おすすめ本紹介『有頂天家族』② | 進学教室FiveSchools OFFICIAL BLOG

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新谷です。
今回は前回に引き続き『有頂天家族』の魅力について触れていこうと思います。

描写やキャラクターなど、細かく語れば沢山あるのですが、今回はざっくり2つに分けてお話できればと思います。

・独特でテンポのいい文章
本作は矢三郎の一人称視点で物語が進むのですが、その語りが舞台が現代にもかかわらずどこか古風で、独特な言い回しながらリズム感があり、思わず口ずさみたくなるようなフレーズも沢山出てきます。
(個人的にテンポが講談や落語などのイメージで、読んでいると実際に出囃子の三味線や太鼓の音が聞こえてきそうな時があります)

前回、小説を読むのが苦手な人の話を少ししましたが、そもそもこの『有頂天家族』を真っ先に紹介したいなと思ったのは、個人的にこの作品が他のメディアに頼らずとも文章自体が楽しく読めるもので、苦手な人も一度読んでみてほしいと思ったからです。
勿論、無理なものは無理な場合もありますが、よろしければ試してみてほしいものです。

・狸の不思議な心情
物語を語る主人公の矢三郎は「狸」であるので、感性が人間とはちょっと違うのが読んでいて面白いところです。

あらすじの通り、父親が人間に殺され食われたという重い過去があるのですが、言葉通り「食べちゃいたいくらい」狸が好きな大学教授と友達になってしまったり、父を狸鍋にして食べてしまった女性に惚れてしまっていたりなど、本来憎むべきと理解している相手のことも好きになってしまうし、他にもうっかり騙されて自分も狸鍋の危機に見舞われたりなど、人間から見れば愚かなほど純粋で、のほほんとした性格をしています。

個体差はあれど、これは矢三郎だけではなく、他の兄弟狸や意地悪なライバル狸たちも含めてそうです。

 

作中ではそんな狸たちの性分を総じて「阿呆の血」と呼んでおり、時には辛いこともありながら、「面白きことは良きことなり!」をモットーに日常を繰り広げる様が魅力に感じられます。


本シリーズは全三部作の予定で、現在2巻まで刊行されています。

 

 

(ハリポタなどと同様に一巻ごとに話自体は完結するので、まずは1巻だけ読んでみるということも可能です)

また、本作はアニメ化されていると前回にも述べましたが、そちらも映像音声ともに素晴らしく、先述した矢三郎の口上も、テンポが良い文章が実際に音になるとまた小気味良く、何か作業する際のBGMにも使えそうです。

原作小説はもちろん、他メディア媒体の方も機会があれば是非見てみてください。
 

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