チャンピオン・カーニバル2006 優勝者決定戦 4・20代々木 | 魂こがして

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kea


太陽ケア優勝!!


いやぁ、見事に予想が外れました。
まさか「ケア×諏訪魔」が決勝カードだったなんて・・・。


昨日はリアルタイムじゃなかったけど、GAORAで放送見れたんで良かった。
しかも野球中継が延長でスタートも遅れたおかげで、落ち着いて見れたし・・・。


全然予想通りじゃなかったけど、
三冠王者がアッサリ負けちゃったけど、
鈴木みのるの負け方も中途半端だったけど、
とても楽しく面白い大会だった。


パッケージとしての面白さが今の全日本の魅力ではないだろうか。
CC決勝戦以外のカードも面白かった。
世界ジュニア選手権の「近藤修司×MAZADA」もワクワクした。
CCが思い描いていたカードにならなくても充分満足できたということは、それぞれの素材が良いからなのだろうか。
全員が大粒な選手ではない。
今だと武藤・小島・健介、そして今回は鈴木みのるぐらいだろう。
そこには全員がスター選手じゃなくても、見て楽しめる物語が出来てるからかもしれない。


では、チャンピオンカーニバル。
ここまで予想が崩れるとは思わなかった。
勿論、予想通り行ってたら、それはそれで面白かったかも知れないが、それは予定調和の面白さだったかもしれない。
誰しもの予想を覆して行なわれた決勝戦に、ある意味本気の勝負が見えたおかげで面白さも倍増されたのだろう。


小島が不甲斐なくリングアウト負けで決着ついた時なんて、「えっ」って言っちゃたもんね。久し振りに、声に出して「えっ」っていった気がする。
例えTARUに鉄パイプで邪魔されても、あそこで何とかリングインして痛めた右手でラリアットを放って諏訪魔に勝つんだろうなと思っていた。

ところが、小島の右手がロープを離した瞬間タイムアップ「リングアウト負け」。
「えっ」と言った後「あーあ・・・、やっちゃったよ。ケアと諏訪魔で決勝なんて大丈夫なのかね」と正直思った。


ところが、ことごとく予想が外れてるもんだから、この予想も見事外れるのである。
決勝戦「太陽ケア×諏訪魔」。
見応え充分でとても面白い内容だった。
どちらかを特別に贔屓で見ていたわけではないんだが、実況の言葉に乗せられ、何時の間にかケアを応援していた。
R&ODのケアと言うより馬場さんに認められて全日本で頑張ってきたモスマンとして見てたかも。


途中どうしてもエプロン下でVMとR&ODの乱入があったが、それは仕方ないか。
それも今のパッケージプロレスとしての全日本なんだと思う。
しかし、終盤でお互い大技での攻防が激しくなり、手に汗握ってきた頃、
再びTARUがエプロン上がって邪魔しようとしたが、あれは無い。
無事に和田さんが止めに入ったから、試合の流れが止まる事は無かったが、あそこで乱入やったら台無しである。
「空気読めないのかTARU!」と言いたい。
あの流れを邪魔するなんて、レスラーとしておかしいと思わないのか。
敵も味方も関係なく、レスラーもファンもあの会場にいた人間として、リング上で本気で戦っている二人を見守る空気になってたのではないだろうか。


もし、あそこで乱入したことによって諏訪魔が勝ったとしたら、暴動とまでは言わないがファンは納得いかないだろう。
その前に諏訪魔だってうれしかないだろう。
もしそれで嬉しかったら、諏訪間は一生ヒール役をやるしかなくなる。


今回の決勝戦で、諏訪魔の実力は充分伝わったはず。
決して実力をカバーする為だけにヒールをやっている訳ではなく、もの凄い速さで実力が伴っていることがわかった。

まだまだ、大粒な選手じゃないが、ケアも諏訪魔も一歩手前まで来ていることを感じさせたチャンピオン・カーニバルだった。


2000年大量離脱の時に残った渕・川田・ケア。
しかし、外人だったせいか雑誌や新聞記事などでは、「残留は渕と川田の二人」「渕と川田の二人で再出発」等とモスマンなしで報道される事が多かった。
しかし、危機的状況の全日の中でも改名し、「プロレスLOVE」を掲げ、新日本の武藤とコンビを組んで団体を超えて活躍したり、怪我して長期離脱も経験し復帰後、TAKAと「最強外国人軍団R&OD」を組んで、全日本には必要な選手になっていた。


そんな生え抜きの選手の優勝。
昔からの全日本ファンだったら涙流して喜んだんじゃないだろうか。
終了後、渕が本当に嬉しそうにケアと抱き合って喜んでる姿が印象的だった。


奇しくも残留組のもう一人は、大阪で“モンスター”になっていた・・・。
もう、全日本のリングには戻ってこないのだろうかと、ふと思うのであった。


それから、即日放送してくれたGAORAも良かった。