今や私達の日常はありとあらゆる情報で溢れ返えっています。
自分の周辺だけでなく様々なメディアやネットから日々
膨大なる世界中の出来事が知らされる、居ながらにして
欲しいものが何でも手に入る世の中と成りました。
その為人々の知識は昔では考えられない程多岐にわたり
社交ダンスを踊る方々も世界中のエキスパートの踊りを
見ることが出来るだけでなく素晴らしいレッスンを受け
社交ダンスの素晴らしさに触れる機会に恵まれています。
その為日々練習に励まれる踊り手達も自分が踊りたい
種目や運動表現を様々な角度から理解できるように
成りました。
頭の中は昔では考えられない程の踊る為の知識が有り
自分がどの様に演じたら良いのか理解も深まりました。
其々の思いや考え方で自分自身が一番納得できる踊りを
目指せる環境と成っているのです。
それ程素晴らしい時代に育っているからどれ程素敵な
音楽表現が出来るのかと期待するのですが、実際に
手を取りコンタクトして踊ってみると、思いのほか
上手く踊れていない方が多いのに驚きます。
確かに沢山の知識を持っていると思われるのですが、
目の前の方の踊りが実際に伝わって来る心と身体の
生の情報と異なっている場合が少なくないのです。
というより上手と思われる方程音楽表現に違和感を
感じてしまいます。
テクニックも運動表現も申し分ないのに、コンタクト
したお相手と踊りがマッチしていないのです。
上手に踊っているのにどの様に踊りたいのか気持ちが
全く伝わって来ない方が多いのです。
むしろコンタクト面から先は別の世界が展開している
かの様に思える事が有るのです。
例えるならば誰かの真似をしているような、別人と
踊っている様にすら感じてしまいます。
社交ダンスは上手な方の真似をしたり習った通り
間違いなく踊る事は上達に繋がるだけでなく
多くのトラブルを避け楽しく踊れる方法でも
有るのですが、自分の本来の思いや感情表現が無く
成ってしまうと単なる自己満足の踊りと成って
コンタクト面には温かい感情が流れません。
つまりペアとしての心のやり取りが無くなって
互いに踊り難いだけでなく外見的にはつまらない
違和感のある不自然な音楽表現と成ってしまします。
自分自身の踊りを育てるには与えられたフィガーや
ルーティンを一生懸命覚えると言うだけでなく
自分自身の演じている時の思いやお相手の思いを
常に感じる習慣を身に付けていく事が大切です。
更に、普段の生活においても自分の身体と心の
状態を感じる様心と身体にどの様に感じるのか
問いかける事が重要です。
例えば手の平や指で自分の身体を触れてみてその時
接触面と身体の中がどの様に感じているかベストの
気持ちで有るかを感じる事が大切です。
手の平は身体の状態をはかる大切なセンサーで有り
医師やマッサージ師が患者の身体に触れる行為も
とても意味が有るのです。
自らの身体に触れる事は少ないかも知れませんが、
身体の様々な部分に触れる事で自分の健康状態が解る
だけでなく心と身体を癒すことも出来るのです。
自分の身体に触れるだけでなくコンタクトを通じて
お相手の心と身体に触れる事は社交ダンスをペアとして
気持ちよく演ずる為にもとても重要です。
まず自分の身体のコンディションを常に把握する為にも
手の平で身体を触れながら自分自身のセンサーを高め
五感を豊かにする様に心がける事が大切です。
自身の心と身体が健全で有る事が社交ダンスを踊るにも
必要であることを知って頂きたいです。