付けてしまうからその数が増える。

名前を“封”してしまうと、それはもう存在してしまうワケだ。

名前がなければ、ただのフワフワとした各個体のままだ。

暴走族という名前があるから暴走族として暴走する者が増え、ロリコンという名前があるからロリコンは隠れながらも確実に存在し、グラビアの中に住む水着のスリーサイズはどんどんと低年齢化していく。

名前さえ無ければ、存在もしないのだ。



例えば、自分に名前が無ければ、自分が自分ではなくなる。

更に、周りに自分の存在を認められなければその存在すら無くなり、自分はこの世界からいなくなるのだ。

自分という存在は、周りに認められて初めて生かされるのだ。

人間は一人では生きていけない。

そもそも、自分は自分では生きていないのだ。



今日も眠れるのは、誰かにその存在を認められて、信じられて生かされているから。

要らないと思えば、名前を消してやるだけで、その存在は忽ち無くなるのだ。