ガーデニング 210 【培養土の再生③】 | お父さんの工作室

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無い物は作る、出来る物なら作りたい。

再生の最後は、袋に入れ天日に当てて殺菌消毒した物4袋。

 

その袋に入っている培養土は、篩にかけゴミを取っただけの物で微塵も混じっています。


以前、試しに1袋を開けてみたら水分が多く、すぐには使えそうになかったし特に使う予定もない事から後回しにしていたので、今回はそれを使えるようにします。

 

現在は置き場所に困って庭の端の日が当たる所に積んでいます。
 

 

と言う事で作業。

 

まず、水分を多く含んでいるので天日干しします。

 

水分が多い理由は、本来密閉しなければならないのに、間に合わせで培養土の空いた袋を使った為。

 

4袋でおよそ20リットル。

 

ガーデンタブに広げたところ水分を多く含んでいるのは4袋中2袋で、他はそれほどでもなかったです。

 

 

なので、撹拌しながら1日だけ天日干ししました。

 

そして、まずは肥料にはないマグネシウムとカルシウムを補給する為に苦土石灰を漉き込みます。

 

使用した量は、「鉢植えの場合は1リットル当たり3~5g」とネットで見たので、半年放置した事での酸化を考慮してここでは上限の100gを使用。

 

 

土がサラサラではないので、均等に漉き込む為に100gを50gずつ2回に分けて作業しました。

 

その翌日には殺菌消毒。

 

殺菌消毒の為に日に当てていたしカビ臭い事もないけれど、これまた半年放置していた事から念の為にやっておきます。

 

 

薬剤は1袋(700g)でマックス7坪まで使用できるとの事なので、この面積なら10gほどでいいんですが、底が浅いので5gだけ使用。

 

実際には計っていないけど、ま、そんな雰囲気で。 f(^^;

 

出来上がった土は、まだ水分が多い感じで若干硬いイメージ。

 

なので、もう少し水分を抜く為に1週間ほど放置。

 

ちなみに、タブには穴がなく、不在時と夜間に雨が降っては困るので、今まで試した用土にはビニールシートを被せています。

 

 

6日後、ある程度水分が抜けたところで堆肥を加えます。

 

使用するのはここでも牛ふん堆肥で量は6リットル。

 

 

これを混ぜ合わせると、微塵の時のような顕著な変化は見られませんでした。

 

とりあえず 「培養土の再生①」で作った土よりも良い気がするけれど、やはり何かが足りない感じ。

 

 

このまま2週間ほど置いとけば変化があるかもしれないし、仮に明確な変化が見られなくても確実に使える土になるはず。

 

そう言えば、PH測定を忘れた。 (>_<)

 

2週間が待てずに12日後。 f(^^;

 

スコップで掘り起こし土の感触を見ると、以前よりも更に水分が抜けて軽い感じ。

 

それよりも、雑草の芽(下画像)がいくつも出ていて、天日処理が失敗であった事がわかりました。

 

 

 

堆肥を加えた時に雑草の種が混じった可能性もあるけれど、前回、前々回の加熱処理したヤツはその後も雑草の芽は出ていないので、失敗の可能性が高いです。

 

と言うか、以前1袋を開けた時にも1本だけだけど確認しているので間違いない。

 

これは密閉しない事によるものだと思うので、もう一度試してみます。

 

それはそれとして、上画像でも伝わると思いますが、土自体はふかふかです

 

ただ、再生したのは良いけれど、今のところ使い道がないので、これを保存すると、その間にまた雑草が芽を出すんでしょうね。

 

なので、今度はこれを密閉保存しておこうと思います。

 

ところで、この時のPHは6.5。

 

 

【まとめ】

使用済み培養土を2種類の処理方法で試し再生した結果、まず、「微塵は堆肥で使える土になるので選別しなくても良い」とわかった事が大きいです。

 

ただ、堆肥や腐葉土など、加えた資材はやがて微塵になるだろうから、徐々に増えて行って他の資材との比率が変わった場合でも大丈夫なのかは、選別して量を計測しデータを取ってみないと何とも言えませんが、そこまでシビアに考える必要はないかと。 f(^^;

 

まあ、水はけが悪いと感じたなら他の資材を加えればいいだけの話。

 

次に、殺菌消毒に関しては、手間のかからなさでは天日処理が良いけれど、その為の場所を確保しなければならないし、使えるようになるまで時間のかかるところが難点。

 

使用できるまでの期間の短さでは加熱処理が良いけれど、処理に手間のかかるところが難点。

 

しかし、加熱処理は殺菌消毒が完璧なようで、現時点でカビや雑草の発生は確認していません。

 

また、乾燥状態で保存できるので、必要な時に必要な量を作れるところが利点です。

 

たとえるなら赤玉土や鹿沼土などと同じ感覚。

 

と言う事で、処理方法には一長一短があるけれど、後の使いやすさを考えると加熱処理に軍配。

 

ま、その辺は臨機応変と言うか、目的に応じて選択すれば良いかと。

 

たとえば、夏場に加熱処理するのは大変なので天日処理すればいいし、冬場は用土の使い道がないので加熱処理して保存し、翌年使うと言った具合。

 

ところで、この後で知った事ですが、「土壌改良目的で堆肥を使用する場合は用土の3~5%」と言うのが正しいらしいです。

 

その理由は、堆肥には肥料成分が多い為、肥料過多になり土中の栄養素バランスが崩れる為らしい。

 

ゆえに、「牛ふん堆肥だけではなくバーク堆肥も使用した方がいい」となるのでしょう。

 

「3割」と言うのは植物を植える場合の事なんでしょうね。

 

ちなみに、バーク堆肥には肥料成分がないとの事で、土壌改良が目的の資材らしい。

 

と、まあ、色々あって「土作りって難しい.....」と思う今日この頃です。 f(^^;

 

では、また! (^o^)/