最後の日記 | 断片の集積

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日々の断片を記憶に残すために集積する



主にポルトガルでの生活について

前回は途中でやめてしまって寝てしまいバルセロナに行ってしまった。


あの後ほんとはスペインが優勝してよかったということとアルゼンチンの限界があのような形で露呈したのは残念だったということを書きたかった。


大げさな言い方になるかもしれないけれども日本の子供たちのためにアルゼンチンに優勝してほしかった。個の力だけでもあんなに強いんだということを知ってほしかったし小さい時は自己中でいいと思うしね。


それからスペインに関してもあまりパスワークがすごいとかそういう報道はしてほしくないなと思う。ちゃんと試合を見ていたらわかったと思うけれどベースにあるのは圧倒的な個の力。特にイニエスタ、シャビ、セスクの中盤3人のすごさ。たぶん僕らが子供を相手にサッカーする時ぐらいの心の余裕を常に持ってプレーしてるんだろうね。だからどんな状況になってもあせらないし打開できる。

本当に面白いサッカーだった。


でW杯の話はそれくらいにしといて、リスボンの話に戻ろう。


最後の旅行はバルセロナに行き、たいして計画も立てず調べもせず行ったのだが現地調査で行きたい所にはすべて行け、とても充実していた。毎日夜、違う場所に出向いて行きあらゆる公園のベンチで日記を書いたのも面白かった。夜の独り歩きに何も不安を感じないのも留学したからだろう(慣れすぎは危ないとは思うけれど)。


バルセロナの話はまた今度書こう。


そして、昨日が最後のリスボン。


みんなにお土産をと思いバイロアルトやバイシャやアルファマを歩き回る。なんだかんだいって普通の観光客が買わないようないいものを手に入れられたんじゃないかな。


それと同時にいくつか自分のためにベンフィカグッズも買う。大手スポーツショップにたまたまふらりと入ったらものすごく安くなっていて(シーズンオフだからね)これだったら買っていいかと。


そして最後にサンジョルジョにのぼってリスボンを見渡す。


もっと感傷的になるかと思っていたのだけれど意外とあっさりしていた。前回来たのはついてすぐのこれからどんな生活が始まるのだろうとドキドキしていた頃。


その時はただ漠然と見ていたリスボンの街のパート一つ一つに思い出があって、あそことあそこの位置関係ってこんなだったんだとか俺らの寮は大体あのへんだなとか、見えないと思っていたベレンも発見のモニュメントだけは見えたりとか、いろいろ思うことはあったけれど、それはある種冷静にリスボンを分析している目であって決して感傷的ではなかった。


で、城を後にして思っていたよりあまり感傷的にならなかったなって思いながらサンダルで急な石畳を下っていたらとても歩きにくくて右足首がうずき出して、この足首みんなとのフットサルで怪我したんだよな、なんといってもリスボンはこの石畳と急な坂道だよなってことを深く感じて、そこでちょっと感傷的になった。


さあ、もういかなくちゃ。


寮のみんな、クラスメイト、フットサル仲間、ポルトガル語の授業で一緒だったエラシュミスの仲間、建築スタジオの仲よくしていたみんな、ポルトガルで日本語を勉強しているみんな、飯屋のおっさんも、中華料理屋のおばさんも、たまたまバスで隣に座って話したおばあちゃんも含めた出会えたすべての人、そして一緒に留学していた4人、 ほんとにほんとにありがとう。

みんなと出会えてよかった。

みんなが優しかったから俺はリスボンが大好きになったんだよ。


どんなに気候が良くても、物価が安くても、そういうあらゆることのすべてがいかに優れていても、人が優しくなければ距離ができてしまう。


人がすべてなんだよ。みんないつも笑顔でありがとう。辛い時が来たらみんなのことを思い出す。そして笑うよ。

ほほ笑んでみる。それだけできっと変わっていくんだよね。

一緒に来ていた東大生がこの前ふと「人が人に反応してしまうのは本能として組み込まれているものなのかな?

周りの人が怒っているとこっちまで苛立ってくるし、笑いかけられると無意識に微笑み返してしまう。他の動物はどうなんだろう」って言ってた。そうか、本能なのかな。

もしそうだとしたら人って素晴らしい生き物だよね。そしてね、それを聞いて「ああ、俺頑張ろう」って思った。

笑っていようって。もし辛くても自分が笑うことで周りも笑えるのならそうならなきゃいけないって。難しいことってわかっているけれど頑張ろう。


これから日本に帰ります。


日本のみんな、どうぞよろしく。みんなが変わっていないといいな。そして俺も嫌な奴になっていなければいいんだけど。その判断を下すのは俺じゃないからわからないね。



これからもきっとブログは続ける。周りに読んでいる人がいるって思うとちょっと本音を書くのが憚られるけれど、自分のために書いていく。


また新たな旅を一歩一歩進めていこう。



やっぱりなんだかんだ言ってさみしいな。またすぐ戻ってくるからね、リスボン。

その時はみんなに会えるかな。寮のみんなは残っているかもしれないけれど、クラスメイトはどうしているんだろう。みんなどこで働いているんだろう。

分からないけれど、サッカーと建築を続けていればきっとどこかでまた会える。そう信じて前を向こう。


頑張ろう。


ではまたね。


本当に本当にありがとう。


最後にいつもみたいに一つ歌詞を引用しよう。もっとふさわしいのがあるんじゃないかと思ったけれどこれしか思いつかなかった。


きらきら光るsunshine

辛くて立ち止まるcloudy

それでも笑っていてよ 

笑顔が可愛いんだから

涙ぬぐってbaby

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