誰もが“黒い羊” | 坂道&ジャンルマルチブログ

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現在の主な推しメンは遠藤さくら・賀喜遥香(乃木坂)、藤吉夏鈴・森田ひかる・山下瞳月(櫻坂)、小坂菜緒・正源司陽子(日向坂)です。

 

本日、欅坂46の8thシングル「黒い羊」のMVがついに公開されました。「SCHOOL OF LOCK!」にて音源が解禁された時点でファンや業界人の間で大きな話題となり、「BillboardJAPAN HOT100」では、米津玄師の「Lemon」が3指標で総合1位となっている中でTwitter指標1位、総合で33位にまでランクインしています。副キャプテンの守屋茜は「MVを見たらもっと凄いことになります!断言 笑」と、自身のブログで記していたので、公開前からファンの期待は高まっていました。

 

 

小林由依と織田奈那が出演したラジオ番組では「まだ振りもできていない」と語られていたので、本作は「ドラマ式のMVなのか?」と推測されていましたが、そこはやはり欅坂46。思春期の心のもがきをメンバー達がダンスで表現するという仕上がりになっています。朝の情報番組でちょっとだけ映像が解禁された時点で、見た人達からは「凄くヤバい」、「その曲が伝えようとしていることがしっかりと具現化されてる」など、早くも感想が呟かれていました。

 

 

さて、先日の「欅って、書けない?」では、スタッフロール前に今回の楽曲を歌うメンバー17人のフォーメーションが発表されました。3列目常連だった石森虹花と佐藤詩織が再びフロントに、一方で写真集と冠番組で昨年大活躍だった長濱ねる、年末の「アンビバレント」で代理センターを務めた鈴本美愉が3列目に配置されるなど、人気メンが常に最前列という先輩の乃木坂46も見ている方々からしたら驚きの布陣となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、本作でもセンターを務めるのが平手友梨奈。乃木坂では初期に5作連続センターを担った生駒里奈、合計7作のセンターを経験した西野七瀬が所属していましたが、その二人の回数をあっさり抜くこととなりました。しかし自分は、もしかしたらてちのシングルセンターは本作で一区切りなのでは?と考えています。何故かというと、歌詞にもある「全部 僕のせいだ」を自身でも歌っていることから、今回の楽曲は非常にてちのイメージが強いからです。

 

 

過去に乃木坂では5枚目のシングル「君の名は希望」で生駒ちゃんがセンターを務めた後、6枚目の「ガールズルール」は白石麻衣にポジション交代となりました。昨年の4月に行われた卒業コンサートでは、「君の名は希望」が生駒ちゃんをイメージして書いた曲だと、秋元康先生からのメッセージで明かされました。次回作で2期生の本格加入が予測される中、何度かグループの活動を休養しているてちをここらでセンターポジションから遠ざける可能性も見受けられます。

 

 

そして自分がこの可能性を考えるに至ったもう一つの理由が、今週の日曜日にジャニーズ事務所所属の嵐が2020年をもってグループの活動を休止すると発表したことです。この発表のきっかけは、リーダーの大野智が一昨年のライブ終了後「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」と、メンバー4人に自身の思いを打ち明けたことから始まりました。現に大野君は唯一、2021年に芸能活動そのものを休むことも明かしています。

 

 

おそらく今回の彼らの発表は、ジャニーズ側だけでなくアイドル界全体に衝撃をもたらしたと思われます。ひらがなけやきの齊藤京子のブログも「嵐ショックがあるのかな?」とファンも考えるような内容の記事が上げられており、漢字欅の主軸であるてちの活動意欲にも影響してくるやもしれません。今日のMステスペシャルには嵐の他、後輩のジャニーズWESTや日テレの特番でコラボ経験のある乃木坂も出演するので、彼らの姿に何を思うのかが個人的に気になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話を「黒い羊」に戻しますが、このタイトルには「厄介者」、「変わり者」といった意味があります。嵐は20年前にハワイでデビュー会見をしましたが、実はそれ以前にも大野君は二度事務所に辞意を伝えていました。他のメンバーの二宮和也も同じように辞意を伝えており、櫻井翔はグループの活動が一時的なものと考えていた為海外留学を検討していたなど、かつては相葉雅紀や松本潤を除けば3人がデビューに対して後ろ向きであり、いわば「黒い羊」のような変わり者でした。

