・・・・・・・っということで、アメリカ軍が使用しているM16アサルトライフル(突撃銃)について。
こういう銃ね。↓
密林や屋内の取り回しをよくすするために、銃身を短くしたものをカービン銃(M4)といいます。↓
ライバルのロシア製の突撃銃がAK47です。↓
一目見てぼくがずっと気になっていたのが、M16が銃口から銃床まで一直線なことです。
まるで一本の棒のようです。
それに比べ、AK 47やそれまでのライフルは肩当て部(銃床)が赤のラインからやや下に位置しているのです。↓
理由は簡単で、肩に当てて構えると目の高さが自然と照準の位置に来るからです。
M16は同じように構えると目の位置が照準よりずっと上になってしまうのです。
この対策として、M16は照準の位置そのものを上げたのです。↑
↓こんな感じに見えます。(嵩上げしているでしょう?)
M16は取手が特徴ですが、取手の上に照準器を付けたのですね。
銃床(ストック)が上になったため、待機状態の時は上腕(あるいは肩)の上で構えることになります。↓
それまでの銃はストックを脇に挟んで構えていることが多かったのです。
何を言いたいかというと、M16は人体工学にフィットしない設計なのです。
じゃあ、なぜアメリカ軍たるものが人間工学を無視してもこの銃を採用したのか?
肩の位置が銃身のラインより下だった場合、発射の衝撃でモーメントが働き、1発打つごとに銃口が上に飛び跳ねてしまうからです。
弾丸発射の反動を真後ろで受けると、射撃がブレるのを防げるのです。
照準がブレなければ「連射」しやすいのです。
そしてもう一つの利点、弾を多く携行できる。
同時に銃自体が軽くなる。
米軍は人間工学を無視した分、数多くの銃弾を携行し、正確に多くの弾幕を張る方を重視したというわけです。
AK47とM16の比較です。↓
| M16 | AK-47 | |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | 5.56×45mm NATO | 7.62×39mm |
| 弾頭の直径 | 5.56 mm | 7.62 mm |
| 弾薬全体の長さ | 約57 mm | 約56 mm |
| 弾頭重量 | 約4.0 g(62 gr) | 約7.9 g(122 gr) |
| 初速 | 約915 m/s(M855) | 約710~715 m/s |
| 標準的な弾倉 | 30発 | 30発 |
| 弾倉満杯 | 30発 | 30発 |
小さくて軽い弾をものすごく速く発射するのがM16で、重くて威力のある弾を速度を犠牲にして発射するとの違いです。
ぼくの大学同期にベトナムの留学生がいました。
名前をキエムといいましたが、実家は有力者でベトナム戦争の徴兵逃れだったことは明らかです。
あるとき、彼がM16はスゴイと言ったのです。
何しろ弾の速度が速いと言ったのが印象に残っています。
弾頭だけの運動エネルギーを計算すると、おおよそ
- M16:約 1,680 J
- AK-47:約 2,000 J
1発の威力はAK 47のほうが大きいですね。
戦争は殺し合いですが、敵を殺さなくても負傷させ脅威を排除できればいいのです。
銃弾はフルメタルジャケットといって、敵の身体を突き抜けやすくなるようメッキを施しています。
その方が体内に止まるより、運良く突き抜けて別の敵に当たることを期待するのです。
装備品が軽いということは兵士にとって、ありがたいメリットです。
- 5.56×45mm:約12 g/発
- 7.62×39mm:約16~17 g/発
程度です。
したがって30発なら、
- M16:約360 g
- AK:約500 g
| M16A2 | AK-47 | |
|---|---|---|
| 銃本体+30発装填 | 約3.99 kg | 約4.5~4.7 kg程度 |
| 装填済み弾倉だけ | 約490 g | 約819~916 g |
| 弾数 | 30発 | 30発 |
近年、アメリカ軍は数々の経験を踏まえ、やっぱり威力のある弾が欲しいとなってきました。
正式配備が決まったM7は6.8×51mm弾を使用します。
やはり兵士からは銃が重いからもっと軽くしてくれとの要望が出て、現在も検討中だそうです(カービン型XM8)。
以上、何の役にも立たないマニアックな話でした。(;^_^A







