先日の「乃木坂工事中」にて、12月6日に発売される乃木坂46の34thシングル、その表題曲を歌う選抜メンバーが発表されました。5期生の井上和がセンターを務めた前作「おひとりさま天国」と同じく20人構成となっており、初選抜は向井葉月、黒見明香、冨里奈央と、各期それぞれのメンバーが選ばれている中、Wセンターを担うのは4期生の遠藤さくらと賀喜遥香という結果になりました。
久々のシングルセンターとなるさくちゃんは、今年はNHKの朝ドラに出演し、単独で写真集も発売するなどの活躍を見せていた一方「ベンザブロック」の新CMで女優の綾瀬はるかさんとも共演していたかっきーは、ここ暫くお休みをとっておりました。今回の選抜発表がいつ頃収録されたものかは分かりませんが、次回作に備えて心身を落ち着かせていた可能性もあります。
今年の乃木坂46は、齋藤飛鳥をはじめとする1、2期生が全員卒業した状態のグループを、NHKの2大連ドラにも出演した山下美月、久保史緒里を中心に磐石に固め、そこから和ちゃんを初センターに添えつつ5期生を本格的にアピール。そして新体制に移行した1年の締めくくりに、現役メンバーで最多のセンター経験者である4期生のエース2人が、再び先頭に立ってグループを引っ張ろうとしています。
ここで一つ気がかりなのが、2人が初めてWセンターを務める楽曲がどのような仕上がりになっているか?という点です。これまでのさくちゃんのセンター曲は、2曲揃ってクールな印象のダンス曲、対象的にかっきーのセンター曲はメロディが明るめな楽曲が続いています。ただ、後者の曲調は今年に入って既に2枚リリースしているので、パフォーマンスを重要視した作品で有終の美を飾りに行くかもしれません。
そんなこんなで2023年も残り2か月となりましたが、櫻坂46は乃木坂と同様にシングルCDを3枚リリース。2期生の藤吉夏鈴と守屋麗奈が表題初センターとなり、新たな戦力として3期生も合流する中、海外公演まで行って多くの人々を賑わせました。或いは今年の坂道シリーズで一番活躍しているのではないかと個人的には思いますが、後は年末の大舞台に返り咲き、最強となったグループの姿を示すのみでしょう。
しかし、逆に心配なのが日向坂46です。彼女達も今年はシングル2枚+アルバム1枚と、合計でCDを3枚発売しているわけですが、グループに加入して1年が経過する4期生は、未だに1人も表題曲の歌唱に参加できていません。また、アルバムのリード曲はキャプテンの佐々木久美がセンターを務め、それまでの集大成を見せようとしているみたいですが、他の坂組と比べるとやや浮いた布陣に思えてしまいます。
もしくはコロナ発生による影響も受けているかもしれませんが、2枚目のアルバム発売や齊籐京子、丹生明里、上村ひなのの初センターなど、様々なタイミングが悉くズレており、それによって4期生を加えた新体制への移行も、乃木坂や櫻坂に遅れをとってしまったと自分は考えております。ネット上ではおひさまが運営に対して不満を漏らしているという噂もあり、メンバー達ですら思うところありと、この界隈が一枚岩ではない状態にも見えてしまいます・・・
そんな現在、坂道シリーズ3組の新メンバー達が、東急歌舞伎町タワーを会場とする合同イベント「新参者」が開催中です。合同といっても、出演するグループは日に日に入れ替わって単独でライブするだけなのですが、日向坂の4期生にとって、この期間は間違いなく糧とするべきイベントでしょう。既にセンター経験者もいる乃木坂5期生、戦力として申し分無しの櫻坂3期生と、対等に渡り合える存在になれるか否か?
といった感じで、先輩達が去っていった乃木坂や2期以降のメンバーを中心とする櫻坂は、先の未来がどういった形になるか想像できる様子ですが、日向坂のみ将来のビジョンがはっきりしない状況と思われます。坂道シリーズの運命を左右する若芽達は、果たしてどこまで育ってくれるでしょうか?