ところで、皆さん読書はお好きですか?
「いや急」とお思いかもしれませんが、学生の皆さんにも関係するお話かと思います。
普段、学習会で講師を任されているので、当然、現役高校生の生徒さんともお話をするわけですが、そのときに聞く内容として意外と少なくないのが「現代文で躓いている」です。
しかも小説。
元々苦手、ならわかるとして、中学の時には割と点を取れていたにもかかわらず、高校に入った途端……な人もちらほら。
理由としては、「そもそも文章を読むのが好きじゃない」「他の教科を優先してしまう」「勉強の仕方がわからない」などなど。
確かに、高校に入ると全科目の内容が質と量ともに激増しますし、「勉強しなくてもそこそこ点取れるっしょ」でお馴染みの現代文を疎かにして、「やらねば死あるのみ」でお馴染みの地歴や数学、理科基礎、古典を優先してしまいがちなのもよくわかります。
その対策として、クラス授業はもちろん、学習会なら強制的に「現文デー」を作って予習復習を行ってもらうなどのサポートもさせていただきます。
ただ、それとは別に、私が個人的に気になっているのは、
「その作品、授業以外で読んでいますか?」
ということです。
どの科目でも、よく教科書を読み、資料なども一緒に確認しながら勉強を進めるようにお伝えしています。
ただ、この場合においての「読んでいるか」とは、「教科書として」「勉強のツールとして」ではなく「普通の本みたいに、読み物として読んでいるか」という意味です。
現代文の勉強法としては、「接続詞に注目する」「段落の前後を確認する」など色々と形式的な方法もありますが、特に定期テスト勉強で言うなら、何よりもまず「どんな話かを知ること」をおすすめしたいです。
現代文は他の教科の勉強が一段落ついた時やちょっと暇な時に、寝ころびながら教科書を読むだけでも立派な予習復習になりますので、積極的に読んでいってほしいと思っています。
学校の教科書、特に小説であれば
・まず予習として主人公に注目しながら読み、それが終わったら他の登場人物にも注目してもう一度読む。
・心情などでよくわからなかった部分があれば、線を引いたりメモをしておいてから授業を受ける。
(読んでいて「よくわかんない所を見つける」のも十分な収穫だと思います。)
・授業後、復習として先生の解説を意識しながらもう一度読む。
これらを習慣づけた上で問題演習を進めてもらうと、進みのスムーズさが全然違うはずです。
「いやいや、そもそも文章を読むのが嫌なんですよ…」という方、そもそも最初は教科書である必要もありません。
繰り返しますが、大事なのはまず「どんな話かを知ること」。
「文が嫌なら絵で見ればいいじゃない」
ということで、コミカライズ(小説などを漫画にしたもの)をお勧めします。
中でもお勧めなのは「名著をマンガで!」や「まんがで読破」シリーズです。
何が良いって薄い。さらっと読めます。
原作を読んでいる上で読むと設定や描写が改変されていて「ん……?!」となるところもあるのですが、長い原作本文を読む準備として「どんな話かを知る」という点ではかなり優秀なのではないかと思います。
今回は、高校の教科書での定番小説作品と、そのコミカライズを紹介して終わろうと思います。
(わざと「何て?」となるあらすじと、一部本文の内容を抜粋しています。あらすじを見て「何でそうなった?」という部分に着目して読んでもらえるといいかと。)
リストラされた男が猿みたいな老婆と話して盗人になるのを決心するまでの話。
『下人の行方は、誰も知らない。』
仲良くなったミステリアスな先生に就活の相談をしたら死ぬほど長い遺書が送られてきた話。
『私はその人を常に先生と呼んでいた。』
本屋に檸檬を一つ置いていって、「それがもし爆弾だったら」という妄想をしてほくそ笑む話。
『そうしたらあの気詰まりな丸善も粉葉みじんだろう。』
もちろん、教科書に載っているような作品でも一切コミカライズされていないものもあるので一概には言えませんが、小説で有名な著書であれば漫画になっている可能性はとても高いですし、逆に、教科書に載っていないものでも、漫画版があれば先にそっちを読んで内容を把握してから原作を読めば現代文の勉強になります。
また、漫画以外にも先にドラマや映画などを観るという手もありますね。
それらを鑑賞して場面を「絵」で想像出来るようになった状態で原作本文を読むと、内容がすっと頭に入りやすくなりますし、もっと言えば、小説でしか味わえない「文章の美しさ」を楽しむことができるようになれば最高だと思います。
是非色んな媒体を活用してみてくださいね。
今週の一枚
大学の旅行で行ったスペインの教会「サグラダファミリア」のステンドグラス。
神様を人の姿で表すのではなく、神の威光そのものをステンドグラスで具現化させたようなデザイン。
快晴の日に中に入ったのもあってか、聖堂内一面が虹色に輝いていてそのまま天国に来てしまったかのような気持ちになったのを覚えています。
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