「思うように部下が動いてくれない」
という悩みや相談を受けることが多くなってきたのは、それだけ自分も経験と年齢を重ねて来ているんだと実感すると同時に、相談者に対して「こうしたほうがいい」などと話をしてしまうと、
成長が止まりただの老害になる気しかしないので、
「人によると思いますが、○○もいいと思います」
「あくまで僕の場合の話ですが・・」
と、やたら説得力のない話し方になってしまうのに、二冊目となる書籍では何やら偉そうに語っていることが自分で笑えてしまう小林です。
まぁ、内容が「人経営」×「自分のパターン」のようなものなので。
でも部下に限らず他人と関わる際に心得ておいたほうがいいなぁと自分なりに思っているのは、
①どんな相手にも正義(譲れない価値観)がある
②他人を変えることはできない
③言葉で人は動かない
ということなんですが、
①どんな相手にも正義(譲れない価値観)がある
よくある「正義は勝つ」みたいな考え方は、どこまでいっても自分勝手な視点。
一人ひとりの正義、譲れない価値観があるということ。
②他人を変えることはできない
企業の場合、ルールや仕組みで部下の行動を変えることはできても、考え方などの特性そのものを変えることはできません。
経営者の理念や考え方がその企業の世界観をつくっていますが、自分の考えを押し付けるのはNG。
①同様に相手にも譲れない価値観があるので、本人次第。
③言葉で人は動かない
これも①②ともに紐づいているため、どれだけいい条件や言葉を投げかけられても、
その瞬間は行動しても、内発性でない場合は形式上でしかできないので長続きしません。
人は自分の内側から湧いて来て初めて能動的主体性を発揮するため、言葉では動かない。
言葉がキッカケになることはあっても、本人の魂が動かなければ意味がないんです。
これらをベースとした上で、
・部下が他人よりも簡単にできること
・部下の能動性がでるもの
を見極めてキッカケを与えることが「人経営」を行なう上司の役割だと思っています。
ゴリゴリ仕組み化で人を動かしていく企業と真逆です(笑)
ちなみに部下が他人よりも簡単にできることや、能動性のでるものは、仕事に限らずプライベートなことでもOK。
例えば「人の名前と顔を覚えるのが得意」でもいい。
多くの人は、「能力を見つけろ」というと、
何か特別なものばかりを思い浮かべ、ズバ抜けた才能にしか価値がないと思いがち。
そういう考えにとらわれると、せっかく才能があっても、それに気づけなくなるんです。
才能とは「他人よりも簡単にできる」ということ。
才能の度合いがどうこうよりも、才能を具体的に知ることが重要なんです。
そして違ったカタチで才能を鍛える。
そんな才能や譲れない価値観も含めて”特性”といいます。
この特性を知っていこうと、部下を知ろうとすることが「人経営」で何よりも大切だと思います。
「そんな人のこと見てる暇なんてない」
と思う上司や経営者の方は、そもそも「人経営」が向いていないので、
仕組み化で回る企業経営のやり方をガッツリ学ばれることをオススメします。
ではでは本日もよろしくお願いします^^
感謝。
(今朝もチーズ✖️コーヒー)