女優達の狂い咲き | 坂道&ジャンルマルチブログ

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現在の主な推しメンは遠藤さくら・賀喜遥香(乃木坂)、藤吉夏鈴・森田ひかる・山下瞳月(櫻坂)、小坂菜緒・正源司陽子(日向坂)です。

 

令和になってから最初のゴールデンウイークも終わりを迎えようとしている中、自分は先日「映画 賭ケグルイ」を見に行きました。月刊ガンガンJOKERで連載されており、単行本の発行部数は500万部を記録、今年の3月までテレビアニメ2期も放送されていた大人気漫画が実写化。ドラマ版のSEASON1、SEASON2に続き、今月3日に映画版が公開されました。原作には無いオリジナルストーリーで、全員参加のギャンブルバトルが繰り広げられています。

 

 

正直、ギャンブルに関しては全く疎く、ゲームのルールもやってる映像を見ていく内にようやく理解できる頭のレベルなので、今回の映画で自分が注目したのは、出演した若手女優陣の演技力です。この実写シリーズで破滅的思考を持つギャンブル狂である主人公・蛇喰夢子を演じているのは、2011年に「東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞して女優デビューし、近頃は数々のドラマや映画に出演している浜辺美波さんです。

 

 

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」や「君の膵臓を食べたい」で、清楚かつ儚げな役柄の女の子を演じるイメージが多かったあの浜辺さんが、劇中では「賭け狂いましょう!!」という強烈な台詞と共に、狂喜の笑みを浮かべる顔芸を何度も披露しています。この作品はドラマシリーズから見ていたのですが、放送開始の予告の時点で自分は度肝を抜かれました(笑)まあ、そんな演技力を秘めていたからこそ、日本映画のアワードでも新人賞を獲得できたのでしょう。

 

 

元・Seventeenモデルであり、こちらも数々の作品で主演を務めている森川葵さんは、ツインテールが特徴的な夢子の親友(?)・早乙女芽亜里を演じています。映画ではドラマのSEASON1で夢子と共闘して破った、矢本悠馬さん演じる木渡 潤とタッグを組み、ギャンブルの最中には息ピッタリなコンビ芸を見せています。ちなみに撮影中では、同じシーンの共演者達が思わず笑いを堪えるほどだったようで、監督からも「やりすぎだよ」と注意されたそうです(笑)

 

 

ドラマのSEASON2からは、乃木坂46の松村沙友里が同じくアイドル活動も行っているという設定の生徒会広報担当・夢見弖ユメミ役で参戦。グループ結成当初から「さゆりんごパンチ!」といった必殺技を出したりと陽気なキャラが持ち前でしたが、この作品ではファンを罵倒したり、ゲーム中は心の中で不敵な笑みを浮かべていたりと、天使のような表の顔から一変、悪魔のような裏の顔を見せることもあり、この演技には乃木坂ファンも驚きだったようです。

 

 

乃木坂といえば、2015年に映画「アイズ」で主演し、17年にグループを卒業した伊藤万理華も、映画では犬八十夢というオリジナルキャラで参戦。ちなみに本作の監督は、彼女やさゆりんごも出演した映画「あさひなぐ」を担当された方と同じでした。まりんかが演じる犬八は子分4人を引き連れて学園の賭場を荒らしまくっては、声を張り過ぎると咳き込んでしまうという活発で病弱なキャラでした。また、その容姿から鈴井涼太役の高杉真宙さんからは「男の子と間違えそうだった」とのこと(笑)

 

 

そして極め付けは、同じく本作オリジナルのキャラ・歩火樹絵里役を演じた福原遥さん。非ギャンブル、生徒会への不服従を誓う集団<ヴィレッジ>の幹部で、宮沢氷魚さん演じるリーダー・村雨天音の右腕的存在である歩火は、ビジュアルから若干ダークな雰囲気もあり、時折切なそうな表情を見せることも何度かありましたが、映画が終盤戦に近づくと、夢子のとある指摘により性格が一変。その場の空気が彼女によって呑まれているかのような展開になりました。

 

 

福原さんといえばNHKの子供向け料理番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」でまいんちゃんを演じたことで有名で、「もしもツアーズ」の3代目ツアーガイドやアニメ「プリキュア」の声優にも抜擢されたり、最近ではドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で号泣演技を見せて話題を集めましたが、そんな福原さんが(上記の浜辺さんのデジャヴみたいですみません 笑)あのような狂喜乱舞を披露するとは全くの予想外で、若手といえど侮ってはいけない女優の底力というものを見せつけられました。

 

 

一方、学園で絶対的権力を持つ生徒会長・桃喰綺羅莉を演じた池田エライザさんは、劇中では冷徹な表情や余裕の笑みを浮かべたりと、上記の方々と比べて静かな一面ばかりでしたが、それでもその堂々とした振る舞いはカリスマとしてのオーラを遺憾なく発揮し、立ち姿だけで迫力を感じさせられるような存在でした。池田さん演じる綺羅莉はSEASON2から本格的に参戦し、第5話で常に仮面を被っている副会長と入れ替わってディーラーを務めていたことのネタバラシをされた際はテンションが上がりました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分は昨年、土屋太鳳さんと芳根京子さんがW主演した映画「累-かさね-」も見たのですが、そこでも若手女優の恐ろしさというものを思い知りました。48グループや乃木坂にはグループを卒業した後、前田敦子、大島優子、渡辺麻友、島崎遥香、川栄李奈、松井玲奈、生駒里奈、西野七瀬など女優の道を志望していったメンバーも何人かいますが、その行き着く先は恐らく、今回の浜辺さんや福原さんが見せた狂い咲きの一面も求められるのかもしれません。

 

 

もっともっとこのような逸材が世に現れてほしいなと、今回の映画を見てそう感じました。女優界の今後にも期待が高まります。