ショックな出来事 | 断片の集積

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主にポルトガルでの生活について

今日久しぶりにリスボンに戻ってきた。


久々に戻ってきたリスボンはまさに「俺の街」って感じで落ち着く。ホームタウンに帰ってきたという気分だ。


それにしても長い長い旅だったな。


で、その旅の話はこの後書く。この旅の間に書きたいことがたくさんあって何から書こうかと考えたんだけど、とりあえず一番短く終わりそうなこの話から。


何処かで頑張ってるお前も へこたれて悩んだりするのかな 便りが無いのは良い知らせってそういうよね

また僕だって頑張りましょう それで何かが始まるかもしれない 噂されお前 くしゃみ連発かましているかも


久しぶりに受けた便りはすごくショックな便りだった。僕はその便りをヴェネチアのホテルで受けた。その日は友達と待ち合わせる予定で時間に余裕があったので朝ネットサーフィンをしていたのだ。普段はsurfaceのホームページなんか見ないのに何故かその時「surface」と検索した。 あれは虫の知らせだったのかなと思う。

そこで最初に飛び込んできた文字が“SURFACE解散”。うそだろって思った。ちょっとショックで動けなかった。

その日はスカルパのブリオン・ヴェガに行ったんだけれどその場所にいる時もずっと頭の中に冒頭の曲が流れていた。こんないい建築見ているのに日本のこういう曲が頭の中に流れているっていうのは違うんじゃないかって思ったけれど止めることができなかった。

surfaceはこれからだって思ってたし、リスボン来てからライブのサポートベースが100sの山口さんだってことを知って、youtubeでライブの映像見てめっちゃよくて帰ったらライブに行きたいなって思ってたのに。


surfaceのことは中学から知っていたけれど、その頃は曲とか好きだけどB'zのパクリじゃんって思ってた。で。高校のころとかは洋楽ばっかり聴いてたから離れていて、大学2年の時にまた再び出会うことになった。

surface好きの女の子と知り合って(その人は今どうしているんだろう。結婚して子供ができたといううわさを聞いたけれど、もうきっと連絡も取れないだろう)、その子にsurfaceがどんなにいいかを熱く語られたからbookoffに行って中古でいくつかCDを買った。そうしたらすごく良かった。こんなにストレートに人を応援する歌詞をかける椎名さんはすごいなと思った。で、いまはどうしているんだろうと思っていたらそれから2年ぐらいして情熱マイソウル/素直な虹の発売時(確かその時10周年だったはずだ)にbayfmに出ていてその曲を聞いたらまたすごい良くて、そのあとに出たアルバムを買った。

その中に冒頭の曲や


そんな主人公じゃちょっとさ 面白みに欠けちゃってやしないかい? もっとさこうなんかさ 刺激だらけのストーリーを 巧妙なトリックの一つ二つ三つ 書き直せるのは自分だ 

「こんなんじゃ終われない」って思えればまだやれんぞ 結局自分の心に打ち勝てればいい

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例えば人生のページ数を数えたら君はまだ前半戦 下手すりゃ その前のあらすじもまだ終わっちゃいない

そんな主人公なんだもの 面白みはまだこれからじゃんか そうだな まず最初は とりあえず笑顔見せてごらんよ 完成度の高い物語じゃなくて 思うまま書き殴るんだ

「こんなんじゃ終われない」って思えばまだやれんぞ 結局自分の心に打ち勝てればいい

何十回つまづいたって その度起き上がるんだよ 情けない姿まで君らしさじゃん 胸張って未来のスター


っていう曲が入っていて、曲ももちろんいいし、その時自分自身が沈んでいた時期(回復してきて自信を取り戻してきた時期ではあったが)だったのでこういう歌詞たちにすごく勇気をもらった。陳腐だけど、単純でバカみたいだけど、弱っているときはそういうバカみたいなことが本当に大事で。


日本に戻った時にsurfaceはもういないし新しい曲が生み出されることはもうない。それは残念だし、自分がリアルタイムで応援してきたバンドが解散するというのは初めてのことだから本当にすごくショックだけれど、今までのいい曲は永遠に残る。今後ずっと聴き続けると断言はできないし、離れる時期もあると思うけれど、必ず大事な時に戻っていく、心の拠り所になってくれる音楽だと思う。


冒頭の曲は


帰りたいなんて絶対言わないぜ 戻りたいなんて思ってないぜ

皆頑張ってる マジ頑張ってる んなこと考えてくしゃみをまた一つ


という歌詞で終わる。正直に言って今は全然帰りたくないしリスボン最高だけれど、たとえば課題で前が見えずにへこたれているときとかに「皆も頑張ってるんだから 俺もへこたれてちゃいけない」ってこの曲を聴きながら頑張っていた。


surfaceは皆がいるから頑張れるんだっていう一番基本的で一番大事なことを言葉にして歌ってくれるバンドだった。