それは、ゼロがまだ中学2年の頃――数少ない友人のあやめと離れ離れになった平手友梨奈は、クラスで誰とも打ち解け合うことなく、周りの生徒から不気味がられたり笑われたりする日々を過ごしていた。そんな彼女に接してきたのが、同じクラスに通う1人の生徒だった。
???「・・・ねえ、貴女ずっと1人でいるの?」
平手「・・・うん」
???「友達と話したりとかはしないの?」
平手「・・・クラスが違うから」
???「そっか・・・じゃあ、今日から私が貴女の友達になってあげる」
平手「え・・・?」
???「貴女、名前は?」
平手「・・・平手、友梨奈・・・友達からはてちって呼ばれてる」
ねる「私は長濱ねる、ねるって呼んでいいよ。よろしくね、てち」
それが彼女との出会いだった。平手とねるはそれ以降、授業の合間や休み時間などで幾度も会話を重ね、友情を育んだ。しかしその一方で、平手を不気味がっていた生徒達は、平手に接し続けるねるに対し嫌がらせ行為をするようになる。
平手「ねる・・・最近、他の生徒からいじめに遭ってる・・・よね?」
ねる「えっ?あぁ・・・ちょっとだけいじられて笑ってるだけだよ」
平手「嘘だよ。私と話をするようになってから・・・ねる、ずっと・・・」
ねる「てちは心配性だな~。大丈夫だよ、私は」
平手「ねる・・・」
ねるは生徒達からいじめを受けていることを隠し、平手に寄り添い続けた。だが、彼女に降りかかるいじめ行為はエスカレートしていき、彼女の心だけでなく体そのものを傷つけるような嫌がらせが起きてしまう。そしてある日、髪や制服が濡れた姿で精神も折れかかっていたねるは、信号が切り替わったことに気づかぬまま歩道を渡り、走行してきた車に撥ねられてしまう。やがてその場に平手が現れ、彼女は倒れていたねるに慌てて駆け寄った。
平手「ねる・・・!ねる!?起きて、目を開けてよねるっ!!」
ねる「・・・う・・・っ、て・・・ち?」
平手「うん、てちだよ・・・っ、ねる、なんでこんなところで・・・駄目・・・!死なないで、ねる!」
ねる「・・・てち・・・大丈夫・・・私は、ずっと・・・てちの傍に、いるから・・・」
平手「え・・・っ?」
ねる「貴女は・・・1人じゃ、ない・・・幸せに・・・生きて・・・ね・・・」
平手「・・・ねる?嫌、嫌だ・・・お願い、目を開けて!ねるっ!ねるぅぅ・・・!!」
平手の叫びも虚しく、ねるは帰らぬ人となった。それから1年、親友のあやめと同じクラスになった平手だが、周りの生徒からの冷ややかな視線が彼女に集まった。
「あれ、確か長濱って子と一緒にいた奴だよね?」
「その隣にいる子・・・あんなのと一緒にいて何が楽しいんだか」
平手「・・・ッ!!」
「ひっ・・・!?」
あやめ「・・・てち?」
あやめに対する冷めた発言が耳に聞こえた平手は、鋭い目つきで生徒を睨み付けた。それ以降、周りは平手に関係するような嫌がらせや言動は少なくなったが、同時に平手はあやめとも距離を置き、孤独に生きるようになる。後にマジ女に入学した平手はゼロと名を改め、群れて行動する不良少女達や、全生徒を束ねるラッパッパにただ1人反発する<孤高の叛逆者>という異名を持つようになった――
そして今現在――ゼロはマジ女に置き手紙をした主が指定した街外れの倉庫に足を踏み入れた。そこには群れて集まる怪しげな男達と、彼らに囚われたツル、メンドウ、シスター、そしてあやめの姿があった。
「おっ?なんだなんだ、また1人来たぞ?」
