何から始めればいいのか | 断片の集積

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主にポルトガルでの生活について

もう何から書き始めたらよいのかわからないぐらい長い期間が空いてしまった。


前のブログの更新はまだW杯が始まる前だったのだね。


W杯を欠かさず見ながら、必死に課題をやって、建築学生がひーひー課題に追われているうちに(特に僕らはファイナルプロジェクトを選択しているから通常以上に長い)、他の学部の学生はどんどんバカンスに入り、それとともにどんどん実家に帰って行って寮から人が減っていき、可愛い何人かの女の子たちもいつの間にかいなくなり、みんなに見送ってもらいながら最後の別れをすると思っていた僕らはちょっと拍子抜けとともにとても切ない気持になり、そんな中でも課題は続き、なんとか課題を終わらせ(今年は何故にこんなに長引いたのだろうか)、アルブフェイラという素敵なビーチにバカンスに行き、バカンスの最後の日にスペインが優勝し、ポルトガルの日本人学校に通う若者たちと交流し、提出は終わっていたのに都市スタジオだけいじめのように延ばされていたテストを受け、成績証をもらい、大した別れもないまま最後の大学を後にし、寮のみんなに感謝の寿司パーティーを開催し、一足先に日本に帰った九大生を見送り、日本を出るときに買った腕時計がテストの日に壊れたので、自分へのご褒美として新しい腕時計を買い、日本に送る荷物を段ボールに詰め、最後の旅行のエアーをいまさら予約して、ホステルも一応予約して、今に至る。


アルブフェイラへのバカンス最終日から今日までまだわずか4日しかたっていない。どれだけ密度の濃い日々なんだ。


留学生活に対する感謝や熱い熱い思いをたくさん書きたいのだけれど、今はそれよりも泣きそうなくらい切ない思いが胸を占めている。

最終的にはなんだかんだ言っても本質的にやっぱり人は一人きりで生きていかなければならないのかなって思う。すごい虚無感。


もっと強くならなきゃ。


リスボンでの生活は本当に本当に最高で、帰りたくないしもう一年このままの生活が続けばいいって心から思うけれど、それは無理な話だから、 これから日本で頑張るよ。


最高の思い出を超えていくには、さらに最高の生活をしていなければと思うし、もっともっと充実した暮らしを日本で送っていく。そうできるように頑張ります。みんなよろしく。一人きりで生きていかなければならないとしても、一人じゃ何にも出来ないんだから。あなたたちが本当に必要です。


でも、そんなことを言いながらも、またそう遠くないうちにヨーロッパに働きに来たいなって思っている僕がいる。


それを実現可能なこととして思い描けるようになったのは留学したからだと思うし、同時にそれを求めるのは都市スタジオを選択したからだと思う。

何度も書いているけれど、都市をとって学べたことは確かに多い。でも、それは本当に自分がヨーロッパで学びたかったことなのかって問いかけてみると、少し違っている気がする。都市に対しても必死に向き合ったけれど、どうも乗りきれなかった部分もあったように思う。


そして、建築のスタジオをとった他の仲間を見ていたりやマテウスの事務所にインターンに来ている日本人と話したりすると自分の欲求が満たされていないことが明白になって、欲望があるならそれを満たしたいって思ってしまう。


だから、近いうちにまたヨーロッパに来たい。できればミラノに住んでみたいなあなんて思う。ミラノは好みが分かれるのかもしれないけれど、都会であり、歴史があり、都市の規模も心地よくてファッショナブルでコモにも近くていいとこだったなぁ(話がずれてしまった。それからなんだか文章を読み返したらすごいダメ人間みたいに思えてきたから弁明しておくと成績は良かったでっせ!)。


そんなこんなと思いを巡らすリスボンで寝るのもあとわずかになった日の夜。


明日から最後の短い旅行に出て、21日に日本に帰る(日本につくのは22日か)。もう1週間ないんだな。切なすぎる。

いろいろ悩んだ挙句最後の旅行はバルセロナだけに5日間滞在することにした。本当はメリダとかグラナダとかたくさん行きたい場所があって、ポルトガル国内でもバターリャ、トマール、アルコバッサなど抜け落ちたいくつかのパートがあるのだけれど。

