昨日、GRAPEVINEがラジオ出演していた。
流れた曲は3曲で「風の歌」「this town」という既にシングルとして世に出ているものと「真昼の子供たち」であった。
既に風の歌を昨年11月にラジオで聞いた時からバインがすごいことになっている予感はひしひしと感じていたが、今日の「真昼の子供たち」で確信に変わった。
イントロでぞくぞくした。音楽は好みだと思うし、僕にとって良い音楽が万人にとって良い音楽とは限らないと思うけれど、こういう音楽がもう少し世間の耳に触れる機会があってもいいのではないかと思う。
僕だって決して「豚の皿」が一般受けするなんて思っていない。ああいう音楽はコアなファンのためだけのものだと思うし、そういう音楽を作り出すバインが好きだ。
けれど、バインにはすごくポップな側面もあって、今回のアルバムは突き抜けたと言っていいくらいポップになっていると思う。
個々の楽器がしっかりとしたニュアンスをもった美しい歌心を持っていて、それらが絡み合った深さがありながら、とてつもなくポップ。最初はメロディーセンスの良さと歌詞の良さにひきつけられるけれど、何度も聞くとその度に新しい音がなっている音楽。そんなバインのアルバムをぜひ聞いてほしい。しっくりこなかったらやめればいいわけだし。
以前、バインのライブに行ったときに隣にいた女の子たちが「バインを知らずに人生を送っている人たちはもったいないよね」と話していたことがあったけれど、本当にその通りだと思う。一度聞いてみて欲しい。
来週の水曜(19日)に発売されます。 GRAPEVINE 「真昼のストレンジランド」
そして19日にもう一つアルバムを出すアーティストがいる。それは「毛皮のマリーズ」。
見た目は好きじゃないし、声もそんなに好きではない。そして音楽もそんなに好きではないとずっと思っていた。
でも、ラジオから流れてきた「Mary Lou」を聞いたときにこのバンドは無視できないと思った。
最初、楽曲がよすぎたのと既視感のあるタイトルのせいでカバーかと思ったほどだ。
年が明けてラジオのパワープレイで「愛のテーマ」を聞いた時はホフのワタナベイビーが歌っているのかと思って、「ホフディランの新曲いい曲じゃん!」と思ったらマリーズだった。
そしてアルバム発売にあたり深夜のラジオに志摩さんが出ていた時、アルバムからの曲をいくつか聴き、このバンドの曲をアルバム通してちゃんと聞きたいと思った。
その時、パーソナリティーのイマヤスは「このアルバムは傑作だ」と散々言っていたし、最終的には「ビートルズみたいだ」とも言っていた。
音楽を鳴らすことの純粋な楽しさみたいなものが感じられて、メロディは分かりやすくて、こちらもすごくポップなんだけれど、そのポップさはナチュラルに生まれてきたものというか、全然媚びていないところがとてもいいなあと思う。
マリーズはまだちゃんと聴いたことないけれど、とりあえずアルバム買ってみようと思う。
毛皮のマリーズ 「ティン・バン・アレイ」
最後に、こちらは先週発売だったものだけれど、Nico touches the wallsの「diver」もすごくいい。
メジャーデビューした以降のシングルでは一番いいと思う。一時期Nicoはよくない意味でポップになっていたと思う。媚びていたというと言葉が悪いけれど、Nicoらしくないのでは?と思う曲が続いていた気がする。
でも、そういうステップを踏んで、知名度を上げ、ファンを増やしたうえで、また少しずつ捻くれてきてくれたような気がする。嬉しい。音の厚みが増えたし、歌詞もいい。
「息も出来ないくらい淀んだ人の群れ 僕はいつからここにもぐりこんだんだ」
「悲しみなんて吐きだして前だけ向ければいいんだっけ それじゃとてもまともじゃいられない」
「息をしたくって ここは苦しくって」
「深い海底を目指して もう一度呼吸をしよう」
「僕は強いんだってずっと思っていた だれよりも強いってずっと思っていた」
「慰めのように降り出した雨」
「まるで合図のように降り出した雨」
こういう歌詞が乗った曲が人気の高いアニメのオープニングでなっているということが嬉しいし、そういうことができるバンドがいるということが嬉しい。そしてその高みに到達したのがNicoだというのがまた嬉しい。
冷静にこうやって書きだしてみるとすごい歌詞だ。目指すのが「海底」で「雨」が慰めになる。ある意味後ろ向きだけれど、でもやっぱりこういう感情にすごく救われる。
ただの愛の歌とか、説明的過ぎる歌とか、そればっかりじゃね。
そういう意味でやっぱりGRAPEVINEは偉大なのだ。俺にとって。
水曜日になったら久しぶりにCDを買いに行こう。今から楽しみだ。
それから、今の段階ではということわりがつくけれど、就職活動は結構楽しい。自分の知らない世界を知ることができるし、いろんな人と話をすることができる。人と会うことが楽しい。みんなそれぞれに誇りと自信を持って自分の道を歩いている。そういう人たちから得るものは大きい。
そうだ、最後にもう一つだけJ-POPの話。全然知らなかったけれど、ユニゾンスクエアガーデンもかなりすごいことになっているね。それから、僕は買いそびれてしまったけれど、Fozztoneの新しい挑戦もこれからどういう風に発展していくのかと非常に興味がある。というか音をちゃんと聞きたいから何らかの方法で一般流通もさせて欲しい。
それから、なんだかんだ最近LOST IN TIMEをよく聴く。これもきっかけはラジオ。ラジオでLOST IN TIMEの新しいアルバムが素晴らしいと特集をしていて、聴いてみたらとてもよかったのだけれど、前回のアルバムとそう変わらないように感じて、所有していた前回のアルバム「明日が聞こえる」を久しぶりにかけたら、もうものすごく良くて離れられなくなってしまった。
そんなこんなの最近の僕の音楽事情。今年もまたいろいろないい音楽に巡り合えるといいな。