日本人男性は痩せてないです(前編) →アメリカの基準だと痩せてるからOKというのは間違い | Do More with Less

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メインタイトルは尊敬するCG創設者の故小林彰太郎さんの書から引用しました
プロファイル画像は @crown_sugar さんに描いて頂きました

さて今日はまた毒なエントリーですが、特に男性の皆さんはきちんと聞いてほしい、本当に事実ベースの話です。

 

私は以前から日本人男性が痩せているなんて話は大嘘で、確かに女性の場合は言えるとしても男性には言えないといい続けて来ました。少なくとも2005年以降なのでもう20年以上になります。例によってアゴラの黒坂さんが少し前に同じ主張をされていました。

 

 

しかし今回はさらに黒坂さんの主張にプラスして展開します。実はこれかなり健康面での問題も有る話だし、さらには日本社会のどうしようもない問題を是正しないといけないからです。

 

日本人が痩せているという話は引用した記事にも有る様に、たいていアメリカ(=WHO)の肥満基準を当てはめるというトリックを使っているからです。元デブの私が言うのも何ですがこんなの日本人に当てはめると、例えば私の場合は100kgを超えないと肥満として認めてもらえなくなります。それはいくら何でもおかしいでしょう(ちなみに昔はピークで113kgでしたがw)。

 

それはそうとして、だったら日本の場合きちんとした基準が有るのだからそれに合わせたらどうかとなると、BMIで言う場合は黒坂さんも指摘されている様に男性の30%、女性は20%が該当します。生物学的に脂肪を蓄える必要の少ない男性の方が肥満率が高いのは問題です(とは言え男性の肥満率の方が高いのは一応世界的傾向ではあります)。

 

さてそれではBMIで議論するのは正しいのでしょうか?BMIは男女で基準が同じでおかしいなどという意見もありますが、いえいえ医療統計の観点から出された数値なのでそれは間違っていますよ。でもあえて言います。正しいとは言えません。なぜなら日本では既に2005年に別の基準で肥満と言うよりは生活習慣病リスクとしての目安が提示されたからです。

 

それはメタボリックシンドローム基準、一般にはメタボ基準と言われています。元々の意味は代謝不全基準となります。その項目は以下の通り。ちなみに上述した2005年とは、この基準が策定された年です。

 

① ウエスト周囲径が男性85cm以上、女性90cm以上

② ①に加えて血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値を超える

 

特に①が肥満の基準と考えられる訳ですが、実はどれだけの人が引っかかるのかというと何と男性50%、女性7%となります(*)。本来これが日本の肥満率として採用されなければならない数値です。それで問題はここから。この数値、先に引用した黒坂さんの記事、あるいは世間一般で言われている数値とずいぶん異なります。

 

世界的には男女とも肥満率は3%程度だったはずが実際には男性はもはや半分が肥満で欧米と言うか他の世界の大半の国と同様。でも女性はやはり肥満が少なくて痩せている人が多いと。

 

実はこの指標、当初からブーイングだらけでした。特に男性から、いや男性のみから。女性で文句を言っている人を見た事が有りません。理由は数値が厳し過ぎる、特に男性に対してだけ厳し過ぎる(まるで被害者口上)、どうして女の方が緩くていいんだ。などというただただ文句たらたらという感じです。

 

実際問題この指標は統計データから出されました。だったら反論は簡単です。そうではないという数値を示せばいいのです。しかしこの20年以上そんな話は有りませんでした。なぜか?要するに指標として正しいという事です。

 

話が長くなってしまったので後編に続きます。

 

 

【追記】

後編ではなぜいまだこの指標を真に受けないのかに対して斬り込みます。これを是正しないと今後日本で健康寿命が伸びる事は有り得ません。

 

(*)

web上のデータではやたら脚色されたのが多かったので、脚色が少ないと思われるデータから平均的なモノを選びました。要はここでも男性向けは厳しい、女性向かは緩すぎるという議論で勝手に数値を操作していると思われるデータが散見されました。