顧客は何をもって価値とするか? | ドラッカーなんて深めてみる

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「経営者に贈る5つの質問」がよかったよー。

顧客にとっての価値とは何か?
P・F・ドラッカー



◆顧客は何をもって価値とするか?
「「顧客にとっての価値は何か?」という質問こそ、「5つの質問」の中でも際立って重要である。しかしこれは、実はもっとも考えられることのない質問である。しかも、ほとんどの組織が、顧客に成り変わって自ら答えようとする。そして「顧客の価値ありとするものは、プログラムの質である」、あるいは「人間味である」と言う。」


物理に世界で、超対称性と言う観点がある。
粒子には反粒子がある。この二つは同時に生まれ、そしてウツ消しあって消滅する。
全ての存在にはパートナーが必ずいて、どちらか片方だけが生まれるということはない。
ただし、微妙にアンバランスな関係にあり、この宇宙はそのアンバランスな関係性の上に成り立っている。


経営者のパートナーは顧客。
経営者にミッションやビジョンがあるのなら顧客にも生きがいや夢がある。
しかし、経営者のビジョンは顧客の夢とイコールではない。
経営者の心と顧客の心はイコールではないのと同じなのだ。
経営者がいくら最高のサービスを準備したと思っても、顧客が手に取らないのはそのためだ。
もし、同じだと思い込んでしまったら、その瞬間からエントロピーの増大が、ただひたすらに進んでしまう。


パートナーの関係性が、物質的ではなく、生命的であり、さらに精神的な関係性に成るためには、疎通なしには難しい。
自分が見た、聞いたの出発ではなく、顧客の人生や心から出発すること。
自分にも感情があるように、相手にも感情がある。
相手の感情は、自分の感情からは、推し量れない。


今日はこの辺で。