ゼロ「あやめっ!」
あやめ「てち・・・!」
ツル「ゼロ・・・!?」
シスター「ホントに、来てくれた・・・」
ゼロ「・・・約束通り1人で来た。あやめと、その子達を解放して」
メンドウ「そうだよ!早く私達の縄を解いて!」
「アホかテメエ!そう簡単に返すと思ってんのか!?」
メンドウ「キャ~!い、痛い・・・っ!」
ゼロ「なっ・・・!?止めろ!」
ゼロが1人で倉庫に駆け付けたにも関わらず、男の群れの1人は人質を手放すどころか、メンドウの耳を引っ張って刺激する。その時、どこからか低い女の声が響いた。
???「・・・おい!勝手にそいつら傷つけてんじゃねえよ」
ゼロ「・・・?」
物陰から現れたのは、荒々しい服装を身に纏った2人組の不良少女だった。その少女が男達に対して命令口調だったことに、ゼロは違和感を覚える。
???「孤高の叛逆者・ゼロ、やっとお目にかかれたわね」
ゼロ「アンタ達は・・・?」
ツル「その人達、捨照護路の生徒だよっ!」
ゼロ「捨照護路・・・!?どういうこと?」
???「あらあら、折角自己紹介してあげようと思ったのに・・・流石マジ女生徒、つれないわねぇ」
ジロウ「んなこたぁどうでもいいんだよ・・・そいつの言う通り、アタシらは捨照護路高校の3年生。俺はジロウで、隣にいんのはオーラってんだ」
ゼロ「何で捨照護路の不良がこんなところに・・・」
オーラ「ここまで来て分からないの?貴女達の学校に置き手紙を残したの、あれ私達なのよ?」
ゼロ「は・・・!?」
ツル達とあやめをさらった男達と、捨照護路の生徒がグルだったことを知り、驚愕するゼロ。ジロウはそんな彼女達に話を続けた。
ジロウ「テメエらんとこの転校生が下手に粘ってくれたおかげで、矢場久根はうちとの同盟関係をチャラにしやがった。カジノ計画の為にマジ女を潰した後、アタシらは九龍がまとめて支配する世界で生きられるってのに・・・何だかんだでうちが自ら手ぇ下す羽目になっちまった」
オーラ「矢場久根は四天王崩壊という隙を突いたにも関わらず崩せなかった・・・なら、私達が狙うのはゼロ、貴女よ」
ゼロ「私を・・・?その為にあやめまで利用して・・・!」
オーラ「まあまあそんなに怒らないで。貴女、ラッパッパの統治に滅茶苦茶反発してたわよね?どう・・・この子達を見逃す代わりに、貴女がうちに付くっていうのは」
ゼロ「・・・!?」
シスター「ゼロを、捨照護路の味方に・・・!?」
ツル「駄目だよゼロ!その人達の言いなりになったら!」
ジロウ「もしテメエがうちに付かないってんだったら・・・ここにいるお友達とマジ女のヤンキー、九龍やDOUBTに売ってアタシらの儲けにさせてもらうからな?」
ゼロ「な・・・っ」
捨照護路に付かなければ、あやめやツル達が人身売買の餌食にされる・・・だが、マジ女を裏切ることにも躊躇いを感じ、ゼロは何も言い返せなくなる。苛立ったジロウは、ゼロの体に膝蹴りをくらわせて地面に投げつけた。
ゼロ「ぐっ・・・!」
ジロウ「答えが出るまでテメエを痛めつけてやる・・・おい!」
ジロウの指示に男達が従い、ゼロを囲んで踏みつけたり鉄パイプで殴り始めた。ゼロが傷つく様子に、あやめが思わず声を出す。
あやめ「てち、止めて!私達の為に自分を傷つけようとしないで・・・!」
ジロウ「テメエに話聞いてねえんだよっ!!」
あやめ「きゃあっ・・・!」
メンドウ「ちょっと!その子は関係ないでしょ!?」
