まだ実習が始まって
15分ほどしか
経っていないのに
20人の学生が
5人に減った。
私たちがお笑い芸人だったら
これから
よしもとの
舞台に立てないくらい
痛手だっただろう・・
学びたくない者を
引き止める権利は
残念ながら、無い。
本当なら、3~4人に1つの割合で
羊の脳を配るはずだったが
ひとり1つずつある。
週の最後の実習のせいか、
もう脳は全部半分に
切られている。
おまたせしました~
右脳と左脳、セットでどうぞ~
気分はファミレスの
ウェイトレス。
しばらくして、
学生の一人が
今日は屍体は
使わないのですか?
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
屍体はまだ頭が開かれてないので
使わないけど・・
人間の脳を見たいなら
ビンに入ってるのが
ありますけど。
見ますか?
この瞬間を待っていた。
早速、ビンから脳を取り出し、
トレーに載せた。
学生が
小さいですね。
年齢とか分かりますか?
あ。
これはまさにデジャヴ。
去年、同じ実習をして
同じ質問をした。
当時のTAの回答を
そのまま言った。
はっきりとした年齢は分かりませんが、
屍体も臓器も
ほとんどがお年寄りです。
もしかすると
ホルマリンに
何年も漬けられて
縮んだのかも
しれませんね。
ここで、ひとつ
思い違いをしていたことに
気づいた。
きっと殺されてすぐの
羊たちの脳。
軟らかいのは羊たちで
人間の脳が硬かった。
しばらく実習をしていた
5人たちも
1人去り・・2人去り・・・・
最後に残ったのは
多分私よりも
もっと年上の
おばちゃん2人。
私の名前が呼ばれた。
1日目で
名前を覚えてくれるなんて
感動。
おばちゃんのひとりが
この羊の
第III(3)脳神経って
どこかしら?
あ・・
脳神経は
来週やるはずだから
勉強してこなかった (;´▽`A``
けど、この章でも
ちょっと触れる。
えーーっと・・第3だからぁOh Oh Oh・・
脳神経の名前を
覚える方法がある。
「オ」から始まるヤツですねー・・
すかさず、ブラゴの助け舟。
oculomotor(動眼神経)ですね。
それはーちょっと見にくいけど
この辺にあるはず・・・
あぁ、そうだった。
記憶の奥深くに
あったけれど
取り出すのに
時間がかかる。
これ以外には
特に大きな失敗も無く
最後の2人も
5時15分くらいには
帰って行った。
実習は
7時まで続くはずだが
学生がいなくなったら
帰ってもいい。
実習初日。
感想は・・
緊張したわりに
楽チンだった。
けど、範囲でなくても
先の章も見ておいた方がいい。
あ、そうだった。
ひとつ言いたかったのに
そんな余裕がなくて
言いそびれたことがあった。
脳を日本語で何と言うか知ってますかー

学生) ノー・・
そう
その通り

・・・・・
まだまだ遠いな。
よしもとの舞台。
じゃなくて・・
一人前のTA。