 

 

嵐とほぼ同期のメンバーが集まる関ジャニ∞も昨年まで7人で活動していましたが、「音楽を追及する為に海外で生活したい」という理由で渋谷すばるが脱退、事務所からも退社しました。彼もまたグループの冠番組では時々ぶっ飛んだ言動をしたり、自身が主演した映画の番宣で出演した生放送番組では、その不愛想な態度が批判され直筆で謝罪することもあったなど、グループでメインボーカルを務める割にはなかなか異質な存在だったと思います。

 

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AKBの全盛期に<不動のセンター>と呼ばれていた前田敦子も、オーディションではダンス・歌唱審査ともに上手くやれず、自身でもダメだと思っていた中での合格発表。それでも多くのメンバーが用意していた個人のキャッチフレーズは存在していませんでした。同じようにキャッチフレーズ無しの少数派であった島崎遥香も、握手会ではそっけない態度から<塩対応>という言葉が定着し、時には嘘も交えたりする周囲と違って正直な発言しかしないなど、ファンすらも振り回すような存在でした。

 

 

生駒ちゃんも当初の乃木坂ファンからは批判的な態度をとられ、厄介者扱いされていました。センターを外されてからは吹っ切れたように場を盛り上げる役に徹しますが、一方で第二のエースポジションを確立していくことになるなぁちゃんは、他のメンバーと一緒にバラエティに出演してもあまり上手くしゃべれる性格ではなく、また小顔で可愛らしいビジュアルを持つ齋藤飛鳥は、それとは裏腹の毒舌キャラとしてもファンから有名となっています。

 

 

このようにどこのグループにも変わり者が存在する中、本作で3度目のフロント抜擢となる小池美波は「今まで自分の全てが嫌いだった」とブログで記しています。ロック調の楽曲である「ガラスを割れ!」のMVでは、ヒット祈願ロケの際にベッキーから「この子だけロックできてないよね?かわいいけど」と指摘されたこともありました。しかし今回の曲を聞いて「マイナスな自分の気持ちに負けたくない」と、考えが少しだけ変わったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人生観を変えてしまう程の曲」と、キャプテンの菅井友香が出演しているラジオでも語られていた通り、今回の楽曲は正に一人のメンバーの考えを変えるまでに至りました。MVを見ながら歌詞を聞くと、とにかく胸を締め付けられる感覚です。前回の記事では「若者の心を狙って攻めた曲」と評しましたが、むしろ年代を問わず多くの方に聞いてほしいと考えるようになりました。そして、名誉ある賞を受賞することで「アイドルでもこんな曲が歌える」ということを評価してほしいと思っています。

 

 

前田敦子、生駒里奈、そして平手友梨奈など、多くのアイドルと接しながらこんな詞を書ける秋元康先生には、全くもって脱帽です。これこそ秋元先生が書いた詞においても、欅坂46の楽曲においても最高傑作なのではないでしょうか?「黒い羊」がこの一年をかけて、多くの人の心に刺さるような楽曲になることを願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

「黒い羊」のMVですが、欅坂46の公式サイトでフル配信されており、現時点でYoutubeの配信はされていないそうです。是が非でも見たい方は「欅坂46」と検索して公式サイトに入り、動画をクリックして「黒い羊」をご覧になってください。他の人におすすめしたいという方はTwitterなどで感想を拡散して、もしYoutubeで公開が始まった際には炎上させるくらいの勢いで、何度でも見に来てやってください(笑)