ツル「どうせ痛めつけるなら、私達が犠牲になるわ・・・!」
シスター「ツル、メンドウ・・・!」
オーラ「それも面白いわね。このままゼロが返答できないままなら、この子達もまとめて皆殺し・・・そうしたら、マジ女の連中が怒りに燃えて突っ走ってくる顔が見えるわ~!」
ゼロ「く・・・うぅ・・・っ!」
自分が何も答えられないせいで、あやめやツル達まで傷ついてしまう・・・誰も不幸にしたくないと言いながら、結局巻き込んでしまっている現状に耐えかね、ゼロはジロウの脅しに返答しようとした。
ゼロ「・・・分かった・・・っ、分かったから・・・!あやめ達を帰して、私を捨照護路に――」
さくら「・・・ゼロさん!!」
その時だった。倉庫のシャッターの方向から声が響き、一同の視線が向けられた。そこにはツル達を助ける為にゼロを追いかけたさくらと、罠だと考えてさくらに同行した嵐ヶ丘学園・花組のリリィーだった。
ツル「さくらちゃん・・・!」
ゼロ「・・・あいつ・・・!」
さくら「良かった・・・ツルさん達も、無事で・・・!」
リリィー「でも、やっぱりこの人達が何かしていたようですね」
ジロウ「あぁ?噂の転校生と・・・誰だテメエは?」
オーラ「あの制服、確か嵐ヶ丘っていう余所の学校かしら?」
ジロウ「チッ、お呼びじゃねえ奴らまで来やがって・・・そいつらをつまみ出せ!」
ジロウの指示が聞こえたのか、さらに数人の男が現れて2人の前に立ちはだかる。すると、リリィーの目つきがより鋭くなり、彼女は男達に向かって言い放った。
リリィー「・・・私の前に立つんじゃねえ!」
その瞬間、リリィーは男の1人に鉄拳を叩き込み、別の男の攻撃をかわして顔面に蹴りを入れるなど、さくらと初めて出会った時に真面目な振る舞いをしていた人物とは思えない喧嘩強さを見せる。さくらもそんなリリィーに圧倒されながら、男の群れを突破しゼロに近づく。
ゼロ「さくら・・・アンタ、何で・・・!?」
さくら「勿論、ゼロさんとそのお友達・・・ツルさん達を助ける為です!」
ゼロ「余計なお世話だ!私に関われば誰だって不幸になるって、何度言わせれば・・・!」
さくら「関係ありません!」
ゼロ「・・・っ!」
さくら「ゼロさんはそう言って、誰とも関わろうとせず1人で生きてきたのかもしれません・・・!でも、心のどこかでずっと寂しい思いをしてたはずです!今のゼロさんは、前の私と同じ・・・だから、放っておけないんです!」
ゼロ「あ・・・」
さくら「私はマジ女で、誰も1人にさせたくない・・・!菜緒も、ゼロさんも!今度は私がゼロさんの友達になります!だからゼロさんも・・・自分が不幸だなんて思わないでください!!」
さくらの必死の叫びに、ゼロはこれまでの事を思い返した。ツクヨミと出会ったことで、逃げてばかりいた自分を変えたウサギ・・・ツクヨミの心を信じ、何度も再会することを望んださくら・・・彼女達に影響を与えていたツクヨミもまた、先代の四天王・おたべに拾われて生きて来た。誰もが皆、1人では簡単に生きていけないのだ。そして、かつての事故で死ぬ間際だったねるの言葉が、ゼロの脳裏に響く。
ねる『貴女は・・・1人じゃ、ない・・・幸せに・・・生きて・・・ね・・・』
ゼロ「・・・うああああぁぁぁぁっ!!」
ねるの言葉とさくらの叫びに、心の中の意志を滾らせたゼロは、自分を抑えつけていた男達を剥がし、ありったけの力をぶつけて蹴散らしていく。そのままあやめやツル達の下に駆け寄り、彼女達の手を縛っていた縄を解いた。