でも、やっぱりバルセロナに行かないわけにはいかないよなって。優勝記念グッズというお土産も手に入るかもしれないし。


それから2級建築士試験とお金の兼ね合いもあるけれど、ハンガリー行きたいなあ。そうしたらルーマニアにも行けるかもしれないし、ドイツにも行けるかもしれない。すぐに再会できる可能性もあるわけだ。


なんだか文章を書いていたら心から悲しみが削ぎ落とされて少しずつ楽になってきた。


だからW杯のことも書こう。


いろいろ書きたいことはあるけれど、まず日本のことかな。

よくやったよ、日本。すごく良かった。寮ではやはり松井と本田の人気が高かった。彼らはうまいねって。

でもすごいよなあ、今じゃポルトガル人もサッカー好きな奴はみんな本田って名前を知っているもの。

俺が最初にこっちに来て日本でいい選手は誰って聞かれたときに「本田!」って言ったら「??」って感じだったものね。「世界的にはまだそんなに有名じゃないけど俺と同い年でオランダでプレーしててうまいよ、そのうち有名になるよ」って言ってたらロシアに移籍して、チャンピオンズリーグでFK決めて、その時くらいから少しずつ日本のことを気にかけてくれるサッカー好きな友達は「本田!?」って言い出すようになって、今じゃすごい知名度だもの。

すごいスピードで有名になっていく。サッカーというスポーツの世界的人気もすごいし、いいプレーを見せ続ける本田もすごい。


パラグアイ戦はきっとみんなファンも選手も「PKになれば勝てる」って思っていたような気がする。そこがいけなかったんじゃないかなって思う。僕らも寮で見ていて何だかそんな気分だったもの。

駒野がPKに向った時は嫌な予感がした。PK戦が始まる前に日本で外すとしたら駒野かトゥーリオじゃないかなって思った。それは決してネガティブな意味じゃなくて、W杯のPKって試合中いいプレーをしていた選手に限ってはずしてきたよなってことが頭をよぎったからでバッジョもそうだし、2002のホアキンとか2006のアジャラとかW杯じゃないけど、トヨタカップの時のコスタクルタとか。みんながどう思っていたのかは知らないけれど、あの試合のベストプレーヤーは駒野かトゥーリオだったと思う。まあ、駒野はミスもあったけれど、それでも駒野が攻め上がることでなんどもパラグアイのDF陣は混乱に陥っていたし、プレーのミスはあってもプレー判断のミスはすごく少なかったと思う。ちゃんとミートさせなければならなかったとは思うけれど、隣にフリーの本田がいても自分で打ちにいったシーンも個人的にはすごく納得できたし。


今後、良くも悪くも駒野は今までよりも注目されると思う。多くの日本国民が駒野という名前を知ったわけだし。

そして、それは駒野にとってとても素晴らしいことだと思う。個人的には加地が嫌いだった反動で昔から駒野は好きだったけれど、今回の件、そしてこれから注目されるということをパワーに変えて一皮むけたもっともっとうまい駒野が見たい。そうおもう。


さて、日本が負けた日、同じようにポルトガルの短いW杯も終わりを告げた。

運命に導かれて日本対ポルトガルが実現するかと思っていたけれど、そううまくはいかないものなんだね。


はっきり言ってポルトガルは強くない。ポルトガル人でさえ「FIFAランク3位って何?どんな基準で順位づけされてるの、あれ?」っていうくらいだ。

十分健闘したけれど、スペインが相手では厳しいものがあったね。ただ、スペイン戦のスタメンについてはいくらか納得できない点があったし、最善を尽くせば勝てた可能性も大いにあったと思う。サッカーなんていつでもそんなものかもしれないし、たらればを言うのはよくないけれど。

ポルトガルのビッグインパクトはなんといってもファビオ・コエントラオンだろう。次回のW杯はロナウドとコエントラオンが前の位置で横に並ぶんだろうし、これはめちゃくちゃ期待できる。コエントラオンは絶対将来的には前で使われるべき選手で、ロナウドの後継者ともロナウドをも超えるとも言われてるいい選手。


で、書きつかれたから休憩。