社交ダンスもスポーツも筋力が強くより運動機能に優れた方が
パフォーマンス長けていると言える事から多くの踊り手が
何だかのトレーニングを行っているかと思われますが
頑張って筋肉トレーニングをしたとしてもその努力が
必ずしも踊る為に思い通り繋がるとは言えません。
社交ダンスの練習しかしたことない方であっても
力強い音楽表現をする踊り手も多くます。
ではトレーニングをして筋力を高める事は意味が
無いのかと言えば少しでも体力を増し運動機能を
増す事は社交ダンスにとっては非常にプラスとなります。
ただトレーニングを行うにあたって気を付けなければ
ならない事が有ります。
まず歯を食いしばってしかめっ面で頑張らなければ
ならないようなトレーニングは社交ダンスにとって
余り良い結果を生みません。
たとえ筋肉を増して力強い運動表現が出来る様に成っても
身体を強く表現する時は表情が硬く不自然に成って
自然な笑顔とはなり難いからです。
トレーニングをした時の表情が記憶されていて
反射的に踊っている時に身体を強く使うと表情が
非常に固くなる可能性が高いのです。
特にトレーニングジム等に通ってウェイトトレーニングで
より力強い筋力を得ようとして頑張っている方は
身体が強くなっても表情筋を固めて演じない様に
しなければなりません。
歯を食いしばって運動をする時は互いに相手の力を
阻止して自分の運動を主張する格闘技等では良いですが
社交ダンスは互いの力を邪魔しないでむしろお相手の
運動表現を助ける様に働きかける事が大切です。
しかしながらホールドの形を保とうと歯を食いしばり
上体を固めて踊っている踊り手が少なく在りません。
社交ダンスは上半身の力を抜いて踊っているのではなく
互いの運動機能が繋がり合って柔軟性を持つことで
様々な感情表現が出来るのです。
ホールドを固めて踊っている競技選手の表情は不自然に
笑顔を作っている場合が多く一見楽しそうですが
社交ダンスをあまり見た事のない方にとっては奇異な
表情に感じられる事が多いのです。
社交ダンスを踊るエキスパートの中には吸い込まれそうな
魅力的で自然な笑顔で踊っているペアがいますが
彼らは感情が自然に笑顔と成っているからです。
格闘技の様にお相手と戦うような上半身で踊っていると
その緊張した上体がそのまま口角の筋肉に伝わって
自分で意図的に笑顔をを作り続けなければなりません。
スポーツ選手の中には上半身に力を入れたりお相手と
せめぎ合いをする事で顎の周囲筋が強く使われる事から
マウスピースを着けている選手も多いです。
社交ダンスは音楽とお相手を感じ心から楽しく踊る事が
とても大切です。
上体を固めないで笑顔が自然に溢れる踊り方を知る事が
とても大切です。