私達は、社交ダンスを踊る時、パートナーと
コンタクトを取る為に、ボディやアーム、手で
接触します。
相手の情報を得る為に、コンタクトをする事は
ダンス技術を習得する為、2人で音楽を
表現する為にとても大切です。
なかでも、手の使い方は重要です。
大切な事は、手の指の役目が有る事です。
踊れない方々の共通の運動は、親指と人差し指で
相手を捕まえる事です。
本来、人差し指と親指は、大きな力を出すものでなく、
軽いものを摘まんだり、離したりと細やかな運動に
脳力を発揮するものです。
その為、大きな力を入れて固定する事には向いて無く
力を入れると、肩の筋肉が固まる性質が有ります。
それ故、手先の仕事を長くすると、肩が凝ったりします。
しかし、中指と薬指小指は、肩甲骨周囲の筋肉や
背中の筋肉と連動していて、大きな握力を生む
起点となります。
つまり、ダンスのホールドを取る時、親指人差し指
以外の指がホールドを保つ役目をするのです。
肩が上ったり、相手を引っ張ったり、上体に力が入り
ホールドを崩す方の多くが、親指と人差し指で
相手を捕まえている傾向が有ります。
手の指の強さの質問をすると、名前からして
親指が一番強いと答え、小指が一番弱いと
答える人が多いです。握力のポイントは
親指以外の、小指に近い側の指にあることを
知っていると、ボディと繋がったホールドを
取る事が出来ます。
なお、左の小指の筋肉は、左肩甲骨の下に
繋がっていて、ここは心臓が近くにあり
昔の武士は、左の小指を鍛錬したものです。