海の駅紀行 その29 「かさおか・こうのしま海の駅」
2009年の瀬戸内海一週クルージングは、岡山県牛窓のナス・ボートさんを基点にスタートした。
低気圧通過に伴う強風で出発が2日遅れたものの、
初日は、犬島・牛ヶ首島と訪ねて直島で一泊し、
二日目も与島、本島、真鍋島と島々を繋ぐ旅を進めていた。
2008年の旅で瀬戸内海を走る機会が無かった嫁さんは大喜び。
穏やかな海と、無数の島々が浮かぶ光景がすっかり気に入ったようだった。
真鍋島で昼食をとったところで、
その日の最終目的地、「かさおか・こうのしま海の駅」(シーアンカー)に電話を入れた。
自分は海の駅には、わりと直前に連絡を入れることが多い。
コンディションに左右されやすい小型艇での旅でもあるし、何より寄り道が好きな性分なので、
直前にならないと到達出来るかどうかがはっきりしないからだ。
直前に連絡を入れても、ほとんどが前向きに応対してもらえるし、
ましてや入港を断られた経験は一度も無い。(営業実体が無くなっていた場所を除く)
そんな中でも「かさおか・こうのしま海の駅」に連絡を入れたときは、
非常に好意的な応対をしていただいた印象が残っている。
(そんな時は、そこへ向かうのが楽しみで、早く着きたい気持ちにかられるものだ。)
・ ・ ・
真鍋島から「かさおか・こうのしま海の駅」は、ひとっ走りの距離にある。
途中、黒土瀬戸で三角波に翻弄されたが、
御崎を周り込んで湾奥へ進むと次第にそれも収まっていった。
やがて右手前方に、ボートやヨットが多数浮かぶ水面が見えてきた。
それが「かさおか・こうのしま」海の駅(マリーナ・シーアンカー)だった。
海の駅の浮き桟橋は、岸から非常に長い橋で結ばれていた。
ボートやヨットは、みな沖停めである。
それもそのはず、この付近は非常に遠浅なのだ。
到着時はまだ干潮に向かう途中だったが、
露出し始めた浜には、すでに潮干狩りする人達の姿があった。
桟橋を上がると、マリーナの建物が有った。
こじんまりとしてはいたが、小奇麗で居心地が良さそうな雰囲気が漂っていた。
オーナーの田中さんが、暖かく出迎えてくれた。
電話口での印象どおりの方だった。
訪れてみて思い出したのだが、
ここは以前、「ボートクラブ誌」の「今月の海の駅」シリーズでも紹介されたところで、
その際、イラストレータの方が描いた田中さんの肖像画をじかに拝見することが出来た。
海の駅の周辺には店などは無く、買出しは便利とは言い難かった。
田中さんがその点を気遣って「車で送りましょうか?」とおっしゃって下さったが、
有り難く辞退して、嫁さんと自転車を連ねて探索がてら一っ走りすることにした。
走ってみるとその地域は、埋め立てられた工業用地という感じだった。
しかし工場などはまばらにしか建っていなかったので、
工業地帯という雰囲気は薄く、いたってのどかな空気が漂っていた。
海の駅に戻り、宿泊場所を相談。
近所にはキャンプ場もあるようだったが、
無理を言ってマリーナの空き地でのテント泊をお願いしたところ、快く了解をいただけた。
買出しに出かける前にお願いしていた燃料も既に配達されており、
無事、次の航海に向けた補給を済ませることができた。
マリーナの空き地には、造りかけの木造のヨットがあった。
聞くと70歳のアメリカ人の方が、何年もかけて建造中なのだと言う。
これを完成させたら南太平洋へ旅をする予定らしいと聞いて、
話しのスケールの大きさに舌を巻いた。
自分が70歳になったとき、
果たしてそんなパワーが残っているだろうか?
秋には完成予定と聞いたが、今頃は南の海を旅しているのだろうか?
