どうもご無沙汰になってしまいました。
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ちょっと文章書く時間がなかなかとれなくて・・・・
んで、久々の今日は、ここ2ヶ月ぐらい高松沖でシャローばかりを釣っているのですが、どうもシャローでは2種類の鯛がいるようなので、そのへんの違いと対応の仕方について書いてみようと思います。
2種類の鯛とは?
結論から、以下の2種類の鯛がいます。
①ボトムでベントス食べてる鯛
②中層のシラス等を食べてる鯛
これらの鯛の習性の違いと、釣る時の留意点をまとめてみます。
ボトムベントス喰い鯛
この鯛は高松沖タイラバでは最もベーシックな魚です。
シャローに限らずどの水深にもいて、この鯛を狙うのが1番”ハズレ”が無いです。
ただ、シャローで狙う場合にはちょっと工夫が必要です。
高松沖のシャローとは、3号の定義では20mより浅い海域のことです。
まあ、20mだと大丈夫なのですが、これが15mをきりだすと、普通に船をスパンカー立てして釣ることの弊害が発生します。
一つはエンジン音。
かなり活性が低くなるように思います。
もう一つがバーチカルに巻くことによる”追いかける距離の不足”が出てきます。
タイラバで1番簡単に釣れるときは、潮が1ノットぐらい流れてて、船が潮と同調し、10回巻いては落とすを繰り返したら釣れる、という条件です。
この条件の場合、10回巻くと極端なハイギア・ローギアリールでないかぎり、5~7mぐらい巻き上げて落とすことになります。
これが、15mをきるようなシャローになると、5m巻き上げただけで残りの水深が10mとなり、水面プレッシャーとでもいいますか、鯛がそれ以上追いかけないということがおこっているように思います。
ということで、シャローのベントス喰い鯛を攻略する時、この二つの障害をクリアする必要があります。
いろいろ方法はありますが、3種類ぐらい対応が考えられます。
①キャスティング
②ドテラ流し
③ずるラバ
①はわかりやすいですね。
キャストして斜めにひくことで、船から離してエンジンプレッシャーを回避しつつ、斜めに巻くことで追いかける距離を稼ぎます。
シャローなので手返しも良く、遊漁船ではメインの対応方法になるでしょう。
②については、エンジンを切ったドテラ流しで、エンジンプレッシャーを無くして、風があれば斜めに巻くことができます。
ただし、この方法を高松沖でやろうとすると条件が限られます。
一つは潮の向きと風の向きの関係です。
潮と風が同調する方向にあれば全く問題はありません。
船は潮と風の両方の推力で進んでいくので、広くポイントを探ることができます。
問題なのは潮と風が逆の場合です。
この場合は、船が潮でながされようとするのを風が邪魔するので、船の位置があまり変わらず、ポイントを広く探ることが出来ない上に、ラインばかりどんどん出て行くことになります。
条件さえ合えば、ドテラ流しはかなり有効となります。
③については②の応用版です。
違いはタイラバを巻かずにずるずると底を引っ張ることです。
そんなことして釣れるの?と思うかも知れませんが、下を向いてボトムをついばんでいる鯛は、しっかり食ってきます。ちょっとフッキングが難しいですが・・・
そんなシャローでのボトムずるずるの釣りは以下でどうぞ。
中層シラス喰い鯛
ボトム鯛がベーシックですが、今年の高松沖はシャローにシラスが多く入っています。
例年入っていて釣れていたのですが、今年はその期間が長いように思います。
シラスを追ってブリの幼魚も入っているので、小規模なナブラが立ったりしています。
このような状況では、シラスを意識したタイラバをすることで、良い釣果になることがあります。
ボトム鯛と違うのは、動くベイトを捕食しているところです。
このため、以下のようなことを心がけると、バイトが多くなるように思います。
①早まき
②ナチュラルカラー
③場合によってはジグ
ボトムの鯛は極端にはずるラバで釣れるぐらいで、基本スローな巻きとなります。
しかし、シラス喰いの鯛は動きの速いベイトを捕食しているので、速い動きに反応します。
また、シャローで光量が多く、タイラバがしっかり見えているので、すこしナチュラルカラーにしてシルエットをぼかしてやった方が、バイトが深いように思います。
さらにさらに、当然ながらジグが効くタイミングもあります。
なんですが、ジグはいつでも効くわけでは無く、効くタイミングはジグだけしか当たらない・・・みたいになるので、タイミングが難しいです。ジグは入れてみて反応する場合はすぐ当たるので、怪しければ入れてみて、ダメならすぐ辞めるということで対応するのが良いかなと思います。
あと、これは実証出来ているわけではないのですが、このシラスを追っている鯛はすごくバレやすいです。
何故バレやすいかというと、捕食の仕方が噛みついてすぐに反転するような動きをしているように見えます。
これは、魚探を見ていると解るのですが、シラスを捕食しているからといって、鯛は中層に浮いていないようです。
ボトムに待機していて、ベイトを見つけると一気に上昇して捕食し、すぐに反転して海底に戻っています。
鯛がスズキのような、吸い込み型の口であればこれでもベイトがしっかり口の中に入る、つまりタイラバも口の中に入るのでしょうが、鯛は吸い込む力が小さい口の形状のため、しっかり掛からないのだと思います。
ベントスを捕食している鯛は、すぐ反転せずにタイラバを追従する時間があるため、その間にハリが口の周りのどこかに掛かりやすく、これが通常のタイラバの、巻き続けて掛ける、という方法となるのですが、これがシラスベイト鯛には通用し難いようです。
では、シャローのシラス喰い鯛をどのように釣れば効率がいいかというと
・早まき
・やや大きめフック
・リアフックは長めのチモト
・スモールシルエット
こんな感じになると思います。
上手くいけば、80gのSWITCHでも早まきで掛かってきます。
ということで、高松沖のシャローには2種類の鯛がいる、という内容でした。
ではではまた!