今年も1年が終わろうとしています。
あっという間です。
今年1年を振り返っても精神科を取り巻く狂気は加速度的に勢いを増しています。
もう精神科は精神疾患を治すところではなくなりました。
発達障害と騒いでいる人達は、精神疾患をなくして全て自閉症とADHDと精神遅滞にしてしまうつもりのようです。
それが彼らの正義のようです。
精神疾患の早期発見、早期治療、再燃予防で予後を少しでも良くしようとする本来の精神科の目的には全く興味がありません。
精神疾患を診断できる検査なんて存在しないのに、知能検査で鑑別診断、確定診断できるという意味不明な妄想を拡散してまい、たくさんの患者さんや家族が騙されてしまいました。
せっかく精神科医が診断基準やたくさんのエビデンスに基づいて正しい診断をして適切な治療をしようとしても、統合失調症や双極性障害などの診断にケチをつけ、自閉症やADHDに気づかず誤診されているなどと根拠のないことを言って悪人扱いされます。
”統合失調症、双極性障害と診断するのはひどい。
統合失調症に見えて実は自閉症だった!
双極性障害に見えて実はADHDだった!
幻聴も被害妄想も躁状態も鬱状態も全て、見逃されていた自閉症やADHD、精神遅滞の二次障害でした!
DSMやICDが間違っていて、自分達こそが正しいのです。”
”DSMやICDなんて無視していい。
私はエビデンスなんて知らないけど、精神科医に専門知識がなくて発達障害を理解していないのです。
見逃されていただけで、統合失調症や双極性障害というのはどうせ誤診なんだからエビデンスなんて関係ないんです。”
”認知機能障害に社会的機能?何それ?”
”空気が読めないのは自閉症、相手の気持ちがわからないのは自閉症なんですよ。
落ち着かないのはADHD、記憶力が悪いのはADHDというのです。
精神科医がそれに気づかないだけなんです。”
”それでいいじゃないですか。
私は診断基準や診断の方法も知らないけど。
みんながそう言ってるからいいんじゃないですか。
私の周りにもそういう人たくさんいます。
私もそういうところがあるんです。”
”訳のわからない犯罪、ひどい犯罪は相手の気持ちを考えない自閉症の人がやったことじゃないですか。
見逃されていたADHDの人が衝動的にやったことじゃないですか。
判断力のない精神遅滞の人がやったことじゃないですか。”
”精神疾患とするのはかわいそうだ。
とりあえず、知能検査と自閉症とADHDのテストをやっておこう。
そんな方法、DSMやICDにも載ってないけど、周りの人がやってるから正しいのでしょう。
エビデンスがあるのか知らないし、調べたことがないけど、周りの人、先輩、偉い先生もやっているから正しいのでしょう。
精神疾患の人がやったわけではない、生まれつきの障害がそれまで気づかれなかったんです。
生まれつきの障害者がやったんです。
私はなんて障害に理解ある人なのでしょう。”
”診断のルールなんて知りません。
海外の医学書や論文にどんなことが書かれているかなんて知りません。
私読めないし。
別にいいんです、見逃されていただけなので。
どうせ精神科医が悪いんです。”
”専門的にどんな用語でどんな表現をするのか知りません。
とりあえず、”特性”と言えば、なんとなくわかったように見えるからそれで誤魔化しておこう。
診断のことなんてよくわからないし、間違ってたらまずいから、とりあえず、”傾向”と言っておこう。”
”小さい頃のこと、学歴、職歴見ても、特に障害者だったとか、支援を必要だったということが全く出てこない。おかしいな。こういうのはなかったことにしておこう。
適当に削除して誤魔化しておけばいいんだよ。”
”元の性格が明るかった、社交的だった、人懐っこかった、おとなしかった?
あれ?矛盾してるからなかったことにしておこう。はい削除。”
”接客業をしていた?営業をしていた?店長をしていた?運動部で頑張っていた?部長をしていた?
