「up style(title case)」は、各単語の先頭をすべて大文字にする組み方のことです〔図1〕。
冠詞や接続詞は、小文字のままにすることも多いですね。
「down style(sentence case)」は、文章の先頭の文字だけを大文字にする組み方のことです〔図2〕。
固有名詞の先頭や頭字語などは、もちろん大文字にします。
すべての文字を大文字にするのは、「all caps」です〔図3〕。
ひとつの媒体の中で、これらの異なった組み方の見出しを混在させているケースもよく見かけます。
InDesignでは、「書式メニュー」→「大文字と小文字の変更」を使うと、「すべて大文字」、「段落の先頭だけ大文字」などの変更を簡単に行うことができます。
ただし、「単語の先頭のみ大文字」では、冠詞や接続詞の先頭も大文字になってしまいますから、必要に応じて修正する必要があります。
同じくInDesignで、小文字混じりの文章に「オールキャップス」を適用した場合には、外観は「すべて大文字」になりますが、テキストとしては、変更前の小文字の情報が保持されています。
※例文は『The New York Times』5月30日の記事より引用。