あやめ「てち・・・!ありがとう・・・」
ゼロ「・・・友達だから、助けるのは当たり前」
照れくさそうに言うゼロに、あやめは涙を滲ませながら笑顔を見せた。その一方で、男の群れを返り討ちにするさくらは突然ジロウに襲い掛かられる。
さくら「うぅ・・・っ!?」
ジロウ「おいこの野郎!テメエのせいでまた色々台無しじゃねえか・・・!」
メンドウ「さくらちゃんっ!」
ツル「くっ・・・止めろ~っ!!」
さくらが窮地に立たされるのを見たメンドウとツルが飛び出し、メンドウがジロウ目がけて体当たりする。すかさずこれを引き剥がすジロウだが、さらにツルが彼女を蹴飛ばし、その間にシスターがさくらを起き上がらせた。
シスター「さくらちゃん、大丈夫!?」
さくら「は、はい・・・助かりました」
ツル「さくらちゃんは・・・私達が守るっ!!」
ジロウ「テメエら・・・!!」
リリィー「百合の花を見納めに・・・地獄へ行きな!!」
リリィーは裏地に百合の花の刺繍があるスカートを翻しつつ、強烈な蹴りをくらわせて男の群れを一掃した。これにより、残った敵は捨照護路生徒の2人のみになった。
オーラ「こりゃヤバいわね・・・ジロウ、一旦退くわよ!」
ジロウ「くそっ・・・覚えてろよテメエら!」
ジロウとオーラは一目散に逃げ去り、倉庫にはさくらやゼロ達と倒れた男の群れだけが残った。この後リリィーが警察に通報し、敢えて捨照護路の関与は伏せて怪しげな男達は連行されるのだった・・・
倉庫を離れ、マジ女への帰路に付いていたさくら達。そこでゼロは歩みを止め、あやめに一言呟いた。
ゼロ「・・・ごめん、あやめ。こんなことに巻き込んで・・・」
あやめ「・・・私はずっと、てちを見守ってるよ。幼い頃からの友達だから」
笑顔でそう答えるあやめに対し、ゼロも嬉しそうに笑みを浮かべる。そして彼女は、自分達を助けにきたさくらにもお礼の気持ちを口にした。
ゼロ「・・・さくら。その・・・ありがとう」
さくら「・・・!はい!」
さくらとゼロはお互いに微笑み合う。かつてのラッパッパの一方的なやり方に反発してきた孤高の叛逆者が、自ら生み出していた孤独の空間から解放された瞬間だった。
シスター「・・・さくらちゃん」
さくら「・・・?」
メンドウ「今まで、喧嘩するの怖かったけど・・・私達も戦うよ!」
ツル「私達も・・・さくらちゃんを1人にはしないから」
さくら「ツルさん、メンドウさん、シスターさん・・・」
ツル「フフッ・・・呼び捨てでいいよ。私達、同じ学年だし」
そう言いながら、さくらやツル達は声を出しながら笑い合った。その光景を見ていたリリィーに、さくらは三度お辞儀を返した。
さくら「リリィーさんも、今日はありがとうございました」
リリィー「私は貴女達の喧嘩を自ら勝っただけ、お礼はいりません。では・・・」
リリィーは礼儀正しい性格に戻り、さくら達に一礼してその場を去ろうとする。しかし、ふと気になる事を思い出して彼女は足を止めた。
リリィー「・・・ところで、警察に通報する時に捨照護路の生徒の事を伏せたのと、そこで身を隠していたのは何故ですか?」
倉庫に警察が到着した時、ゼロは咄嗟に捨照護路の名前を伏せるよう提案しただけでなく、あやめだけをその場に残し自分達は隠れて様子を伺っていた。その理由を尋ねられたゼロは次のように答えた。
ゼロ「・・・捨照護路とのけじめは、同じヤンキーである私達で付けたい。それと・・・」
