身体を使って踊る意味2 | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

私達教師は、よく、身体を使って踊りなさいと言います。
しかしながら、この、身体を使うと言う意味が解らないで
暴れたり、バランスを失ったりする生徒がいます。

自分なりに理解して踊ろうとするのでしょうが、
社交ダンスに於いて身体を使うと言う事は、
下半身の力を上体に伝えて表現するという事です。

しかし、下半身の力で上半身を動かせと言うと
またこれも違って解釈し、更に暴れる方もいます。
つまり、下半身の力を上半身に伝えて演ずる事を言い、
力の伝わる方向を知っていなければなりません。

一番大切な方向は、脊椎を通した頭骨に抜ける方向で
この事を主体に演じているのがバレリーナです。
社交ダンスは、2人で様々な方向に運動するため
他のスポーツと同じく、脊椎の左右のサイドが
下半身からの運動の方向となって来ます。

踊っている時は、この二つの部分のどちらかを主体にし
回転したり相手と運動をしたりします。
ゴルフやテニスが左右のサイドで下半身の運動を
切り替えながらボールを打つことからも解ります。

初心者や経験の浅い選手が行なう間違いが
脊椎から左右に両腕を広げて固定して踊る事が有ります。
社交ダンスを見ると、両手を広げあって踊って見えますが、
上半身を左右に広げたままで踊ると、下半身でしか
運動が出来ず、下半身がスムーズに動かなくなります。

初心者が、左右の足を交互に動かして踊っているのは
上半身の左右のサイドが固定されているからです。
身体を使って踊ると言うテクニックは、
あらゆるスポーツに共通の運動です。
ダンスだけが特殊にならない様に
正しい運動を身に付けましょう!