
この本はSnow Falling on Cedars という小説で、23年ほど前に、工藤夕貴という女優がヒロインでハリウッド映画になったものです。
当時私はアメリカのとあるご家族のもとにホームステイしていました。
そこは、この小説(映画)の舞台があるワシントン州でした。
ホストマザーが、「この本は日系人が出てくるから、読んだらいいかも」と勧めてくれました。
でも、当時の私は英語の本を読めなかったので、スルーしてしまいました。
映画自体は見たのですが、英語だったので、内容もあまりわかりませんでした。
私は大学生の頃はよく「工藤夕貴にそっくりだ」と言われていたので、彼女には一方的に親近感を持っていたのですが。
それから月日は流れ、23年もたってようやく、これを近所の図書館で借りて、読んでみました。
本当によくできた話で、とても面白かったです。
もっと早く読んだらよかったなあ。
あらすじは、ワシントン州の小さな島に住む日系人のカブオが、殺人容疑で逮捕され、裁判にかけられ、無罪になって放免されるまでのお話です。カブオは第二次世界が始まったときに、Manzanarの強制収容所へ収容され、そこで同じ日系人のハツエと結婚した後、米軍兵士に志願し、ドイツ軍と戦いました。
第二次世界対戦が終了し、故郷の島に戻った後、イチゴ畑の売買でKabuoと対立関係にあった白人のカールの死体が漁船の網から発見され、カブオが容疑者とされたのは、日系人に対する差別・偏見でした。この物語の主人公である白人ジャーナリスト、イシュメルは、若い頃ハツエの秘密の恋人でしたが、彼女が結婚した後も、まだ彼女への思いをひきずっています。・・・
本には、裁判の被告人の名前はカブオと書いてありますが、映画ではカズオになっていました。
この筆者は、日本のことよくわかってないんじゃない? と疑問に思うかもしれませんが、本に書かれている日系人の描写を読むと、日本のことをよく理解されていると思います。
『殺人容疑』という日本語訳も出版されています。
映画の邦題は、『ヒマラヤ杉に降る雪』。
日系人の苦労の歴史を盛り込みながらも、全体としてはイシュメルの人間的成長が書かれた小説です。
お勧めです。