
日本語を組むときには「文字組みアキ量設定」を細かく気にしているけれど、英語を組むときには、「よくわからないから、ハイフネーションの設定はデフォルトのままで使っている」という方もいると思います。
適切なハイフネーション設定をすれば、美しく読みやすい「組み上がり濃度(typographic color)」になるように調整することができますし、左揃えの段落では、各行の長さのバランス(長短の差)を調整することもできます。
InDesignでの設定項目をひとつずつ見ていきましょう。
今日はやや複雑な内容なので、日本語版のUIで説明します。

ハイフネーション
これにチェックを入れないと、自動ハイフネーションは適用されません。
見出しでは、ハイフン処理をしないのが普通です。
行長の長い段落で左揃えにする場合にも、必要ないことが多いでしょう。
単語の最小文字数
何文字の単語から自動ハイフネーションを適用するかということです。
デフォルトでは5文字ですから、「re-set」のようなケースを許容するということになります。
6文字に設定したほうがよいと考える人もいるはずです。
先頭の後/最後の前
わかりにくい日本語ですよね。
ここでは、ハイフンの前の最小文字数と、ハイフン後の最小文字数を指定します。
「単語の最小文字数」をデフォルトの「5文字」に設定している場合は「2文字」で問題ないでしょう。
最大のハイフン数
ハイフンで終わる行を、最大で何行続けてよいかということです。
3行以上ハイフンが続くことは一般には不体裁とされますから、「2」と設定しておくのが基本です。
「0」にすると、制限なく続けるという設定になります。
ハイフネーション領域
行末からどれくらいの距離にある単語がハイフン処理されるかという意味です。
ジャスティファイされていない段落で、単数行コンポーザーを使用しているときにだけ有効です。
ハイフンを多く/ハイフンを少なく
ハイフネーションの出現頻度を調整します。
段幅の違いなどによって、どの程度に設定するのかが変わってきます。
ジャスティファイされた段落では、ジャスティフィケーションの設定も同時に見る必要があります。
大文字の単語をハイフンで区切る
「すべて大文字の単語」だけではなく、「大文字で始まる単語」もハイフン処理されます。
大文字で始まる「人名」、「会社名」、「商品名」などをハイフンで分割したくないときは、チェックを外します。
段落末尾の単語をハイフンで区切る
最終行に数文字だけが残ってしまうこと(オーファン)を避けたいときには、チェックを外します。
段間、フレームにわたる単語をハイフンで区切る
1つの単語がハイフンによって別の段やフレームに分割されてしまうことを避けたいときには、チェックを外します。
美しく読みやすい組み上がりにするためには、ハイフネーションと同時に、「ジャスティフィケーション(justification)」の設定も重要です。
たとえば、「文字間隔」は最大を「0%」に設定して、文字間が開かないようにするのが原則ですが、ここを「10%」から「20%」くらいに許容すると、組み上がり濃度が改善することもあります。
自動ハイフネーションで分割される音節は、使用している言語辞書によって変わってきます。
英語の場合には、「詳細文字形式」の「言語」で、「英語:米語」などを選択しておく必要があります。