タベゴコロ! -2ページ目

ガスト!ガスト!ガスト!

先日、テレビでガストの特集を放映していた。

ガストの本部長が出ていて、お勧めメニューベスト3とか
儲かる商品・儲からない商品など説明していました。

スタジオではゲストがそのお勧めメニューを試食。

悶絶しながら「めっちゃうまい」と言って食べていた。
そんなはずは無いでしょう。
ガストの料理を食べて、うなって感動する人はいないはずです。

大サービスで、ガストの料理を作る工場(セントラルキッチン)の
映像も出ていました。
中でも、ハンバーグ製造ラインの映像に時間を割いていました。

ちなみに、あの映像を見て、違いに気づいた人はいるでしょうか。

最初に出てきていた映像は、レオンというメーカーの包餡ラインです。
包餡とは、文字通り餡を包むための機械なのですが、お菓子やパンだけではなく、
ガストのようにハンバーグにも使われます。

一個ずつ玉を出して、ローラーで広げるんですが、この機械で作ると
ふんわりふっくらします。また、層を二重や三重に出来たりするので、
色々なバリエーションが可能になります。チーズインハンバーグなどは
こういう機械で作るわけです。レギュラーのハンバーグは、このラインで
作っているのでしょう。

一方で、最後の方で大量のハンバーグが流れている映像もありましたが、
あれは打ち抜きのハンバーグです。
利点は1回の打ち出しで数枚成型出来るため、効率がよく、低単価で
製造できます。

マクドナルドのパテなども、この手の手法です。価格優先商品に用います。

ガストはランチの格安系には、この打ち出しを使っているはずです。
おそらく、中身もグレードダウンしているのではないか?と思います。

お取り寄せスィーツ 通販スィーツ

とろーり、ふんわり、プルプル、濃厚、ジューシー。
こんなキーワードが食品に共通する、好まれるキーワードです。

皆さんもそうでしょう。
特にスィーツには、このキーワードが幾つか入っていないと
売れない、というものになります。

また、売れるのが確実なエリアキーワードもあります。

京都・北海道は黄金です。その他は

思い当たるでしょう。

京の抹茶スイーツ、北海道の生クリーム。
京のおばんざい
京の漬物
京懐石
北海道のかに
北海道の男爵いも

巷のビッグヒットを飛ばす商品は、北海道・京のキーワード、
とろける、ふんわり、プルプル、濃厚といったキーワードが
組み合わさった商品です。

特にお取り寄せスィーツ関係は、このキーワードを極端に
際立たせ、マーケティングの方程式に則って販売されます。

それに皆さんが飛びつくわけです。

中には冷凍スィーツで、解凍して食べるものもあります。

送料を千円近く負担して、2000円弱の商品を買い、合計3千円。
いくら北海道産とはいえ、出来立ての菓子にはかなわない。
冷凍解凍で食べる菓子の場合は特にそうです。

通信販売の場合、デパ地下などとの差別化を図るため、
とにかく売りやすい冠をつけることに躍起になります。

○○シェフ、○○パティシエ。○○限定。○○産地。

実際作っている工場は、その辺の普通の工場だったりします。
コンビニに出したりしている工場。
結局は、これまた美辞麗句に惑わされず、自分で味と価値を
判断する必要があるのです。

夢を壊すようなことを言いたくはないのですが、あまりにも
商品よりも装飾の方に力を入れる傾向が売り手に強く、それに
乗る消費者が多いため、行き過ぎはどうか?と思う次第です。

スーパーのお惣菜ってどうなってるの?

皆さん、スーパーで100円で販売しているお惣菜、
例えば100円コロッケで言えば、原価は幾らくらいと思いますか?

答えから言えば、30円くらいです。
ちなみに、5個入りで100円なんてものもあります。
流石にそれが原価30円てことはないと思いますが、
おそらく利益度外視で原価に近い形で出しているのでしょう。

スーパーへの流通形態は、単純に書けば
製造メーカー⇒問屋⇒スーパー
という流れになっています。

メーカー・問屋各社がそれぞれ利益を取って、
最終的にはスーパーが50%くらい利益を取ります。

5個100円のコロッケは、おそらく原価は10円程度とは思います。
流石に、最近では10円を切るコロッケはあまり聞きません。
メーカーは相当無理をして価格出しているはずです。

5個100円のコロッケは売れ筋なので、メーカーは利益
度外視で取りに行きます。

ところで、5個100円のコロッケはどういう風に売られていますか?
フィルムの小窓がついたデザインが綺麗な紙袋に入っていますね。

これが消費者に受けが良くて、どんどん売れることになります。
ちなみに、この袋はいくらか知っていますか?
答え:コロッケより高いです。

中身より高い包装資材を使うことは結構あります。

これによって、消費者は本来もう少し安い価格で買える機会を
失っているのです。
何故こうなるか、と言えば、我々消費者が見た目で
選ぶからです。

美味しい1個100円のコロッケより、美味しくもないコロッケを
5個買うことになるのです。しかも、そのうちただ捨てるだけの
12円くらいする袋が込みです。

結局、消費者がキチンと判断して、味を損なった過剰包装の
商品にノーと言わなければ、この状況は変わらないのです。

同じ大きさのコロッケでも、肉屋で60円のコロッケは全然美味しい。
その仕組みを理解すると中々趣き深いものがあります。