23年8月11・12日 長良川中央「熱波の乱舞」 | 長良川と郡上竿の世界

長良川と郡上竿の世界

ディープな世界にようこそ

8/11(金)

暑い、暑い、暑い・・・

あつい、あつい、あつい・・・

熱い、熱い、熱い・・・

だったら、クーラーのきいた涼しい部屋で寝とれっ!

だが、それでも川に行かないと気が済まないのが「鮎たわけ」。

それにしても、殺人的な暑さだ。

おまけに、長良川は超超超渇水。

チャラ瀬は干上がり河原になって、平瀬がチャラ瀬に、荒瀬が普通の平瀬になって、どこでもだれでも竿が差せる状態だから、竿抜けなんてあるはずが無い。
どう見ても釣れそうにない雰囲気・・・

皆おなじ考えなのか?

それとも暑さに恐れをなしたのか?

釣り人もまばら。

涼しい朝の5時台からモーニングサービスを狙うが、こんな日はカスリもしない。

困った・・・

オトリ3匹はヘロヘロ、そのうち1匹にオモリを噛まして、白泡にブチ込んだら根掛かりでプッツン。

頭もプッツン(笑)

もう諦めて帰ろうか???

それでも何とかマグレの1匹を釣り上げ、それを平瀬の波立ちに丁寧に泳がせてまた掛け、オトリが弱りきらないうちにローテーションして繋ぐ。
しかし、今年大量遡上した長良川の天然チビアユが13センチ前後に成長してきて、いっちょ前に黄色くなって追うようになったので、それが掛かるとローテーションが止まる(涙)
チビも一応ハナカンを通して泳がすが、2泳ぎで掛からなければ、
「成長したら、もう一度オジサンが遊んでやるからな・・・」
と言い聞かせてやさしくリリースする(笑)
そして夕方。
朝も日中も、何度差しても留守だった白泡の中でやっと良型が掛かる。
夕方の時合か、良型が連続で掛かる。
更に大きなヤツは抜いて飛ばしたら手前でポロリ(涙)
終わってみれば、やっとこさ25匹。
明日も釣るが、この水温では多くの鮎をオトリ缶に入れて活かしておくのは無理だろう。
小型は逃がして、掛かりどころの悪い鮎や弱った鮎は干物用に開いて、背掛かりで元気な5匹だけオトリ缶に入れて明日のために川に沈める。
 
夏の夜。
一人、河原でラジオを聴きながら夜空を眺める。
ずっと遠くで長良川花火大会の音が聞こえる。
干物には最高の夜風が吹いていた。
 
 

8/12(土)

昨夜は暑かった・・・

車中泊なんて到底無理だから、蚊帳テントを河原に張って寝たら熟睡できた。

今日も暑くなるに違いない。

さて、どこに行こう。

オミタラシなどの人気ポイントの鮎は、昨日ほとんど抜かれてペンペン草も生えていないだろう。

こういう時は、不人気ポイントに限る。

車を停めてから、オトリ缶を担いで延々歩かないと行けないようなところ。

あそこだ・・・

そこでは過去にも何度か良い思いをしている。

案の定、釣り人は対岸に2人だけ。

瀬の石色も明るい。

今日は、いけるかもしれない・・・

狙いは的中。

7時の開始から良型の入れ掛かり。

オトリを差す度に、一瞬で目印がひったくられる。

しかし、6匹でピタッと追いが止まる。

時合が終わったんだ。

その後は、元気な鮎をどれだけ丁寧に泳がせても、まったく反応しない時間が続く。

この時間に竿を出した人は、この川に鮎はいないと思うに違いない。

無理をせず元気なオトリを温存しながら、その時が来るのを待つ。

 

次の時合は11時から始まった。

あれだけ反応が皆無だっ瀬の中のどこでも掛かる。

狙ったポイントに差し出す前の足元でも目印が飛ぶ。

水中で黄色い鮎が乱舞しているかの様だった。

今までどこに居たんだ?

「やる気スイッチ」がOFFになる前に、手返しをどれだけ良く釣れるかが腕の見せ所。

掛かっても、できるだけ下らず返し抜く。

(もちろん写真なんて撮っているヒマなんて無い)

そして、オトリにまだ元気があれば、交換せずそのまま送り出す。

それでも関係なく、目印がはじける。

・・・???

次が掛かるまでの間隔が気持ち長くなったか?

鮎の黄色味が少し薄くなったか???

案の定、40分くらいでこの時合は終わった。

その後は、もう何をどうしようが目印が引き込まれることはなくなった。

宴が終わると、忘れていた焼けるような暑さが戻ってきた。

 

十分に楽しんだので昼12時で納竿。

この日掛けたのは半日で30匹。

(下記写真には昨日からの持ち越し5匹も含む)

これだけ釣っても、なかなか25センチ超が出ない。

今年は、渇水で大きくなれないのか?

(上から2番目の鮎は、前日からの持ち越しだから尾ヒレの先がスレています)

さて、台風7号の被害が大きくないことを祈りたい。