インスタント・リプレイ/ザ・モンキーズ 残念なアルバムーその1 | アナログオーディオと音楽★NetThePopブログ

アナログオーディオと音楽★NetThePopブログ

アナログオーディオと音楽の雑文~自作オーディオと隠れた名盤etc
ヤフブロ移民組

 何時だったか忘れてしまったが、(半年くらい前?)amazon musicでポール・ウィリアムズ作のプレイリストを作っていて、モンキーズの「サムディ・マン」という曲を発見した。1969年リリースの「インスタント・リプレイ」の時期に録音された曲らしい。当時のレコードに収録されてはいない。CDのボーナストラックになっている。何となく良い曲と演奏でプレイリストに入れた。

 モンキーズはデイビー・ジョーンズ(vo),ミッキー・ドレンツ(dr),マイク・ネスミス(g),ピーター・トーク(b)からなるアメリカのポップスバンド。セブンイレブンのCMのBGMもしくは忌野清志郎の「デイドリーム・ビリーバー」が彼らのヒット曲のひとつ。

 いきなり何でモンキーズかと言うと、ネット上のポイントでもらったソニー系の配信サイトの有効期限が切れるので、色々悩んだ末にモンキーズの5枚組のオリジナルアルバム・セットをダウンロードした。それで改めて彼らのアルバムを聞き、プロフィールを調べてみると面白かったりしたという呆れるような個人的事情でしかない。今、自分で持っている彼らの作品はシングル盤1枚、ベスト盤CDが一枚のみ。10代の頃、2枚組のベスト盤LPを持っていたような気がするが…。

 もともと嫌いではないバンド。アメリカのショービズ界がでっち上げられたバンドであるが故に評価は低い。ビートルズを模したバンドをオーディションで作り、テレビシリーズで金を稼ごうという仕掛けだったから。反面、ソングライターには恵まれていた。キャロル・キング、バリー・マン、ボイス&ハートなどの楽曲提供を受けていた。

 私はリアルタイムで彼らのテレビ番組を見ていた訳ではない。「ザ・モンキーズ・ショー」は米国では1966年から、日本では1967年から放送されたらしい。私が見たのは再放送。多分1970年代に入ってからだろう。手元にビデオ録画もあるが、これは1980年代の再放送。一話は、たった30分(CMを抜くと30分ない)の番組で他愛のないエピソードと曲の演奏を交えた内容だが、面白い。

 彼らは3枚目のアルバム「ヘッドクォーターズ:灰色の影」から自己主張を始める。「演奏も出来ない似非バンド」という汚名返上。プロデューサーは元タートルズのチップ・ダグラスとなり、1967年にリリース。内容の是非に関係なくヒットしたアルバムだった。この年に録音されたライブ音源もあり、「ちゃんと演奏出来るバンドたぞ!」という証明なのだが、ライブ盤がリリースされたのは1987年だったりする。

 調べていて驚いたのは1967年に彼らは3枚もアルバムをリリースしていたこと。狂気の沙汰である。売れるうちに売っておこうという体制。唖然。

 1968年にテレビ番組は打ち切り。ピーターが脱退。3人での活動は続くが人気は下降線。その後マイク脱退。残ったデイビーとミッキーでモンキーズは続くが1970年に消滅する。

 1975年に彼らの初期の曲を書いていたソングライティングチームのボイス&ハートとデイビー、ミッキーが「ドレンツ,ジョーンズ,ボイス&ハート」を結成し、アルバムをリリース。日本では「ニューモンキーズ」と言うグループ名となっていた。来日公演も行いライブ盤とあったりする。

 今やモンキーズの4人のうち生きているのはミッキーのみ…。

閑話休題。「インスタント・リプレイ」良いアルバムである。

・公式サイト

・ワーナーミュージックジャパンサイト

・日本語版ウィキペディアによるモンキーズ解説

・英語版ウィキペディアによるモンキーズ解説 

 

※「ざんねんないきもの物辞典」という脱力、苦笑するような書籍がある。そこからの連想で、このブログで「残念な一枚」なるテーマフォルダを作った次第…気まぐれにテーマは続く予定。