・・・・・・・っということで、アンソロピックのCEO、ダリオ・アモデイが「この技術にリスクがあるという事実を巡り、人々に嘘をついてきた」との発言は、歴史に残るとぼくは危惧しています。
ぼくはAIの危険性について何度かここで書いてきました。
こういう新しい技術には、人類にとってのプラス面と同時に、マイナス面があります。
科学者という人種は新しい技術開発に没頭します。
あるとき、その新技術が人間の手に負えるものかと不安を覚える局面に達します。
いい例が核兵器です。
遺伝子操作もそうでしょう。
AI技術が「指数関数的」な速度で進歩していて、最先端を走っている会社のCEOが恐れを抱いていると正直に語ったのです。
あまりにも速すぎて、何が起こるか自分でも分からないと。
さらっと聞き流すにはあまりにも怖い話です。
だから開発をスピードダウンすべきだとの主張には、他の開発企業のトップたちの多くも賛同しています。
中国を敵視するトランプのような人間は、当然のことながら反対しています。(アモデイ氏を善人ぶっていると一蹴しました。)
理想的には安全性(規制)を確立した上で、開発を進めるべきですが、もう手遅れの段階に達したとぼくは見ています。
AIの開発競争は行き着くところまで行くでしょう。
それが人類の未来に悲劇を招く結果となろうと、もう誰にも止められないのです。
核兵器の開発の時には、科学者たちはある程度結果を予想で来ていました。
核戦争による物理的な世界の終わりです。
ところがAI戦争(と言っちゃいます)は、科学者たちでさえ結果が予想できないのです。
アモデイ氏の発言は、AIはもう自分たちの手に負えない(怪物だ)と白旗を掲げたと解釈すべきなのです。
科学者でも無理、政治家でも無理なら、哲学者、宗教家、経済学者など人類すべての叡智を集めて検討すべき問題なのです。
冷静に見てそれは無理でしょう。
ぼくにはわかります。
スピードダウンどころか、さらに開発を加速させるでしょう。
アモデイ氏の発言に中国側がすぐに反応して、AIは人類の幸福に貢献するものだからスピードダウンなどあり得ないと反発ましたが、これが現実なのです。
AIの制御ができなくなるなど、まだまだ遠い先の未来だと思っていましたが、どうやらぼくが生きている間に目撃することになりそうです。


