同じ記事を二回続けてしまいましたね。
スミマセン、ミスです。
さて、序章が終わったので、ちょっと脇道にそれたいと思います。
余談
世界を変えたアップルの発想力
◆模倣する方が楽しいかもしれない。でも、そんな事をしても世界は良くならないんだ。
-スティーブ・ジョブズ
-
ドラッカーに通ずる話として、紹介するのが、みなさんご存知のスティーブジョブズの話。
ジョブズはアップル
を創設したが、その後アップルを追放されることになる。
アップルを退いて創った会社がピクサー
。大ヒットのCG映画を連発している。代表的な作品として“トイストーリー
”がある。
“トイストーリー”が出て大ヒットした後、1998年に“バグズライフ
”を公開。もうその頃には模倣したような類似作品が登場した。ドリームワークス社
の“アンツ
”。
そこでちょっとした事件が起こる。
アンツが制作に取り掛かったのはバグズライフの製作開始よりも一年後だったのにも関わらず、公開は六週間もアンツの方が早かった。
じゃんけんで言えば、遅出しのようなものだ。
しかし、興行収入という結果では、圧倒的にバグズライフがアンツをはねのけた。
つまり、模倣よりも独創の方が競争力が高かったという結果が出たのだ。
この事件に対してジョブズは、
「この世界にはアイデアが満ち溢れている。模倣する方が少しは楽かもしれないが、そんな事をしても世界は良くならないんだ。」
というコメントを残した。
ジョブズが何をミッションとし、何を成果としていたのかは残念ながら明確には分からない。
しかし、模倣ではなく独創であり、既存の顧客ではなく新規の顧客を対象とし、一部の変化だけでなく世界をいう∞を相手にしていることは読み取れる。
ドラッカーは言っている。
「増大する一方のニーズに応え、難局にあって成果を上げていくには、ミッションに焦点を合わせ、成果を上げていかなければならない。」
模倣品に左右されることはない。今自分が行っている感情や思考、イメージが自分たちのミッションに向かっているのかどうかの「観る質問」と何を行うのかの「基本活動」さえぶれなければ、独創は圧倒的な競争力を持つことになる。
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世界を変えたアップルの発想力
著者:竹内一正
成美文庫
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