目が離せない踊りを見たい | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

最近のコンペやデモンストレーションを見ていると、
テクニックも複雑になり、ステップも多くなりました。
アマチュアの選手もプロと変わらないステップを使い
時に、ステップの内容だけを見ていると、プロよりも
複雑でハイテクニックの踊りをしているペアも見られます。

しかしながら、踊りが複雑化して沢山の運動をすれば
する程、魅力が無くなってしまうのは何故でしょう。
まるで、テレビのバラエティー番組を見る様で
踊り終わると何も印象が残りません。

一番の問題は、二人から演奏される曲の魅力が
全く伝わって来なくて、ただ、複雑なルーティンを
演じているようにしか見えません。

更には、二人のメンタルな繋がりが伝わって来ません。
かなり上手なペアでも、男の踊りと女の踊りをただ
くっつけただけの様に感じてしまいます。

踊りは、その表現を通じて二人の心を伝えるものです。
そのためには、お互いにどれだけ信頼し合って
感じあって助け合っているかが必要と思われます。
ルーティンを記憶するだけの踊りは、見ていても
直ぐに飽きてしまいます。

上手になるという事は、自分たちの自己満足だけで
見てくれを追及するのではありません。
大人の男女の踊りは、誰もを深く感動させるものです。