電動タイラバとは
文字通り、電動リールを使用するタイラバのことです。
通常はリールを手で回して巻きますが、代わりにモーターが巻きます。
電動リールが使われてきたシュチュエーションは、水深が深いエリアの釣りだったり、重たい仕掛けが必要、あるいは魚が大きくて人力ではキツイ釣りでした。
これが、最近はメーカーも電動リールの使用用途を増やすことで販売範囲を拡大するため、小型の電動リールを市場に投入しています。
ということで、この電動リールを使用するタイラバ、電動タイラバのメリット・デメリットについて、数年前から取り入れているので解説してみたいと思います。
メリット
まずはメリットから
1 強風下で潮立て流しを操船しながらでもタイラバができる
2 巻き速度を数値化できているので再現性が高い
3 中層に浮いた魚へのアプローチが容易になる
4 ディープタイラバ・ドテラ流しタイラバで戦略がたてやすくなる
順に解説します。
1 強風下で潮立て流しを操船しながらでもタイラバができる
自分で操船している時に限られますが、最も大きなメリットです。
風が緩ければ、船のクラッチから手を離している時間が長くなってもそれほど船は流されないので大丈夫ですが、風が強くなると、船のクラッチから手を離す時間が長くなると、巻いている間に船がながされてしまって、船と潮が同調しないことになります。
この傾向は、特に中層に魚が浮いてしまったときには顕著で、ボトムから手で中層まで巻いている間に、船がかなり流されることになってしまいます。
冬の高松沖などでは、風が強い場合が多く、さらに魚が浮く傾向にあるので、電動タイラバ無しではかなり厳しいと言えます。
2巻き速度を数値化できているので再現性が高い
電動リールには巻き速度を数値化する機能があり、魚が釣れたときのそのまき速度を把握していれば、次も同じ数値で巻くことにより、魚を釣ることができる可能性が高くなります。
タイラバで魚を釣るときに大事な要素の一つとして巻き速度があり、これはかなり重要な要素です。
巻き速度がカウンターで出る手巻きリールもあり、このリールだと同じような効果があります。
釣れた状況を再現しやすいということで、メリットとなります。
3 中層に浮いた魚へのアプローチが容易になる
巻く量が多くなった時に実感することです。
もちろん手で巻いても中層の魚にアプローチすることはできます。
しかし、中層に魚が浮くと、ボトムを取ってから巻きあげるタイラバにおいて、毎回たくさん巻く必要が生じるわけです。
数回の流しであれば手巻きでもやりきれるのですが、1日ずっと中層を狙うとなると、かなり疲労します。
タイラバで巻くのは、一定の速度で丁寧に巻く必要があり、この巻き両が多くなるというのは、かなり付かれるし集中力が必用となります。
この点、電動であれば、巻き速度だけちゃんと設定して、カウンターをみておけば、常に一定の速度で巻いてくれるので、結果的に消耗が少なく、メリットとなります。
4 ディープタイラバ・ドテラ流しタイラバで戦略がたてやすくなる
単純に回収が楽になるということです。
60m以上の深場を探る、あるいはドテラ流しにしてラインを長く出す、という釣りの場合、ラインが長くでて、水の抵抗も大きくなるため、タイラバを回収するのが大変になります。
体力的な消耗もさることながら、ドテラ流しにおいては、ラインの角度が重要で、ある程度ライン角度が緩くなる(たくさん糸がでていっている)という状況になると、回収して再投入する必要があるのですが、手巻きだとしんどいので、もうちょっと回収を後にしよう・・・などと思ってしまい、本当に釣れ易い角度で巻くタイミングが少なくなってしまいます。
このように、体力の温存と、釣れるタイミングを逃さないメンタル、という二つの点で、電動タイラバはメリットがあると言えます。
デメリット
では、逆にデメリットです。
1 ボトムに魚が多い場合はチャンスを逃す場合がある
2 当たりがわかりにくい
3 巻き速度を変化させられない
4 魚とのファイトを楽しめない
1 ボトムに魚が多い場合はチャンスを逃す場合がある
まずはタイラバではボトムについたタイラバをすぐに巻き始めるのが大事とされているということがあります。これはフォールでついてきた、あるいは周辺で見ている鯛が、ボトムに着底したタイラバが止まってしまうと、偽物だと見破ってしまうからとされています。
この点において、電動リールはかなり進化して、巻き始めまでのタイムラグは小さくなってはきているものの、やはりボトムに着いてから巻き始めるまでの間に少しタイムラグができてしまい、フォールで追いかけてきた魚に見切られるということが発生し易くなります。この点がデメリットになります。
ちょっとした工夫として、着底の巻き始めだけ手で巻くという方法もあり、これでこのデメリットは解消されるのですが、操船が大変な時はこの方法は使えないのでデメリットとして残ります。
2 当たりがわかりにくい
タイラバをしていると、タイラバの後ろに鯛がついてきているとか、潮の重さが変わったとか、ちょっとした変化を感じ取ることが必要となります。
これが、電動タイラバでは、モーターの回転振動でわかりにくくなるということがデメリットとしてあります。
手巻きのリールでも、タイラバにおいて巻き心地がスムーズであることはとても重要視されます。すこしベアリングに錆が入るだけで、当たりを感じる部分がかなり損なわれます。
ですから、電動タイラバでは、バイトまで出てくれればわかるのですが、魚の気配や、ちょっとした潮の重さの変化等はわかりにくくなると思います。
3 巻き速度を変化させられない
タイラバをやりこんでいくと、先に感じた少しの違和感から、巻き速度をゆっくりにしてみる、あるいは底だけ早めに巻いて魚に追いかけさせ、ゆっくりにしてバイトをさそう、さらには、バイトがあったら止めてみる、等という手法を駆使できるようになってきます。
この様な小技は、当然ながら電動リールで自動で巻いているとできません。タイラバをやりこんだ人にすると、この辺は一定速度でまくことができるというメリットの反面としてデメリットになります。
4 魚とのファイトを楽しめない
この要素は、ここまで書いてきたテクニカルな要素とかなり異質な内容です。
というのも、電動リールを使うことにより、魚が掛かった状態で一定速度で巻くことができるというのは、バラシを減らして、逆にメリットになり得るからです。
しかし、ここはあえてデメリットとしました。
魚を掛けてからのやりとりというのは、魚釣りにおけるかなり重要なエンジョイポイントです。
ドキドキしながらやりとして、上がってきた魚に喜ぶ。
そういう部分が少なくなってしまうのは否めません。
私の鯛の最大記録は92cmなのですが、実はこの鯛は電動タイラバで釣りました。
この時、なかなか上がってこないので大きいとは思っていたのですが、記録更新の魚とは思っていませんでした。
電動でファイトしていると、ちょっとサイズわからないんですよね。
それに比べると、記録更新前に釣っていた80オーバーの鯛は、手巻きで釣れているのですごくファイトがドキドキしたのを覚えています。初期だったこともあり、本当に上がってきたときには化け物か!っておもいましたね。
ということで、電動で釣り上げると、感動がちょっと減ってしまうと言うのがデメリットかなと思います。
ということで、今回は電動タイラバのメリット・デメリットについて書いてみました。
これから電動タイラバやってみようかという人の参考になれば幸いです。
私が使っている電動リールは少し古いモデルで、後継現行モデルがこれです。
海でのタックル開発において、私が信頼しているイカ先生も推奨なのでオススメ!
私も欲しい!!


