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グラフィックデザイナーのための英語講座

デザインの現場で使われる英語を
『グラフィックデザイン用語英和辞典』の編纂者が紹介します。


色、風合い、模様などに凝った紙を、一般に「ファンシーペーパー」と呼んだりしますね。

しかし英語では、「fancy paper」という言い方はあまり耳にしません。

「ファンシーペーパー」については、Wikipediaを含めた複数のウェブサイトで、「英語ではcover paperという」と紹介されてますが、これは大いに疑問です。

cover paper」は、ペーパーバックやパンフレットの表紙に使われるような、厚手で丈夫な紙のカテゴリーです。

アメリカでは、印刷用の用紙に「bond paper」、「bristol paper」、「book paper」などのカテゴリーがあり、「cover paper」はその中の一つです。

また、本文用の紙(body stock/text paper)に対して表紙用の紙を指すときに、「cover paper」という言葉を使うこともあります。

たとえ「cover paper」の中に「ファンシーペーパー」のような紙が多く見られるとしても、イコールでつなぐことには疑問が残ります。

「では、ファンシーペーパーを一言で表す英語は何?」と聞かれても、適当な言葉が見つからないのですが……。

いくぶん近い言葉は、「textured paper」でしょうか。

エンボスや印刷で、木、革、マーブルなどの模様を再現した紙のことは、「grained paper」といいます。