辛いことや悲しいことのとらえ方 | 将来世代へのバトンを和泉市から〜小林大地のブログ〜

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株式会社アースライト 代表取締役 小林大地のブログ

 

 

「経営するならもっと会社大きせんと !」

 

と言われると、

 

「大きくして何か意味があるんですか?」

「何のために大きくする必要があるの?」

 

と質問返しすることで嫌われる経営者こと小林です。

 

 

 

確かに経営していく上で利益は大切ですが、

僕にはそれをもっと大きくしたいという欲がないので。

 

30歳くらいの頃までは大きくしていきたい欲はありましたが、「そもそも経営する目的が何か?」を自分自身と向き合った時に、自分はそこじゃないな、違うなとなりました。

 

 

冒頭のようなやり取りがあった時に、

ふと祖母のことを思い出すことがあります。

 

 

祖母は戦争を経験したこともあり、空襲から逃げた時のことや非常食のことなど、僕が小学生の頃によく祖母から戦時中の話を聴かせてもらいました。

 

今では想像し難いですが、戦時中から戦後は、お金どころか着る物も食べ物もロクにない状況。

特に戦争に負けた戦後は、僕たちが想像できないほど苦しくて1日1日が必死だったのだとか。

 

 

でもそんな苦しみや痛みを知る先人たちが一生懸命頑張ったことで、日本🇯🇵は経済的に世界のどんな国をも追い越しました。

 

 

しかし経済でトップになり、お金も物も溢れて幸福になるはずだった日本が、その後どうなったか?

 

 

「もっと成長してもっと売上を伸ばしていかなければならない」

「他を叩いてでも自分たちが市場で勝ち抜かなければならない」

 

 

満たされたはずなのに、

その後の世代たちは「もっともっと」となった。

 

それに一人ひとりの生きていく苦しみがそのままどころか、些細なことに幸せを感じられなくなって、

幸福度は上がるどころか昔以上の苦しみが現代社会にはあります。

 

 

会社を経営していても、事業や人のことで思い悩み苦しむことは多々ありました。

 

しかし、どれだけ事業が上手くいってお金を稼いだり、会社を大きくしても、僕たちは必ず死にます。

 

 

そう考えると、"この世で生きること"は、

修行のようでありゲームのようだなぁと思うんです。

 

 

どれだけ大きな会社をつくって資産を築いても、結局最期には無にかえる。

 

 

 

そう捉えてから、

 

「頑張っても無駄になる」ではなくて、

「悲しいことや辛いことをそこまで深く思い悩むことがバカらしい」

 

と思えるようになりました。

 

 

あらゆる負の経験も楽観的にとらえることで、

プラスにさえ持っていける心の余裕が生まれる。

 

 

それだけで同じ事柄でもうだうだネチネチしなくてもいける思考になれる。

 

これは僕にとって、自分自身を救うための大きな気づきとなりました。

 

 

僕自身、これからも経営を伸ばしていくというよりは、好きな人たちとともに社会に貢献できる事業をどんどんやっていきたいなぁと思っています^ ^

 

 

毎朝目が覚めて、会社があって、仲間が居て、仕事ができて、自分も周りも元気で健康に生活できている。

 

十分恵まれていて有り難いなぁと。

 

 

 

 

感謝です。