「自分らしく」とか言う前に | 将来世代へのバトンを和泉市から〜小林大地のブログ〜

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株式会社アースライト 代表取締役 小林大地のブログ


ときどき、

「ビジネスが上手くいっていて羨ましいです」

と言ってくださる方がいらっしゃるものの、成功している事業よりも、失敗している事業のほうが圧倒的に多いため「失敗する法則」については腐るほど語れることが自慢の経営者こと小林です。


(気合い入れて自転車で出勤したのに鍵を忘れて凹んでいる画)



まあ、自慢にはなりませんけどね。笑
とはいえ、

「ビジネスモデルを仲間に売られた」
「何百万円を持ち逃げされた」

なんてことは、まだまだ失敗の域ではないなぁと。
自分なんて足元にも及ばないほどのエグい体験をされている先輩経営者の方もいらっしゃるので、自分はまだまだ経験値が足らないしこれからかなと。


でもそうした経験を積まれている経営者さんはやっぱり違いますね。

雰囲気はもちろんですが、器が大きい。
「優しい」というペラい表現じゃなくて、広くて深いです。


そうした先輩経営者から学ばさせていただくことが沢山あり、有り難いと思います。




さてタイトルのお話。


「自己肯定感を育む」というと、
「叱ってはいけない」と同意にとらえられる方がいらっしゃるのですが、もし子どもが人として間違ったことをしているのに注意をするどころか、

「君はそのままでいいよ」
「仕方がないなぁ」

なんて言っていたら、他人を思いやることの出来ないただのワガママ人間が出来上がるだけでしょう。


確かに子どもたちには、

「どんな時でも愛してるよ」
「何があっても君の味方だ」

と伝えることで、
"どんな自分でも受け入れてくれる安心感"や、
"自分への愛"を感じてもらうことは重要ですが、
何でもかんでも受け入れてしまうと後々

「自分に合う職場がいい」
「もっと自分らしく仕事をしたい」

といっては大した努力もせず実績を残さずに文句を言うだけで挫折ばかりの人生を歩む大人なってしまいかねません。

この手の人は、与えてもらうことしか考えないクレクレ君や不義理をしていることに無自覚で、本人的には努力している割に成果が出ないという風になりがちです。

そんなことを言っている僕自身がクレクレ君だったので(^_^;)


だからこそ小さな頃からダメなことはダメ、そしてなぜダメなのかという理由を愛を持ってしっかりと伝えることが重要だと思います。


そしてもう一つ大切なことは、

学校や保育園なら友達や先生、自宅なら家族に対して
「〇〇してあげたい」という子どもたちの良心のはたらきを認めて伸ばしてあげること。


他者の喜びが自分の喜びになるという感覚。
貢献感という他者貢献の土台を築くことは心の根っ子育てでもあります。


こうした自己肯定感を育むのは子どもだけではなく、大人にも必要なこと。


しかし、

「あなたはあなたのままでいい」
「自分らしく無理なく楽しく稼ごう」

といった耳障りの良い言葉を真に受けては、楽なほうに逃げて、

「自分はこのままでいい」

と本気で思っている大人も居ますが、
大した努力や経験を積まずにありのまま自分で稼げるほど世の中は甘くないです。


僕の知人でも、

「自分は自分らしく」

といって現実から逃げ続けた結果、人生詰んでる人も居ます。


そうならないために自分のためにも他人の喜びを追求し、地に足つけてコツコツ努力を積み重ねていくことが遠回りのようで1番の近道なのだと思います。


「自分に合う仕事をやりたい」
「食いっぱぐれのない仕事をやりたい」

と望む人ほどアレコレ手をつけて結局のところ中途半端なおじさんやおばさんになるので。


他人に求める前に自分から与える。
そのために他人と向き合う。


その結果、能力が育ち、信用ができる。




感謝。