やがて日が傾き、ベタ凪となった海面を夕日が赤々と染めた。
潮が引いて大きく広がった海岸では、ますます多くの人達が潮干狩りに興じていた。
・ ・ ・
一夜明け、出発しようとする自分たちを、田中さんが見送ってくれた。
海の駅も千差万別だが、海を旅する人々が必要としていものを理解して、
支援をしてくれる気持ちに溢れている場所は、特に心に残るものだ。
SKIPJACKのコンソールには、
今でもいただいたステッカーが貼られている。
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イワシテンヤで五目釣り
2010年5月16日(日)
6月5日~20日は、リバーポートマリーナのキス釣り大会が予定されている。
嫁さんはキス釣りが好きなのだが、
去年の大会は、あと一歩で表彰台に届かなかった。
しかも今年の大会は、
最終日に、あの村越正海さんがゲストで来るというから
嫁さんのテンションは上がる一方。
先週は、キスを一匹だけ持って帰ったので、
「まじめに調べてきてね・・・」
との指令を受けて海へ出掛けたのだった。
・ ・ ・
この時期は、日が昇るのが早い。
早朝から海へ出ようとすると、未明には家を出なければならない。
ちょうど日の出の時刻に相模川河口へ到着。
内陸に住む自分は、まずここへ来て気持ちを海モードへ切り替えることにしている。
気温13℃。北寄りの風少々。
海はベタベタだが、昨日の予報に反して雲が多め。
レーダーアメダスを確認すると、三浦~房総半島沖には降水エコーが点々。
寒気を伴った気圧の谷の影響がまだ残っているようだったが、
まもなく高気圧圏内に入るはずだと思いながらリバーポートへ。
・ ・ ・
06:30出航。 雲の切れ間からは、早くも太陽が顔を出し始めていた。
魚探には、次々とイワシの反応が出たので、たまらずショットガンで活きイワシを確保する。
キスの調査には必要無いのだけど、
今日は夕方までの長丁場なので、念のためということで・・・。
適当な場所でパラシュートアンカーを打ち、ボートを流しながらキス釣りを始めたのだが、
イワシの群れが相変わらずボートの下を通って行くので、だんだんムズムズしてきた。
たまらずキスは置き竿にし、テンヤにイワシを付けて投下。
一発で喰って来たのは、50センチ近いサバ。
イワシの代わりにエビを付けて落としてみたが、こちらにもサバが喰ってきた。
我が家の好物なので、思わず頬が緩む。
キス竿を置きっぱなしにしつつ、
イワシテンヤでハモノを狙っていると…、
来ました! マゴチ48cm。 うっほ~♪
やがて、ちょっと異なる重たい反応が。
うわータコだ!(このあとボート上で格闘に)
15:30帰港。
今日は大潮だったからなのか、魚の活性が高かったみたいだ。
ショットガンにはイカまで掛かってきたし、本当に色々なものが釣れた。
それにしても、9時間も海の上に居たので疲れた。
片づけは翌朝にすることにして、そのままリバーポートで車中泊。
・ ・ ・
一夜明けて日曜日、リバーポートは朝から穏やかな好天に恵まれた。
クラブハウスの前では、フリーマーケットが開かれていた。
家に帰ってからの、魚の処理がまた大変だった。
サバは味醂干しに。
日曜日は干物日和の天気で、良い感じに仕上がった。
それにしても、今回は、
青物、底物、根物、そして軟体系と一通り釣れたけど、
赤い魚だけは影も形も無かったなぁ。
ん?キス?
大会までまだ時間が有るよね?
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海底地形図作成用機材の強化計画(6)
2010年5月14日(金)
LOWRANCEのGPS魚探が入荷するのをずっと待っていたのだが、
その間、いろいろと考えているうちに、計画を変更しようと考えるようになった。
これまでのプランでは、既存のGPS魚探を2台とも温存して3台目としてHDS-5を追加するつもりだった。
新・旧のLOWRANCEのGPS魚探をバスで接続して、
プラスアルファのメリットを出す狙いだった。
けれど…、さすがに3台はちょっと煩雑過ぎるかなぁ…と。
せっかくコンソールの増設までやって計器類の取り付け可能面積を大幅に増やす割に、
モニタ画面の面積がそれほど増えないのも勿体ない気がするし。
そこで、
既設のLOWRANCEの魚探を温存するのを止め、
思い切ってHDS-5ではなくHDS-8を導入することにしたのだ。
増設されるコンソールには、HDS-8と既設のNAVMANのGPS魚探が並ぶ形になる。
小さいのを3台並べるよりも、視認性も操作性も、ずっと良いだろうと期待している。
そんな事を考えているところに、
いよいよ製品が入荷したとの連絡が入った!
さっそく発注を掛けたので、数日中に手元に届くことだろう。
あとはOceanWorksさんに頑張ってもらわねば…
月末には、ストラクチャースキャンの威力を確かめられるかなぁ…。
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海の駅紀行 「第二部~プロローグ」
2008年の4月~5月、
リフレッシュ休暇を利用して一ヵ月間の海の旅に出かけた。
そのうち1/3の行程には嫁さんが同行したが、
三重県の鳥羽から福岡までは一人旅だった。
一人で走った区間にも素晴らしい海域がたくさんあった。
特に瀬戸内海には、
いつか嫁さんも連れて来てやろうと思った。
そのチャンスは、すぐ翌年に訪れた。
思いがけない状況の変化で、
なんとGWが16連休となったのだった。
この機会を逃すまいと、
瀬戸内海一週クルージングに出かけることにした。
・ ・ ・
