楽勝!!なワケないし・・ | おばちゃん研修医 in U.S.A.

おばちゃん研修医 in U.S.A.

アメリカ・ワシントン州の田舎町生活ほぼ30年の主婦です。
大人になってから理系に目覚め、40過ぎから始めた大学で生物学の学士号、
大学院で医療科学の修士号を取得後、医学部に入学。
現在はファミリーメディスン研修医。
地域に貢献できる医師になるのが目標です。

2010年1月。

年が明けてすぐに冬学期が始まった。

アメリカの学校は、毎年9月から新学年だ。
私の通う大学は、クォーター制と言って、つまり1年に4学期ある。
秋学期から始まり、冬、春、夏学期。

だけど、夏学期は開講しているクラスの種類も少なく、とらない人が多い。
なので、実質3学期制のようなもの。
夏は夏期講習、くらいの感覚である。

科目のほとんどは、秋学期に始まり、分厚い教科書を3学期にわたって勉強する。
その科目の1学期目の単位をとって初めて、2学期目に進める。
3学期目をとるにはもちろん、2学期目の単位をとってから。

科目によっては落としたヒトのために、冬学期や春学期に、
秋学期にやるはずのクラスが再度、開講されるクラスもある。

・・が、解剖生理の1学期目のクラスは、
秋学期にとっくに終わってしまっている。
落としたヒトは来年の秋学期まで、おあずけ、ということだ。

だけど、今回は教授が特別に許可をくれ、秋を飛ばして、
冬から入れてもらうことになった。
ものの・・・・

秋学期にやった内容はまるで理解していない。
どうしよう・・

大丈夫だっ!!

体も声も心も大きな教授は、やたらポジティブでもあった。

Piece o'cake!! (つまり、「楽勝!!」)

後々、コノ先生の

Piece o'cake!!

が出たら、用心するようにしている。

特に難しい時に限ってこんな気休めを言う。
・・いや、コノ先生は省略法が好きなのかもしれない。

つまり・・

「今学期はいきなり、脳の構造から始めるけれど、これは解剖生理の中でも一番難しい分野だ。
だけど、週末も返上して、死に物狂いで勉強すれば、今学期は落としても
きっと来年の冬学期に、このクラスをとる頃には・・」という部分が省略されていて、

Piece o'cake!!

の余韻を楽しませてくれているのではないか、と解釈している。

とにかく、始まってしまったからには、前に進むしかない。
やるからには真剣にやる。

けど、どんなに頑張っても敵わないなら、まだやめられる。
なんたって、私は単なる「聴講生」なのだから。

そんな甘ちゃんな気持ちは、
第1回目のテストが終わる頃には消えていた。