パーティを終わって毎回思う事ですが、
一般のアマチュアの方々の技術が昔と変わっていません。
プロやアマチュアの競技選手が使用するステップは
年々著しく変化をし、芸術的表現への進展が見られるものの
ダンス人口のほとんどを占める一般の方々の技術は
30年前と何だ変わっていません。
特に、最近は、プロと言えども、厳しいレッスンや
トレーニングを積まなくても簡単に資格が取れるとあって、
プロと言う名の元、教師としては未熟な状態でありながら
多くの方をレッスンしている現状が有るようです。
更には、ネットの普及により、テクニックのみならず、
自分好みのルーティンを見つけ、見よう見まねで記憶し
それを踊れない人に強引に教え込んでいる教師も
増えている様です。
その為、踊ってみると、社交ダンスとも、格闘技とも、
踊りとも言えない、とても二人で楽しく踊るには、
あまりにも勉強不足の方が多いです。
確かに、不景気となり、高いレッスン料を払って教室に通えない方が
サークルや一般の愛好グループに入って習う事が増えた為、
実際は、何日もかけて習得する技術が、安易に記憶だけで
覚えさせてしまう、最悪のレッスンが横行しています。
指導者の立場の方が、しっかりとした技術と体力の元、丁寧に教え
1人1人をきちんと育ててくれればいいのですが、残念ながら
その様なレッスンは殆どなされていません。
外見だけで技術を覚えた人が、全くダンスを知らない人に教えれば
教えられた人は、決して楽しくは踊れませんし、いずれダンスの
楽しさは消ててしまいます。
どんなに技術が発達しても、情報が簡単に手に入れられても、
社交ダンスは、一対一で男女がお互いに相手を思いやり
その都度作りあげる芸術的スポーツです。
本当に満足できる、身体にも心にも有意義な社交ダンスは、
安易な技術では習得できません。
1人でも多くの人が社交ダンスに興味を持ち、世代の違いに関係なく
世界中の誰とでも楽しく踊れるには、伝える人たちの技術とセンスが
とても重要な役目を果たします。
教える側は、ダンスのステップや形のみならず、
人間に関して音楽に関して、いつも深く考え、習った人たちに
よりダンスの素晴らしさを感じられる様、努力し続ける事が
大切と思われます。