真のアーティストへ | 坂道&ジャンルマルチブログ

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坂道シリーズを中心に、他の話題もたまに語るかも?なブログです。
現在の主な推しメンは遠藤さくら・賀喜遥香(乃木坂)、藤吉夏鈴・森田ひかる・山下瞳月(櫻坂)、小坂菜緒・正源司陽子(日向坂)です。

 

もうすぐ1週間が経とうとしていますが、平手友梨奈も出演した21日の「SCHOOL OF LOCK!」にて、欅坂46の8thシングル「黒い羊」の音源が解禁されました。本作の発売が決定した直後、菅井友香や小池美波は自身が出演するラジオ番組で「胸が締め付けられる曲」と共通の感想を述べていたので、どんな曲になるのか公開前から期待が高かったですが、今回の楽曲はピアノのイントロから始まり、これまでの作品とは違うバラード調の曲になっているようです。

 

 

本当はこの曲に関しての感想はMVが公開されてから改めて・・・と思っていたのですが、やはり曲を聞くたびに興奮が抑えられなかったので今回記事にさせていただきました(笑)初めて曲を聞いたファン達は「史上最高傑作」、「ラストのサビが熱い」など高評価な感想を呟いています。副キャプテンの守屋茜は「きっとMVを見ながら聞いたらもっと凄いことになります!!断言 笑」と、自身のブログで記しているので、またさらに期待値が高まりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のタイトルである「黒い羊」という言葉には、のけ者や厄介者などの意味が込められており、曲の歌詞にはそれを綴った部分や「全員が納得するそんな答えがあるものか」、「人生の大半は思うようにいかない」など、まさに我々が生きている世界そのもののことを歌っているような内容が書かれています。また、「黒い羊」そのものである主人公が呟くと思われる「全部 僕のせいだ」というフレーズがてちの声で歌われており、これはツイッターのトレンドにまで上がる程注目されました。

 

 

既に業界の方からも多くの感想が述べられています。HKT48の田中美久は「平手さんの『全部 僕のせいだ』で泣いた」とSHOWROOMで語っており、乃木坂46の久保史緒里など他のアイドル達もこの曲が刺さっている模様です。また、BillboardラジオのMCを務めるキャイ~ン・天野ひろゆきさんは「メンバーによって内側から生み出たみたいな感じになっちゃう。リンクのさせ方が凄い」と熱弁、そして「SCHOOL OF LOCK!」のとーやま校長は「ついに来たなという感覚」と述べました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思えばAKB48も「桜の木になろう」や「Green Flash」など、主に春ごろの季節にバラード調のシングルを何度かリリースしたことがありますが、一方で清楚なイメージを売りとする乃木坂46は、こういった楽曲を表題曲として世に出した印象が意外と無さげに感じられます。上述の通り、本作はこれまでのようにメロディからダンスの激しそうなイメージが浮かびそうな曲調ではなく、しかしこれまでと同じようにその世界観を表現するという欅坂なりのバラード曲だと思います。

 

 

時に、メンバーの中でもお姉さん的存在である齋藤冬優花はブログで、今年の目標の1つとして「レコード大賞の最優秀作品賞受賞」を上げています。その文には「どうしても届けたい方々がいる」と記されていますが、それはおそらく我々ファンだけでなく、本番の翌日に思わず悔し涙を流した振り付け担当の上野隆博氏ら多くのスタッフのことでしょう。実際「黒い羊」を初めて聞いたファン達の中には「これでレコ大狙えるぞ!?」「今年はあるかもしれない」と、初受賞への意欲を見せている方もいます。

 

 

これと同じような状況を過去にも見た記憶が自分にはあります。それは5年前、AKBがさいたまスーパーアリーナにて島崎遥香がセンターを務めた「僕たちは戦わない」を披露した時です。反戦歌を思わせるような歌詞と壮大なメロディの中で、当時最高難度と言われたダンスパフォーマンスを見せる楽曲に、ファン達は「全盛期に近い曲」、「レコ大受賞するのに相応しい」と評価し、実際にその年のレコード大賞候補に選ばれた際には「これは貰っただろ!?」と奪還への意欲を見せていました。

 

 

一方、乃木坂46は昨年「シンクロニシティ」でレコ大2連覇を果たしました。CMで楽曲が解禁された際は印象が弱かったですが、フル音源になるとファンの感想も良くなっていき、番組恒例のヒット祈願企画ではこのシングルをもって卒業する生駒里奈が「レコ大シングル(インフルエンサー)よりもヒットさせるよ!」と意気込み、結果的に彼女の願い通りになりました。ですが当時はDA PUMPが「U.S.A.」で再ブレイクした為、誰もこの曲でレコ大が取れるとは思っていませんでした。

 

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AKBが「僕戦」で挑んだ2015年のレコード大賞、結果は三代目J SOUL BROTHERSの2連覇でした。しかしこの後、週刊文春が「三代目の事務所がレコ大を買収した」と報じ、これ以降レコード大賞は世間一般の間ではあまり良い印象で見られていません。故に昨年の乃木坂の連覇は、ファンですらあまり良い気持ちにはなれない方もちらほら。ですがそう思えるのはおそらく、メンバーだけでなくファンも声を大にして「これは本当に良い曲だ」と思えるような楽曲が無いからでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既に「黒い羊」は音源解禁の時点で、グループのメンバーもファンも同じ気持ちを抱き、それ以外の心をグッと掴むまでに至っています。後は誰がこの曲に良い評価をもたらしてくれるか?それは彼女達と同年代の若者ではないかと自分は考えます。その理由は、昨年のBillboardJAPAN HOT100で、米津玄師さんの「Lemon」が1位を獲得したことにあります。元々米津さんはボーカロイドクリエイターとして活動し、以降もテレビの音楽番組で歌唱する機会がなかなかありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな米津さんの楽曲を集中して聞く者がいるとすれば、とにかく音楽好きのような若者ぐらいしか思いつきません。そして「Lemon」は石原さとみさん主演のドラマ「アンナチュラル」の主題歌に抜擢され、Twitterや動画配信などで大きな話題を呼びました。この曲も独特な世界観を表現するバラード曲なので、若者の心に強く突き刺さったことでしょう。秋元康先生ら制作陣が「こんな曲を欅でやってみよう」と思ったかどうかは分かりませんが、「黒い羊」はそんな若者の心を狙って攻めた曲ではないかと自分は思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今やテレビ番組で1年間の音楽を評価する場はレコード大賞しかありませんが、近年その結果は一般ですら納得のいかないものが連続しています。映画「君の名は。」の主題歌や世界で大反響の「PPAP」などももはや過去の話となりつつある中、自分は今ここで断言します。この音楽界の悪い空気を断ち切るのは「欅坂46しかいない!」と。もし一般の方々が「黒い羊」を評価し、そして賞を受賞することでレコ大の権威を取り戻すことができたなら、彼女達はお世辞ではなく<真のアーティスト>として名を馳せることでしょう。

 

 

この曲のMVが解禁された時、一般の方々は何を思うのか?その答えを期待しつつ、今は時が来るのを待ちたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

先程、ジャニーズ事務所所属の国民的アイドルグループ・嵐が2020年をもって活動休止することが発表されました。

自分でも大きなショックを受けていますが、この件につきましてはまた後程語りたいと思います。