リリィー「・・・それと?」
ゼロ「・・・ごめん。今はまだ、それ以上は教えられない」
リリィー「・・・そうですか」
先代のマジ女生徒達が襲撃した銀獅子会と海外マフィアの会合、そこには一部の警察も関与しており、激しい抗争から唯一生き残った先代のラッパッパ副部長・宮脇咲良も、最期は警官隊の手で射殺されてしまった・・・その事に対する警察への不信感をリリィーに打ち明けられなかったゼロ達だが、リリィーも意味深な表情を浮かべていた。
さくら「・・・リリィーさん?」
リリィー「・・・いえ、何でもありません。それでは」
そう言って、リリィーは改めてさくら達の下を去る。そんな彼女の脳裏には、ある日の出来事が浮かび上がっていた。夜に雨が降りしきっていた<ユートピア嵐ヶ丘>の街中をリリィーが歩いていた時、彼女は道端に倒れていた1人の少女を発見する。
リリィー『・・・!ネロ!?』
それは、嵐ヶ丘の下に広がる平地にある<荒地工業高校>のリーダーで、両親の命を奪ったという嵐ヶ丘への復讐を目論んでいた少女・ネロだった。カイザーという当時の生徒会長の手で支配されていた嵐ヶ丘学園と、それを憎む荒地工業の激しい抗争の末にリリィーとネロは和解、嵐ヶ丘の生徒会も解散し平和な日々が続いていた矢先に、リリィーは傷ついたネロを見て驚いていた。
リリィー『ネロ、しっかりしてください!何があったんですか!?』
ネロ『・・・ぐ、う・・・リリィー・・・?ハッ、アタシとしたことが・・・自然とこっちに、足を運んじまってたみてえだ・・・っ』
リリィー『その傷・・・誰にやられたんですか?』
ネロ『・・・荒地と、嵐ヶ丘・・・この街を・・・食い潰そうとする奴らがいやがる・・・気を、つけろ・・・っ』
リリィーに忠告したネロは、その場で気を失った。体を揺さぶってもう一度起こそうとしたリリィーだが、その際に何かの気配を察して後ろを振り向いた。そこには、全身を黒服で包んだ謎の人物の姿があった。
リリィー『・・・誰ですか、貴女は・・・?』
???『・・・貴女が花組のリリィー?』
リリィー『だったら・・・?』
リリィーは謎の黒服を警戒していた。すると黒服の人物は突然襲い掛かり、リリィーもすかさず臨戦態勢に入った。連続攻撃で黒服の体勢を崩しつつ、ジャンプした勢いで蹴りをくらわせようとしたリリィーだが、黒服はより強い力を込めた掌底をぶつけ、リリィーを足ごと跳ね返した。
リリィー『ぐあ・・・っ!?』
地面に落ちたリリィーは何が起こったのか分からないまま、黒服の追撃に顔を蹴られて転がってしまう。黒服の人物はゆっくりとリリィーに近づき、口を開いた。
???『・・・地獄を見るのはそっちだったね』
リリィー『ぐっ・・・うぅ・・・』
???『忠告しておいてあげる・・・この街はいずれ九龍の手で支配される。命が惜しかったら、嵐ヶ丘から出ていくこと・・・まあ、売られた喧嘩を買うというのなら話は別だけど』
リリィー『待、て・・・う・・・く・・・っ』
リリィーは黒服の人物を追おうとするも、攻撃の重さに耐えられず気絶してしまう。嵐ヶ丘を荒地諸共牛耳ようとする勢力の影を知ったリリィーは、敢えて仲間達にもこの事を知らせず、1人でSWORD地区に赴いていたのだ。そして彼女は、倉庫での争いを終えた後も不穏な空気を感じ取っていた。
リリィー(違う・・・あの場にネロや私を襲った奴はいなかった。でも、いつか必ず動き出す・・・九龍グループが)
第10話へ続く