拝啓 竹中平蔵 様2 | アナログオーディオと音楽★NetThePopブログ

アナログオーディオと音楽★NetThePopブログ

アナログオーディオと音楽の雑文~自作オーディオと隠れた名盤etc
ヤフブロ移民組

イメージ 1

6月18日放送の山下達郎の「サンデイ・ソングブック」で、NHK-FM廃止問題についてのリスナーの投書に対して、山下達郎自身のコメントがあった。彼のコメントの大意は、前回の私の記事における意見やそれに対してコメントをくれたネットブローガーの皆さんの多くの意見と同じく「今回の懇談会の報告書は横暴であり、反対である」だった。NHK-FMで番組を持ち音楽を発信しているDJ諸氏にとっては、今回の問題はコメントし辛いかと思う。かなり微妙な立場となってしまう。ここで山下達郎のコメントはナイスフォローだった。民間放送の電波からNHK-FM廃止反対という力強い意見を発することが出来る彼はやっぱり信じられるアーティストだ。
さて、例の懇談会が報告書が唐突に私達の前に提出されてから二週間近く経つ。この間の流れで連立政権内の某政党がちょっと疑義は挟んだくらいで、後はマスコミも騒がなくなった。6月17日付けの北海道新聞夕刊の小学生向けの紙面に大きく「NHK改革」とかいう特集が組まれたが、これが何を意図するものかよくわからなかったりする。政府を批判しているというよりNHKを批判しているようにもとれる。駄目だよこんな中途半端なもの小学生に見せては......。
前回の記事を書いてTB先を探したり、偶然TBを返してくれる方々の意見を読み色々考えた。テレビ電波に関しては、改善の余地がある。と言うか、番組の使い回しや無駄な同時中継は確かに止めても良い。難視聴地域への対応という意味でBSが総合と同じ番組を放映して来た過去の経緯があるのだろうが、行き過ぎ甚だしいところは改善の余地はある。例えば、大相撲、のど自慢、朝の連ドラ、大河ドラマとか総合とBSでかけもちする必要はない。特にドラマは再放送したいなら総合内でやれば良い。棲み分けをはっきりさせれば良い。総合は所謂総合だし教育も然り。BS1はスポーツと経済と国際、BS2は完全エンタテイメント....となるとBSハイビジョンはいらない。こう考えるとFMは比較対象がない。

さて、例の懇談会は中間密談で議事内容が公開されていないくせに報告書だけは総務省のページでpdfデータで公開されている。そこから少々引用させてもらう。
1.問題意識
(三つの観点の重要性)
......略
第三は、ソフトパワーの強化という観点である。中国等の経済が高成長を続ける中、日本がアジアと世界におけるプレゼンスを維持するとともに、経済力以外の面での国際貢献を充実するには、ソフトパワーの強化が不可欠である。ソフトパワーとは、軍事力・経済力というハードパワーに代わる国力の源泉であり、“他国を引き付ける魅力”である。日本は、アニメ等のポップカルチャーや様々な伝統文化といったソフトパワーの源泉を有しており、その顕在化にはコンテンツ制作力の強化と情報発信力の充実が不可欠であることから、通信・放送事業にかけられる期待は一層大きいと言えよう。(報告書P1-P2抜粋)

←勘弁して欲しい「軍事力」まで出て来るのかよ.....「アニメ」を伝統文化と呼ぶのかよ.....大学教授とかそれなりの人が集まった懇談会じゃないのか?日本語の使い方が安直でしかない。ならば和製ポップスも和製ジャズも、何でもかんでも伝統文化だと思うのだが.....多分この報告書をまとめた委員もしくは総務省担当者にアニメオタクがいたのかと思ってしまう。

3.対応の方向性
(5)NHKの抜本改革
NHKのチャンネルの削減
現行のNHKの8チャンネルは、電波の希少性、個々のチャンネルの役割等を勘案した場合、公共放送として放送するには、明らかに多過ぎると考えられる。具体的には、衛星放送については、難視聴対策として行うことが適当であるが、そうした対策は1チャンネルで十分であり、1チャンネルを削減すべきで
ある。次に、FMラジオ放送については、民間のFM放送や音楽配信サービスが普及している現状では、多彩な音楽番組の提供という公共放送としての役割は既に終えたものと考えられる。従って、これらの放送については、必要な周知等の措置を十分に行った上で、2011年までに停波の上、速やかに民間へ
の開放等の措置を取り、視聴者が多様な放送を享受できるようにすべきである。他方で、地上波テレビ放送については、視聴者のニーズ等を勘案して、直ちに削減することは困難だと考えられる。地方や高齢者への配慮等の観点から、現行の2チャンネルを当面継続すべきである。衛星ハイビジョン放送が2011年に停波されることを勘案すれば、以上により現行の8チャンネルは5チャンネルとなり、肥大化したNHKのスリム化に貢献するものと考えられる。(報告書P9抜粋)

←見てわかる通り、特にFMの部分。リスナーでも何でもない、音楽の何たるかを知らない心貧しき方のご意見。民間FM局は少なからず流行を作ることが仕事。NHK-FMは流行に左右されずに発掘するのが仕事。この違いを把握してから報告書を書いて欲しい。と言うかJ.Popをレビューするという部分ではNHK-FMの方が民間FM局より先を行っている部分すらある。つまり妙な業界内取引なしでそれなりに選択眼のある制作者が良いものを供給してくれている番組があるからだと言いたい。クラシックに関しては知識薄いので詳しい突っ込みは入れないが、前回記事にTBしてくれたクラシックファンの言い分を見るとやはり懇談会との意識のズレを感じる。

一連の不祥事問題でNHKの受信料不払いが起きたことは周知の事実である。それによってNHKが運営出来なくなって規模縮小を自主的に行いBSもFMもなくなってしまったと言うなら視聴者、聴取者も納得が行く。或いは倒産してしまったとか.....でも今は違う。イソップ童話か....何かで.....どのネズミがネコの首に鈴をつけるかという話である。

取り敢えず今回ここまで。後で加筆修整するかもしれない。

前回TBしてくれた方の意見、ほとんど真摯なもの。是非自分のURLを「自分の意見です」として総務省、NHKのご意見フォームに入れたら良いかと思う。それから竹中平蔵HP[ http://takenakaheizo.cocolog-nifty.com/ ]とかがあってそこに何と「本当の側近コーナー」なるブログがある....何だよその「本当の側近って」と突っ込みを入れたくなるが、内容については自分の目で見て呆れて欲しい。この際、真摯な意見を思いっきりTBしたら面白いかと思う。私は既に前回記事TBしてコメントした。まあ所詮は所詮かもしれませんが、ネットブロガーが真摯に意見攻勢するべき隙間が存在した訳だ。
微力ながらTBを繰り返すことしか出来ない。しかし何にもしないよりもましかもしれない。
....こう言うのを「共謀罪」っていうのかもしれないが、そんなことしたらネットブロガーが全部捕まり、IT産業に暗い陰を落とすことになる....その辺、総務省は、考えているのだろうか?

前回記事でTBしてくれた方、再度TBをお願いします。こちらからも前回記事でTBが見えている方にはTBかけます。面目ない話、TB先の記録を残していないのでYAHOOブログと不具合のある場合、実際TBをかけていても私のブログではTB先が表示されません。相互TBをお願いします。

追記:使用サイトの違いでTBが一方通行になることがあります。TBエラーが出た場合は、コメント欄にブログアドレスをコピー&ペーストして下さい。ここに訪れた方がなるべく他の方のブログへ飛べるようご協力願います。