突然の訃報〜人として、経営者としての道〜 | 将来世代へのバトンを和泉市から〜小林大地のブログ〜

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株式会社アースライト 代表取締役 小林大地のブログ

 

 

先程、京都フォーラムの理事長であり、フェリシモの名誉会長でもあった矢崎勝彦さんが突然逝去されたという訃報を受けて、まだ心の整理が出来ておりませんが、自分なりの思いを纏めさせていただきたいと思います。

 

 

矢崎さんとの出逢いは、2016年。

今から7年ほど前になります。

 

 

ちょうどその頃、フロンティア・コバヤシは売上が伸びていたものの、

忙しさのあまりにスタッフは疲弊し、成長ではなく膨張している状態で悩んでいたタイミングでした。

 

その時、たまたまお世話になっている先輩経営者の方から

「矢崎さんに会えば小林君の可能性はもっと広がるわ。」と、矢崎さんをご紹介いただいたのが始まりです。

 

 

御縁をいただいてから、矢崎さんが理事をされている京都フォーラムという会で僕が発表するという機会をいただいたのですが、

経営者や学者さんの前で何を話せばいいのか?と思いながらも自分なりの思いを原稿にして矢崎さんと打ち合わせをさせていただくのですが、その過程が衝撃の連続でした。

 

 

「物の在庫はなくても君はもう在庫もっとんねん!!」


「君は先に人間が持つたましいという在庫を交流させとるんや。だから在庫がなくても車でも何でも売れる。そのことに君自身も薄々気づいているはずやろ。その術を君は商売としても身に付けてるのに何で反省的にしかできひんねや!もったいない!」


「ほとんどの人間が言葉だけでやり取りしてんねん!ネットの中の世界でもそうなっていくはずや。でも言葉だけやったら人は動かへん。人が本気で動くとき、それはたましいが動かされたときや。湧いてきて能動的になるときはたましいが動いてんねん!まさに君自身がそうやったやんか!」

 

 

その言葉を受けて、頭をハンマーで殴られたような感覚になりました。

当時の自分にガツンと響いたんですね。

 

 

自分の強みというか、弱い部分も含めて全て認めて受け入れてくれた初めての人だったんです。


誤魔化しや表面的なものは一切通用しないし、全て丸裸にされている感覚にさせられる人でした。


でも自分に合った道に気づかせてくれる。


そんな人と出逢ったことなんてなかったので、救われた気持ちと同時に自分の可能性にワクワクしてたまらなくなったのが最近のことのように思います。

 

 

 

 

この時の経験が今もすごく僕自身の中で生きていて、今の自分に繋がっています。

 

(おそらく一緒に写っている唯一の写真)

 

 

保育園運営もまさにそうで、

保育園を運営することを考えていた当時は同じ経営者仲間や同業者から、

 

「車屋という本業から逃げるな!!」

「二足の草鞋は上手くいかないし、何をしたいのかわかれへん。」

「何で車屋が保育園?金欲しいだけやろ?」

「保育園なんか創られたら交通量増えて邪魔やわ。」

 

と、色んなところで叩かれました。

 

 

そんな中でも、

 

「小林君が人を生かしてるようで、小林君が生かされる道やなぁ。」と、

笑いながら保育園開園に向けて強く背中を押してくださったのも矢崎さんでした。

 

 

 

そして保育園運営の決意表明の意味も込めて登壇。

 

 

この後、コロナの影響もあり3年ほどお会いできてませんでしたが、

ちょうど1年前の今頃、保育園開園の御礼と近況報告も兼ねてお会いしたのが最期でした。

 

 

「こうやってわざわざ報告に来てくれたのも嬉しいけど、素晴らしいやんか。また動画送ってくれ!ほんま嬉しいわ!」

 

と、ものすごくお喜びいただけたのがとても印象的でした。

 

 

 

人間としての在り方。

経営者としての道。

 

 

矢崎さんからいただいた数えきれない学び、気づきを生かして社会に貢献していけるよう努めてまいります。

 

 

ほんとうに有難うございました。

 

 

ご冥福を心よりお祈りいたします。