冬の光 | Eggsonplate's Blog♪

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にんにん。
映画や昔の話しが多めです。

先日ころんで打撲した膝は良くなりましたが、

まだ湿布による湿疹はまだ完治せず…。経験

から湿布を貼っていた日数×6、7倍くらい

の日にちで良くなるかな?と。

膝の大きな青あざの島が重力で下へ移動…。

脛からくるぶしあたりまで大陸大移動な感じに

なってしまいました。

足がキモイ色になっていて見るも無残…。

ぴえん笑い泣き

 

さて、久し振りにベルイマン作が観たくなって

色々観ています。

何故か今の自分の感覚にピタリと合ったのが

こちら↓『冬の光』です。

ハマって何度も観ています。なんでかな?

どんな感覚よ?って聞かれるとなんとも答えに

窮してしまうんですが、とにかく今の気分に

ハマった感じです。

暗い話しですし、救いの無い話しなのです…。

『神は何故沈黙するのか?』って、だってそん

なもんいないからだよ~、と言ったら身も蓋も

ないのですが…。

イングリッド・チューリンの”嫌な女”の演技が

凄くて、同性の私でも観ていて不快になるほど

見応えありです。

それと"光”と題名に着くだけあって”光”の見せ

方が非常に美しい作品です。

 

それと、『冬の光』を観たことがある人なら

これを観て、『おっ!』と思うはず↓

ポール・シュレイダー作の『魂のゆくえ』です。

きっとベルイマンの『冬の光』に影響受けてる

のは明らかでしょう。敬意を込めてアンサー的

なものに仕上げてると勝手に思ってますが、

どうでしょうか…。

 

共通しているのは宗教的なところ。主人公は

いずれも信仰に疑いを持つ牧師。

それと牧師に相談した男性が未来への不安に

より自殺してしまうこと。『不安』とは一方が

核開発。もう一方が環境破壊。

不安の要素は違えど両方とも人間を脅かすもの

ですね。他にも細かく見ているとそこここに

共通する部分があります。

違うのは救いがあるか否か、『愛』を感じ

られるか否か、でしょうか。

 

私は日本人なので神道的な神様はなんとなく

わかるのです。自然やその土地の伝統など

と密接な関係があるので分かり易いから。

自然は時に人間を脅かす存在でもあります。

昔の人はそれに対し畏怖の念を抱いていたの

でしょう。自然を侮れば自然にやられると

いう感じです。それに比べてをキリスト教の

Godはイマイチ理解できない存在です。

それを上の2作は批判というかどうなんだ?と

疑問を提示しているのかな、と思いました。

 

『魂のゆくえ』はメガチャーチと環境汚染への

批判でしょうか。メガチャーチと大企業の

癒着は、バチカンとイタリアンマフィアのそれ

とも共通しているような…。

 

この2作、何度か観ていけば色々考えること

が増えてくるし考えも違ってきたり…。

比べながら観ていると深い沼に入って行きそう

です。

 

音楽を担当しているのはLustmord。

このサントラ、読書に最適ですよ。