「camera-ready」とは? | グラフィックデザイナーのための英語講座

グラフィックデザイナーのための英語講座

デザインの現場で使われる英語を
『グラフィックデザイン用語英和辞典』の編纂者が紹介します。



camera-ready」は、「撮影する準備ができている」という意味です。

テレビ業界で「camera-ready」といった場合には、出演者がカメラの前に出られる状態、たとえば、俳優が衣装を身に着け、メイクアップが終わっているような状態のことを指します。

一方、デザインや印刷の業界で「camera-ready」と言った場合、この「camera」は写真撮影用のものではなく、製版カメラprocess camera/copy camera/graphic arts camera)のことです。

写植の時代には、「製版カメラで撮影できる状態の版下(完全版下)」という意味で、「camera-ready copy」や「camera-ready mechanical」のように、この言葉が使われてきました。

DTPが主流となった現在では、デジタルデータについて、ファイル形式、フォント、カラー、ブリード、解像度などに問題がなく、印刷会社や出力サービスビューローに渡せる状態であることを「camera-ready」と呼んでいます。