知識と意図を行動に変える | ドラッカーなんて深めてみる

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「経営者に贈る5つの質問」がよかったよー。

なぜ自己評価が必要なのか
◆知識と意図を行動に変える




この本の中で、成功という単語はほとんど出てこない。成功を求めないからだ。ドラッカーにとって成功とは、兜の緒を締める時以外の何ものでもないのかもしれない。成功とは時なのだ。
そして、その見直しの対象は全てだと言っている。


「全員がリーダーである」
全員がリーダーという組織は日本ではあまり発想のない組織だ。
縦割りであり、マニュアルがあり、指示通りに動く歯車のようなものが日本でいう組織だ。ただ、その歯車は感情を持ち、他の歯車との接触に喜びもし、成長の機会を得ることもある。
海外に発信をされる時は、歯車的な機械的な日本人としか表現されることがないが、逆にいえばそれでいてもなお、わびさびという独特な感性を持ち、歯車という自覚はなく、人としての豊かさを持てるのは、海外では観えない世界、日本人だからこそ創れる世界なのだ。だからこそ、メイドインジャパンが生まれた。。


しかし、時代はもう異なる。次のプレートへと移行している。
人がより多く集まるところにプレートが形成される。
稲作に人が集まった時代があった。機械の力に集まった時もあった。今は、情報知識に人が集まっている。
単なる労働者ではなく、ナレッジワーカーや個人知識企業家がその会社の構成員となる。歯車ではなく、一人ひとりがその会社を創造することに知恵を絞り、労力をかけ、夢を共にする。
一人ひとりが明確なビジョンを持ち、ミッションを持ち、自らが出す成果とは何かを知らなければならない。会社はそれを束ねるグランドビジョンを持ち、68億人をいかに深く喜ばせることが出来るのかに成果を置く。誰もがリーダーであり、サブである。先生であり、生徒である。カップルであり、兄弟でもある。
フラットでありながらも中心軸はしっかりと持っている組織。もうそれは組織というより生命体といってもいいほど、今までとは次元が変わり、自由度が増す。
集団知性体、グループリーダーシップ。それは、読むもの、聞くものではない、やはり行うものなのだ。


頭の中の考え一つ、イメージ一つがどこへ向かっているのか。
ミッションとつながっているのか。それをいかにアウトプットするのか、どんなサプライズを含ませるのか。
その非連続的な世界には、無駄はなく、答えの出ないグルグルもない。
心とつながった知恵となり、心=命をどこへ向かわせるのかを知っている行動となる。
つまりは使命となり、知恵と意図を行動に変える。
それが自分とつながることが出来れば、今この瞬間から生活を、人生に自らが変化を与えることが出来る。


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「経営者に贈る5つの質問」
著者:P・F・ドラッカー
発行所:ダイヤモンド社
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