アンチヒーローを観てました【後編 最終】 | Do More with Less

Do More with Less

クルマ、バイク、モーターレース、音楽、映画、本、社会に対して言いたい事、Twitter(X)でつぶやいた事の詳細などをオレ流スタンスにて
メインタイトルは尊敬するCG創設者の故小林彰太郎さんの書から引用しました
プロファイル画像は @crown_sugar さんに描いて頂きました

さて放送完了からずいぶん時間が経ってしまいましたが、中途半端にブログ記事を書くのは何となく嫌らしいのであらためて最終的な感想を書こうと思います。下に引用するのは前回の記事です。さらに引用先の前編から読んで頂けると幸い。

 

 

視聴し終わった感想はまず、本当に良い作品でした。大満足です。本当にTBSは私の琴線に刺さる良いドラマを作っていると思います。

 

その後のストーリーは図っていたのでしょうか、前半で単独のストーリーとして語られていた個々の話が1つの事件に集約します。それが主人公の弁護士が検事時代に遭遇した冤罪事件。彼はそこで無実の犯人を自首させてしまうのですが、それを法科の同期の検事が疑問を持ち暴こうとする、しかしその思いも半ばで彼女は病死。その意志を継いでさらに自らの検事としての失態を取り戻すかの様に弁護士として検察に立ち向かう。

 

もちろんテレビドラマなので脚色は有り、若干はストーリーの細部に破たんが有るとしても、この作品で言いたかったであろう本当の正義とは何かという問いには十分に応えていたと思います。

 

そしてそれ以上に痛快だったのは、もう1つのメインテーマである検察をはじめとした日本の人質司法の問題への問いかけです。この問題に対して鋭く切り込んでいたのは本当に称賛したいです。何と言っても同じTBSは少しの昔まで、日本人が大好きな裁判ドラマである水戸黄門なんてので売っていたテレビ局です。これに付いて私が非難しているのはリンク先記事を読んで頂ければと思うのですが、それだけでもすごい事だと思ったので惹かれました。

 

もちろん主演の長谷川博己さんはじめとして、若手もベテランもみんなそれぞれの役を素晴らしくこなしていました。

 

この調子なら少なくともドラマに対してはTBSにこれからも期待したいです。