洋書の「前付け」 | グラフィックデザイナーのための英語講座

グラフィックデザイナーのための英語講座

デザインの現場で使われる英語を
『グラフィックデザイン用語英和辞典』の編纂者が紹介します。



洋書の「前付け」は、「front matter」または「preliminaries」と呼ばれ、日本の書籍のものとは少し異なっています。

典型的な「front matter」を、先頭から順番に見ていきましょう。

 


half title(bastard title)
書名だけが入るページです。


title page
日本の「本扉(大扉)」に相当します。
書名のほかに、著者名や出版社名が入ります。


colophon
日本の「奥付」に相当します。
日本とは違い、前付けに入ることが多いのですが、「後付け(back matter)」に入ることもあります。
現代の洋書では「title page」の裏面に入るのが普通です。

日本でもおなじみの「ISBN(International Standard Book Number)」のほか、「CIP(Cataloging in Publication)」と呼ばれる、図書館での分類などに使われる番号もここに入ります。


dedication
「献呈」などと訳されます。
~に捧ぐ」みたいなやつです。


preface
「前書き」、「序文」などと訳されます。
通常は、著者自身が書いたものを指します。
発音は「プリフェイス」ではなく「プレフィスのような感じです。


foreword
「はしがき」、「序文」などと訳されます。
通常は、著者以外が書いたものを指します。


acknowledgement
引用した参考図書などに対する「謝辞」です。
通常は複数形です。


table of contents
「目次」です。


introduction
「導入」、「イントロダクション」、「序説」などと訳されます。
「preface」や「foreword」とは異なり、「introduction」は「本文(body matter)」と直接関係のある内容です。



書籍によって要素や順序は異なりますが、おおむねこのような構成になっています。