神奈川から瀬戸内までフネで往復する時間は無いので、
今回はSKIPJACKを往復陸送で運んでもらうことにした。
Ocean Worksの山岸さんに、
岡山県牛窓のナス・ボートさんを紹介していただき、
ここを基点に瀬戸内海を一週する計画を立てた。
2008年の旅では周りきれなかった場所を、細かく訪れて周ろうと思ったが、
2008年に訪れた場所の中にも、再訪したい所がたくさん有った。
・ ・ ・
瀬戸内海一週の旅は、
初っ端から発達した低気圧に阻まれ、停滞を余儀なくされたが、
その後は天候も安定し、
なんとか足止めされる事も無く、旅を進めることが出来た。
(詳細は、2009年4月25日~5月8日の記事参照)
この間、二十数か所の島を巡り、十三ヶ所の海の駅に立ち寄った。
海の駅は五ヶ所が二度目の訪問だった。
①かさおか・こうのしま海の駅
②うつみ海の駅(再)
③おのみち海の駅(再)
④かみじまちょう・ゆげ海の駅
⑤かみじまちょう・いわぎ海の駅
⑥ゆたか海の駅(再)
⑦くらはし海の駅
◎ひろしま・かんおん海の駅(再)
⑨のうみ海の駅
⑩かまがり海の駅
⑪にいはま海の駅
⑫たどつ・こんぴら海の駅(再)
⑬たかまつ・やしま海の駅
一年前と変わらぬ姿で迎えてくれた場所もあれば、
一年の間に、すっかり様変わりしていた場所もあった。
2008年の遠征と同様、多くの人に出会い、励まされた。
素晴らしい思い出を土産に、
無事に旅を終えることが出来た。
・ ・ ・
第二部では、
この2009年の瀬戸内一週クルージングで訪れた海の駅を、
訪れた順番に紹介して行こうと思います。
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国際VHF開局記(4)
※私が国際VHFを開局した当時(約3年前)の苦労話を書いています。
規制緩和以降は、色々と変わっている点がありますので、御注意ください。
・ ・ ・
既に何度か書いているように、自分は無線オタクだったので、
アマチュア無線機は、SKIPJACKを買ってすぐに取り付けた。
そのままの状態でマリンバンドも聞ける機種だったので、
海に出たときは16CHを聴いていることが多かった。
しかしロングクルージングに出かけるとなると、受信出来るだけでは物足りない。
すでに海上特殊無線技士の資格だけは持っていたので、
この際だからマリンバンドの無線機を積もうと考えたのだった。
・ ・ ・
マリンバンドには、大きく分けて「国際VHF」と「マリンVHF」の2種類がある。
世界共通の国際VHFに対して、マリンVHFは日本独自の制度。
国際VHFの周波数の一部を、送信出力を低めに限定してプレジャーボート向けに開放したものだ。
英語で「Marine VHF」と言うと、国際VHFの方を指すそうだから、何だかややこしい。
おそらく貨物船や客船などの本船とプレジャーボートが同じ無線を使うことによる混乱を避けたいための
一種の隔離政策としてマリンVHFが生まれたものと思われるが、
結局あまり普及が進まなかった。
そんな状況も踏まえて国際VHFの規制緩和が行なわれたので、
今後マリンVHFの存在意義は、ますます薄れてゆくものと思われる。
けれど私がVHFの搭載を考えた頃は、
プレジャーボート用と言えば、外洋ヨットを除き、とりあえずマリンVHFという状況だった。
・ ・ ・
無線局を開くために必要な2つの免許のうち、「無線局免許」を受けるには、
まず無線設備(無線機やらアンテナやら)を手に入れなければならない。
さっそく無線機の選定を始めたのだが、あまりの状況に愕然とした。
無線局免許を受けるには、
総務省の技術基準認定を受けた無線機を使うのがとても近道だ。
そうでなければ、放送局のような本格的な無線設備の場合と同様な
面倒な手続きを全て踏まなければならなくなってしまう。
ところが当時、マリンバンド用の技術基準認定機種は、
マリンVHFがゼロ、国際VHFは1機種のみというお寒い状態だったのだ。
マリンVHFでは、すでに製造が中止されていたフルノ製の無線機の在庫が入手可能だったが、
防水性が低く、オープン艇のSKIPUACKには向かなかった。
↓FURUNO FM-2678(定価 126,000円。当時すでに製造中止)
一方国際VHFは、アイコムからかろうじて一機種だけ製造・販売されていた。
防水性もしっかりしていて、オープン艇にも好都合だった。
↓ICOM IC-M501J(定価 198,000円、販売価格140,000円前後。当時唯一の技適機種。現在は生産終了)
だが驚かされたのはその価格。
詳しいことは省略するが、
アマチュア無線機であれ、マリンバンド用の無線機であれ、中身には大差無い。
だが、アマチュア無線機が秋葉原あたりで2~3万円台から手に入るのに対し、
マリンバンド用の無線機の価格は、その数倍もしたのだ。
これには頭を抱えずにはいられなかった。
「断念」の文字も頭をよぎったが、安全に関わる装備を削るのは、どうも寝覚めが悪い。
散々悩んだ末、自ら地雷を踏む覚悟で、国際VHFで開局することに決めたのだった。
ただし開局手続きは全て自分でやって、
少しでも費用を抑えようと考えたのは言うまでも無い。
・ ・ ・
国際VHFが規制緩和されてから、技術基準認定機種が随分増えた。
無線機の価格も下がり、最近ではアマチュア無線機と比べても大差ないレベルになっている。
↓IC-M504J (販売価格 35,000円前後)
↓Vertex Standard GX1100J (販売価格 30,000円前後)
規制緩和があと2年早かったらなぁ・・・
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