まずいまずい、矛盾しているから消しておこう。”
”子供のころに自閉症やADHDだったという事実が全くないので、適当に、”落ち着きが無かった”ことにしておこう。
”こだわりが強かった”ということにしておこう。
それで適当に誤魔化しておこう。”
”入院して統合失調症や双極性障害と言われた?
薬を飲まされている?
今は幻覚も妄想もないんでしょう?高揚も鬱もないんでしょう?
きっと精神科医に誤診されているのに違いない。
寛解?よく知りません。
認知機能障害?そんなこと知りません。
社会的機能?そんなこと知りません。
そんな薬やめて、知能検査で自閉症やADHDと診断してくれる精神科医のところへ転院した方がいいよ。あとでどうなっても私は責任取れないけど。”
”見逃してきた人達が悪い。
見逃していた親が悪い。
見逃していた先生が悪い。
見逃していた小児科医が悪い。
私こそが正しい。
私こそが自閉症とADHDと知的障害を理解している。
私こそが気づけるんだ。
みんな気付けないんだ。
どうして気づかないの?”
”私が見逃されていた自閉症、ADHD、知的障害をみつけたんだ。
すごいでしょう。
患者さんが、1年後、5年後、10年後、20年後にどうなっているかなんて知らない。
そんなの私にはわからないし。
長期的な予後のエビデンスなんて知らないし。
知識がないから予想なんてできないし。
英語の医学書や論文読んだりしてないし。”
”2歳や3歳で自閉症が明らかになって辛い思いをして療育している家族の気持ちなんて考えたことないです。
大きくなってから自閉症と言われた人がその何十倍、何百倍に増えていってもなんとも思いません。
私たちは良いことをしているんです。
見逃した人達が悪いだけです。”
”ほら知能検査がでこぼこしてるでしょ?
これが発達の偏りなんです。
生まれつきの特性なんです。
高校や大学も卒業しているのに知能指数が70以下?
おかしいな。
気づかれなかっただけでしょう。
そんなことDSMにもICDにも書かれていない?
診断基準が間違っているんじゃないですか。
作った精神科医達がわかっていないだけです。
私たちの方がわかっているんです。
知能検査をすれば生まれつきのことがわかるんです。
みんなやってるから正しいはずです。”
”自閉症やADHDの人がものすごく増えてる?
さてなんででしょう?
環境の変化でしょうか?
何かの化学物質?
診断基準が変わったから?”
いい加減にしてほしい!
彼らのやっていることは、知能検査を使って患者さんを騙してみんな気づかれなかった自閉症とADHD、精神遅滞というレッテルを貼り、治療できる脳の病気を治させないこと、そして、病気をどんどん進行させて能力を低下させ、重度の障害者を生み出すことです。
知能検査を受けると発達の特性がわかる、発達の偏りがわかる、生まれつきの傾向がわかる、見逃されたいた発達障害がわかる、ADHDかどうかわかる、etc
これ全部嘘です。こんな馬鹿げた根拠のない妄想に社会全体が騙されています。
彼らがやっていることは、脳の病気が重症化してどうしたらいいのかわからなくなったら、重度の自閉症と重度のADHDと重度の精神遅滞でここでは対応できないと言って投げ出すことです。
障害者の支援をしているのではなく、重い障害者を生み出すことです。
全く理解不能です。
こんなことになんの意義を見出しているのか理解不能です。
こんなことにやりがいを感じる方がどうかしてます。
なんの罪悪感もないみたいです。
患者さんや御家族を救いたいと真面目にやっている精神科医はどんどん仕事がやりにくくなっています。来年も状況はどんどん悪化するでしょう。できるだけ多くの人に気づいてほしいですが厳しそうです。自分もいつまでこの仕事ができるのか不安で仕方ありません。もう疲れました。今年も良い年でした、と締めくくりたかったのですが、そうはいきませんでした。
来年はこの異常事態に気づける人が少しでも増えてくれることを祈っています。